ブラバン

著者 :
  • バジリコ
3.23
  • (23)
  • (46)
  • (133)
  • (21)
  • (9)
本棚登録 : 416
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862380272

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 体育大に進学した幼なじみの男の子に聞いた、当時の話。

    いつ何時でもすきっ腹を抱えていた彼にとって、救いの神のような焼肉店があったそうで。
    600円台のステーキランチなのに、ライスは何杯でもお代わり無料。
    しかも、梅干しが備えつけてあって、これも食べ放題。
    ランチが運ばれてくると、ステーキは大事に取っておいて
    梅干しだけでまず、ライスを2杯から3杯は平らげ、お腹を落ち着かせてから
    おもむろにステーキに取り掛かったとか。

    この間読んだばかりの『ルピナス探偵団の当惑』もそうでしたが、
    津原泰水さんの本の冒頭の登場人物紹介ページには
    この、ありがたい梅干しみたいな効能があります。
    それぞれの登場人物の名前の下に添えられた短い一行を読んで想像を巡らせるだけで
    ごはんの前にこっそり、おいしいお菓子も食べちゃった、みたいな満足感!
    それがブラバンOBの主要メンバー3学年にわたって書き連ねられているのですから
    気分はもう、豪華なデザートバイキング♪

    高校生当時、転校のため、一緒にコンクールで演奏できなかった憧れの女子のため
    OBでバンドを結成し、彼女の結婚式で演奏しようと奔走する主人公、他平の現在と
    吹奏楽部でコントラバスを弾いていた青春時代が、行きつ戻りつしながら描かれます。

    クラシック至上主義の顧問に反抗して、なんとコントラバスの底をくり抜いて
    中にアンプを埋め込み、エレキ化して本番中に乱入するなど
    無謀で、愚かしくて、恥ずかしい所業の数々が、
    時を経て振り返ったとき、なんと愛おしく感じられることか。
    取り柄のない自分が抱える気持ちには蓋をして、
    どこまでがまんできるか、がまんの砂時計をじっと見つめているようだった他平。
    そんな彼が、バンド結成に関わるうち、昔の仲間の思いに触れて
    今にも溢れだしそうな他のメンバーの砂時計をなんとかひっくり返そうと走り回る。

    青春時代は終わったのだ、とため息をつくのではなく
    ブラバンを再結成することで無理やり過去と現在をつなげて
    長いお休みを終えた新学期なんだ!となりふり構わず叫ぶような
    四十路のおじさんおばさんの姿に、胸が熱くなるのです。

    • だいさん
      >ステーキは大事に取っておいて
      私は、最初に食べちゃうな!
      まろんさん は好物を最後まで取って置くタイプなんですか?
      >ステーキは大事に取っておいて
      私は、最初に食べちゃうな!
      まろんさん は好物を最後まで取って置くタイプなんですか?
      2013/06/29
    • まろんさん
      円軌道の外さん☆

      「諦めない人たち」・・・おお、まさに!
      さすが円軌道の外さん、拙いレビューから、言いたかったことを
      ひと言ですっきりと掬...
      円軌道の外さん☆

      「諦めない人たち」・・・おお、まさに!
      さすが円軌道の外さん、拙いレビューから、言いたかったことを
      ひと言ですっきりと掬い取ってくださって、うれしい(*'-')フフ♪
      書いてくださった『青春』という詩、同窓会で教えてくれた同級生がいて
      同席した仲間たちみんなで感動したことを思い出しました。
      歳を重ねても、好きだったこと、今も好きなことのために
      諦めずじたばたする人が、私も好きです。

      うちの近くのベイシアでは、なんともやしが19円で、特売のときは9円になったりするのですが
      これからはそのもやしコーナーを通りかかるたびに
      もやし炒めでお腹を満たしていた若かりし頃の円軌道の外さんが頭に浮かんでしまいそうです(笑)
      2013/07/05
    • まろんさん
      だいさん☆

      だいさんったら、もしかしてセレブですね?!
      私は、大好きなものは最後まで後生大事に取っておいて
      ちょっと目をはなした隙に、悪戯...
      だいさん☆

      だいさんったら、もしかしてセレブですね?!
      私は、大好きなものは最後まで後生大事に取っておいて
      ちょっと目をはなした隙に、悪戯好きの友達にパクッと食べられてしまうタイプです(>_<)
      大学時代、寮での手巻き寿司パーティで、
      最後に大事に取っておいた甘エビを
      悪友に食べられちゃったことを今でも思い出したりします!
      2013/07/05
  • 2013 読了

    吹奏楽をやっていた頃を思い出し購入。

    今と高校時代を軸に話が進んでいくが、特に盛り上がる訳でもなく少々退屈…

    文中の方言もあまり馴染みがなく疲れた

  • 読まなくても良かった。楽しかったのではあるのだけど、比較的多くの人が、個人的に、気持ち悪い人ばかりだったので。

  • かつての吹奏楽部員が、結婚式で再結成して演奏することになる。バスクラリネットの主人公が、部活に入るところから、回想していく吹奏楽部の記憶。
    青春だなああ。

  • 途中で読むのを断念

    懐かしい広島弁も、ブラスバンドも大好きだけど、
    なんせ話の時代が飛び飛びになりすぎて、情景が全く頭に浮かんでこない・・・

    映画であれば、視覚で捉えて面白いのかもしれないけど
    小説では、いまいち面白さを理解するのが難しかったかも

    だけど結末が気になる・・・

  • なんか面白いのか面白くないのかよく分からなかった。ダラダラと読み進めた。読みやすくはあった。登場人物の紹介とエピソード。しかしこんなに色々ある高校生は無いやろ。

  • 高校時代の吹奏楽部の高校時代の思い出と40代になって部員の結婚式の余興で再結成しようというはなし。

    登場人物が多くてこんがらがります。誰が誰だっけなと本文前掲載の登場人物一覧に大変お世話になりました。
    高校時代の数々の思い出をさらりと紹介しつつ、40代になってそれぞれ人生うまくいっている人いない人の現在も描いていきます。

    面白かったかといえば、まあまあ面白かった。この内容を半分の長さ/倍の密度で展開されていると、さらに良いと思う。読んでて、長いなぁと感じることがふとありました。

  • 高校時代と40過ぎた今とを行ったり来たりしながらの話で、色々な人生をさらっと書いているのが良い。ブラバンやってた人間としては、細かい説明もうんうん、という感じ。

  • ☆☆☆☆★

  • 少し上の世代だけど、ほぼ同時代か。

全93件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年広島市生まれ。97年『妖都』を発表。以後、『蘆屋家の崩壊』をはじめとする〈幽明志怪〉シリーズや『綺譚集』『少年トレチア』などの幻想小説で人気を博す。2014年には「五色の舟」がSFマガジン「オールタイム・ベストSF」国内短篇部門1位。また、本作を近藤ようこが漫画化したコミック『五色の舟』で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。他の著書にベストセラーとなった『ブラバン』などがある。

「2016年 『エスカルゴ兄弟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ブラバンのその他の作品

ブラバン (新潮文庫) 文庫 ブラバン (新潮文庫) 津原泰水

津原泰水の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ブラバンを本棚に登録しているひと

ツイートする