きものとからだ (木星叢書)

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 86
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862380715

感想・レビュー・書評

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  • よい。なにがいいって、わたしもきものが着たい、着られそうと思うからだ。文体も軽くて読みやすい。
    必要なのは着ようという決意、というのもいい。
    あと、おせっかいおばさん、みたいのがきもの業界にはまだまだ存在してるから、そういう人が声かけて教えてくれるからいい、というのもいいなと思いました。そう思うと、きものをきはじめるのは若い方がいい。20代、30代だときっとまだ若い方だから。私も着たくなった!!

  • 装丁がとても凝っていて可愛らしい。

    着物は難しいとか帯が苦しいとか、そう言った誤解が
    着物好きにとっては非常に気になるし不愉快なところだと思うが
    そうしたところをばっさりと切ってくれているのが心地よい。

    自分も靴は靴ずれして大変辛いのだが、草履や下駄だとそれが無くて楽だし
    靴に比べてきっちり足腰を使って歩けると思っている。
    ただ、飽く迄も筆者が「こう思う」「こうではないだろうか」という
    根拠も基本的に無い伝聞や思ったことを綴っているエッセイなので
    全くの着物初心者さんがこれを読んで鵜呑みにしてしまうと、
    間違えたり失敗したりしてしまうのではないかと思うのでその点は注意が必要かと思う。

  • 冒頭、この本には、誰でも着たい人はきものが着られるということ、きものはからだによいということが書いてあるという宣言から始まります。

    続きはこちら⇒http://wanowa.jugem.jp/?eid=432#sequel

  • “もう靴を履きたくない!” という理由から着物を着るようになった著者。 ほぼ毎日着物ですごしているという。そんなに着物っていいの? となんだか信じられない気持ちで読み始めたが、読めば読むほど日本の気候や女性の身体にこんなにも合っている衣服はないと思えてきます。

  • 津田塾の先生。賢い人だからよくある着物讃歌ではないけれど女なので着物万歳ぐらいの盲目感はあり。
    着物きたいなー

  • 『きものは、からだにとてもいい(http://booklog.jp/item/1/406281515X)』の元になった本。
    先生の専門的に以前からお召しになってると思っていたので、なんか意外だった。でも実は逆で動機から自分で実際に着て検証し、ご自分の専門にたどり着いている辺りが思わずにやりとしてしまいました。
    あと、私は『着物日常(http://booklog.jp/item/1/4391130998)』にえらく感銘を受けて、雨の日はきものを避けているのだけど、もしかしたら雨の日ほどきものの方がよいのでは?に傾いてきました。先の『七緒』vol.33でも雨コートの特集があったしちょっと考えてみたいです
    そうなると気になるのは幸田文、いや青木玉さんの方だったかで読んだ、雨コートの生地で着物を仕立ててしまうコロンブスの卵というか力わざと言うか、な裏技だなぁ(笑)
    図書館で借りてみたけど、他にも面白い箇所が沢山だったから、是非文庫版を購入して思う存分付箋を打ちたいです。

  • 「誰でも着たい人はきものが着られる」という本ですが、
    着付けの本というわけではありません。ウェブサイト等で連載されたいた、
    きもの纏わるコラム的な内容を一冊の本にまとめたもの。
    きものを着るのに必要なのは決意だけ!きものが着たくなる本。

  • きもの関係の本を探していたら、見つけた本。ありそうで、ないタイトルに思わず手にとってしまいました。
    著者は母校の教授と知り、親近感が増します。もちろん在学中にはいらっしゃいませんでしたが。保健分野の専門家で海外生活も長いという経歴を御持ちながら、きもので生活をされている方だそうです。
    私も、きものを毎日着て過ごす生活に子供の頃憧れたのですが、数年前まではご縁がありませんでした。でも帯結びの動作は柔軟性維持に役立つなとか、きものを着ると姿勢が良くなるなと自覚していたので、専門家の方の意見に後押しをされた感じがしました。
    下着を含め洋装に変わったこの50年くらいの間に、女性の体の機能が退化した(胸の基底とか、骨盤とか…)というご説にも、もっともだなと感じました。私もなんとかきものライフが実践できるように頑張りたいな。
    余談ですが、どうやら布ナプキンとも繋がりのある方のようで、愛用派としてはさらに親近感です。

  • 助産院に着くと、「早く寝なさい」と言われる。「妊婦は九時には寝なさい、八時ならもっといい」。「歩きなさい」と言われる。「一日三時間は歩いてくださいね」。

    (このくだりを読んでわたしは思った。妊婦になりたい。
    いや、ただしくは、妊婦によい生活がしたい。)

    「冷えない」ことは女性にとって、とても大切なことだったはずだ。体調が悪い、気分が悪い、というときはまず、「冷え」ているのではないか、と思って湯たんぽでおなかをあたためたり、足浴をしたりすればよくなることも多い。






    やっぱ着物いいなー!嵐山で着物で紅葉狩りしてる人たちをみかけたんだけど、あーゆーの憧れる!
    毎日着物な三砂先生の秘密をのぞいたかのような一冊。
    着物とともに昔の女性のようにゆるりと生きようじゃないか!ってしめがいい。
    中国韓国に着物で行けるのかってのは、確かに考えさせられた。
    民族衣装で海外に行くってすごい。着物って目立つだろうに。
    でもやっぱりいつか、普段着着物着たいなーって思うのです。

  • 三砂ちづるさんの本を何冊か読みはじめ、この本にも興味を持った。
    きものに憧れはあるけれど、なかなか手を出せない人は意外と多いのではないかと思う。私もそんな一人だ。

    結婚式に呼ばれた時に着るのではなく、普段着として着てみたい。
    著者はある日を境に、急に着物生活を始め、着物の快適さにはまり、ほぼ毎日着物生活をしている。

    着物生活を始めるポイントは二つ。
    1.着物を絶対着るんだという強い意志を持つ
    2.近くに着物についてアドバイスをもらえる人を持つ
    とのことだが、かろうじて自分で着付けができた祖母も亡くなってしまったし、普段から着物を着ている知り合いがいない・・・。

    私は元々なで肩だし、黒髪が好きだし、着物生活してみたいな。
    でも、実際着たことあるのは、成人式と結婚式だけです。

    この本を読んでから、雑誌などで着物を着ている人を見ると
    まじまじと観察してしまいます。

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著者プロフィール

1958年山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学PhD(疫学)。作家、疫学者。津田塾大学多文化・国際協力学科教授。専門は疫学、母子保健。著書に、『オニババ化する女たち』(光文社新書)、『死にゆく人のかたわらで』(幻冬舎)、『女が女になること』(藤原書店)、『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』(ミシマ社)、『女に産土はいらない』(春秋社)、『セルタンとリトラル』(弦書房)、『ケアリング・ストーリー』(ミツイパブリッシング)など、きものについては『きものは、からだにとてもいい』(講談社+α文庫)がある。編著に『赤ちゃんにおむつはいらない』(勁草書房)、共著に『気はやさしくて力持ち』(内田樹、晶文社)、『ヒトはどこからきたのか』(伊谷原一、亜紀書房)、訳書にフレイレ『被抑圧者の教育学』(亜紀書房)などがある。

「2024年 『六〇代は、きものに誘われて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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