“きよのさん”と歩く江戸六百里

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 21
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862380241

作品紹介・あらすじ

江戸時代の有閑マダム、豪商の内儀三井清野は、羽州・鶴岡から日光、江戸、伊勢、京都、大坂、そして故郷へ、総距離二三四〇キロ、総日程一〇八日の大旅行を敢行している。江戸藩邸の見学遊郭見物関所抜け買い物三昧…そのゴージャスでスリリングな「大観光グルメ旅行」を、遺された旅日記をもとに解読、追体験する。清野さんとともに、だんだんと山を越え峠を下ってみよう。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸後期は伊勢詣でを口実にした旅ブーム。伊勢周辺のヒトはどうしてたの…(ってお遍路か)。特に東北勢にとって、伊勢詣でって飽く迄も口実、江戸見物がメインよねー。そーよねー。

    羽州鶴岡は豪商のお内儀、清野もその口。女郎は呼ぶわ、関所は抜けるわで、中々に豪気なお内儀。その財力にモノ言わせたオバちゃん旅は、いっそ清々しいっす。

    興味深かったのは、江戸藩邸が大使館の役割を果たしてたってこと。元々の家光の政策は諸藩の弱体化を狙ったらしいけど、ネットもない時代、旅人にとってお国の江戸藩邸はどれ程助かったか。いい話だ。

    著者が日記の解読に徹しており、変なキャラ創造とかに走ってないのも好感度高し。ま、そうしてたら連ドラとかに採用されてたかも知れないけどね〜。
    巻末の三段組み25ページにわたる「道中日記全文」も、自分の解読した文章をもっと読み解いてくれる人がいるかも…ってことで、大盤振る舞いだ。

    旅はいいよ、うん。ホントに。

  • 山形 鶴岡の豪商の妻 三井清野(30歳) が金にあかして 江戸の旅。
    日光→江戸→東海道→伊勢詣り→大阪→京都→北陸と2340キロ 108日のお供二人を連れた物見遊山。
    買い物し放題だし、女郎屋にも行くし、江戸時代でも女性が時代を謳歌していたという証拠です。

  • きよのさんが豪放磊落な人なので一緒に旅をしてて楽しかったです。お金にけちけちせず、江戸時代の旅をとっぷり堪能したいときに。

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  • 江戸時代。山形の商家の奥様が「お伊勢参り」を兼ねて日本をぐるり大旅行しちゃった時の日記を解説付きで読んでみようという本。
    地方都市のお金持ちの奥さんの尺度で語られているので、観光はもとよりファッションの話とかお買い物した話とか飲み食いしたものの話とか現代に置き換えても「おばさん旅」って変わらないのかなぁと思いましたね。

    それにしてもこんな豪勢な旅はなかなかできないんだろうな。
    というか3ヶ月半(108日)も旅に出してくれる旦那っていうのも太っ腹かも。
    (旦那本人も何度か行ってるらしいし)
    いいよねー、かねもちたび。
    ↑真意はそこか;

  • 「入り鉄砲に出おんな」と言われ江戸時代には女性の旅行などもってのほかと言う思い込みがあったが、なんとこの「きよの」さんはお供は連れているものの亭主を家に残してお伊勢参りの旅に出る。手形は一応持ってはいるが、面倒な関所は地元の住民を手先にして裏山の間道などを抜けて関所破りをしている。名所旧跡などを見る目も、美味い物に舌鼓を打つ口も現代人のそれとなんら変わりはない。江戸に対する感覚がかなり変わった。イザベラ・バードが東北を旅した時に村中が見物のために押し寄せて呆れたのは女性だからではなく、外国人だからだったわけだ。

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著者プロフィール

1946年、新潟県中蒲原郡横越村(現・新潟市)に生まれる。國學院大學文学部卒業。
著書に、『〝きよのさん〟と歩く大江戸道中記』(ちくま文庫、2012)、『伊勢詣と江戸の旅』(文春新書、2004)、『芭蕉「おくのほそ道」の旅』(角川書店、2004)、『江戸庶民の旅』(平凡社新書、2002)、『関所抜け 江戸の女たちの冒険』(晶文社、2001)、『芭蕉はどんな旅をしたのか』(晶文社、2000)、『江戸の女俳諧師「奥の細道」を行く』(晶文社、1998;角川ソフィア文庫,2008)、『お葉というモデルがいた』(晶文社、1996)、『女流誕生』(法政大学出版局、1994)、『瞽女んぼが死んだ』(角川書店、1990)、『旅の石工』(法政大学出版局、1988)、『石の旅』(クロスロード選書、1988)がある。

「2013年 『「曽良旅日記」を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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