ちょっと古びたものが好き

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 22
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862380814

感想・レビュー・書評

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  • 2012.1.12読了。
    晴れた昼間、朗らかに話しながら、きれいなカップで、お茶を飲む。夫たちを勤めに送り出した後の、ひとときの休息。(中略)そんなひとときを持てることそのものが、平和の享受だったのかもしれない。ティー碗のような、美しく、壊れやすく、生きていくうえで役に立たないものこそは、命を脅かされるようなことがあれば、まっ先に顧みられなくなるのだろうから。(P12「お茶の時間」)

  • わたしも好きです、古いもの、というより、古びたもの。

  • 2011/09/25 焼物の話で、お母さんの話なんだな。

  • 骨董品、というほど高級なものでなくても、大切に使われてきたもの、
    記憶の中に残る懐かしさを感じさせるものなど、
    身の回りのお気に入りの食器、家具、装身具などを
    それにまつわる思い出話などを織り交ぜながら紹介している本。

    こういう本って、何よりも書いた人の気持ちが伝わってきて、気持ちがほんのりあったかくなるので好きです。
    欲を言えば、ページの組み合わせ(文章と写真)がもっとぴったりだと読みやすかったなあ~なんて思ったりもしました~。

  • 私もちょっと古びたものが好き。ブルー一色のちょっと前の食器とか、斜めから見ると、いびつに波打つガラスとか、吉祥紋の型染めのテーブルクロスとか、気がつくとそういうものに囲まれて生活している。若い頃はそんなもの見向きもしなかったのにな。そういうものに囲まれていると落ち着くから不思議だ。

  • ≪そでの紹介文≫ マンションで一人暮らす岸本さんは、時を経た気配のあるものを身近に置いている。骨董的価値では計れないけれど、どこか安心。ささやかな幸せを運んでくれる。オールドノリタケのティー碗で飲むお茶。引き戸のある横浜家具のキャビネット。赤い漆の飯器は一人用。母から受け継いだ古伊万里や香蘭社の小皿。そこに、ほんのり流れるのは、もしかしたら、なつかしい昭和の時間かもしれません。


    一人暮らしやマンション住まいを彩る、ヒント満載の生活&ものエッセイ紹介文にはこのように書かれていますが、それだけではなかった。
    祖母や母親から受け継いだものについて語りながら、お二人の人生にも触れている。そして、自分のこれまでを振り返る。
    岸本さんは2001年に虫垂がんの手術をされたそうだ。

    傷物の器を買ったことも一度ならずある。ひびが入っているので、汁物は入れられない。水につけただけで、割れるおそれがある器。でも、愛おしい。

    骨董店などで手に入れた「ちょっと古びたもの」に対する、やさしいまなざし。家族を大切に思ってきた、岸本さんの気持ちがあふれている。

    私は、30年前に父から譲り受けた腕時計を愛用している。当時、父が2年ほど使ったものだった。その後、自分でも何本か買った。しかし、父からもらったものが今でも一番のお気に入り。結局、そればかりつけている。
    この本を読んで「ちょっと古びた」両親を、あらためて大事にしなければと思った。

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