制作 : 山田和子 
  • バジリコ
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本棚登録 : 163
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862381002

感想・レビュー・書評

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  • とても美しい、幻想小説だった。

    幻想と現実のヴィジョンの境目はなく、血も髪も氷も、凄惨で美しい。
    生死に大した意味がなく、痛みと恐怖と幻想の世界に、ただただ浸かっていた。
    他のも読みたい。

  • なんかすごい!! 何度も再読したい。 (幼並感)

  • 私の理解力が低いのか、よくわからなかったというのが正直な感想。
    美しいとは思う。
    現実と幻想が入り乱れてるような感じで混乱。
    頑張って読み切っては見たが…

  • 2017.09.21 図書館

  • 正直に言うと、おもしろくもないし、見せ方も下手だと思う。バラードの絶賛が嫌味かと思えてしまうぐらいに。

  • 真夏のクソ暑い時に読むのに、なんと寒々しい小説だったことか。雪と氷に閉ざされたディストピア小説。
    カフカと並べられる作家だが、カフカの迷宮をさらに濃くし、幻想に迷いんだようだ。センテンスごとにどこへ向かっているか分からなくなる。
    非常にユニークで、孤高の作家性があるが、「うまい」という感じはない。銀髪の儚げな少女を助け出そうとするプロットは時に稚拙で時に破綻しているようにも見える。カフカが小説を発表せず書き溜めていたように、アンナ・カヴァンも生前に成功した作家ではない。パーソナルに、自分の内なる闇とイマジネーションを吐き出すための作品という印象がある。それ故に、救いの王子のファンタジーとは程遠く、無力・無個性な少女の蹂躙といった暴力性までもが行間から溢れ出す。この無防備さはカヴァンの魅力である。

  • 文庫版まで出た、というので読んでみたのだったが、主観的で見通しのきかない世界に終始している感が強い。虐待された過去を持つアルビノの少女を、二人の人物が、一方は自分のものにしようと他方は救出しようと繰り返すのだが、実はどちらの人物も「私」なのでは、ということに早い時点で気づかされる。作家自身の持つオブセッションにつき合わされているようで居心地が悪い。他者というものが存在しないエゴセントリックな世界になじめない読者であるこちらの方が、所詮縁なき衆生なのかもしれない。

  • 迫りくる氷に怯えながら一人の少女を探す男の物語。

    少女と迎えるデストピアは彼にとっての一つの希望なのでしょうか。

    ひえびえとさせてもらった海外文学バーテンダーさんに薦めていただいた一冊。

  • 氷に覆われていく世界。追い求める相手は逃げ、災難は払っても払っても降り注ぎ、理不尽に巻き込まれ。
    読んでてもちっとも楽しくならないのにどんどん引きずりこまれる。陰惨というほどの積極性のなさはこの作者の持ち味か?
    イメージはバラードの「~世界」系ですが・・・「~世界」は、あくまで変容していく世界が主人公(?)で、
    登場事物たちがそれにひきつけられていくのに対し、
    「氷」では世界の異変より個人の事情が優先するのが
    21世紀の現代的過ぎて不気味。

    「ちょっとー、地球が大変なことになっているんだよー、放っておいていいのー?」って。というか、「主人公張っているんだったら、もっと世界と関わろうよ、君ら」みたいな。

    改訂版ですが、小奇麗過ぎる装丁がちょっと無神経。

  • 1985年2月出版。山田和子さん訳。氷が迫り来る戦争のさなか、私は少女を探すのだけど、探したと思えば離れ、現実か妄想なのか、悪夢の繰り返しのようでよくわからない。私とか男とか名前がなく、誰が誰なのか、もしかして同一人物なのか。何を伝えたいのか私には何も響いてこず、ただただこの少女はそんなに魅力があるのだろうかという疑問だけだった。

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