響きあう脳と身体 (木星叢書)

  • バジリコ
3.85
  • (20)
  • (19)
  • (25)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 157
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862381101

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 今日の文化講演会に向けて、第4弾。いつ読んでも、この本の最初の数ページは、私への強烈なメッセージのように感じてならない。

  • 脳と身体を総体として捉える。

    ・私が他のスポーツ指導者と一番違うところは自分のやっていることを「正しい」とは思っていない、ということなんですよね。(中略)「これが最高」とか「正しい」ということは、もう伸びしろがなくなってしまうことでしょう。62,63

    ・僕は今、大学院生の入試面接試験を担当することがあるのですが、そこではとにかく元気さと野次馬根性で選んでいます。(中略)体力ってすごく大事ですね。69,70

    ・「家康しかみ像」123
    自戒の念を忘れぬため、大便を漏らした自分の肖像画を座右に置いた家康。

  • 甲野さんがミルトンエリクソンに触れているのが興味深かった。

  • インテリ自慢

  • ねじまき鳥クロニクルのレビューで少し触れた「自分の深層にあるものを表現するということは、論理では説明できないものを表現することであり・・・」という点について、この本は解き明かしてくれています。

    古武術研究家の甲野善紀氏と脳科学者、茂木健一郎氏の対談をまとめたものです。

    のっけから甲野氏は身体の動きとは「様々な部位が同時に並列的に動くものである。今のスポーツ科学はそういった解釈が排除されている」と言います。

    つまり現代の科学はA→B→Cといった単一的な論理の流れで自然を説明しようとしていて、それは、全く無理無意味なことで、自然というのは様々な事象が同時に作用していく、いわば同時並列性で解釈していくべきであると言い、茂木氏に意見を求めます。

    いきなり自然科学分野の研究方法を否定されて、さぞ茂木先生、ご立腹かと思いきや、茂木氏もこれに同意します。
    「脳の働きは単独ではありえない。体の一部なのだから、互いに影響しあうことが活性化につながるのだ」と・・・

    歴史論や、芸術論、さらに教育論へと話は進みますが、結局、優れた知的活動も同時並列的に処理されたものであるという結論に達します。

    モーツアルトは数々の名曲を短時間で書き直しなしで作ったといわれているし、優れた絵画や、小節にしても、その人の持つ様々な知識や感性を総動員して作られたもので、そういったものが人々を感動させるのだと。これはA→Bという時系列的な考えでは説明不可能なことです。

    私たちの生き方も、時系列的に理屈で考えるのではなく、同時並列的に、バランスをとりながら考えていくべきだと思います。

    中国の思想家で「孔子」という人がいますがその言葉の中に「中庸」という言葉があります。

    正にバランスをとる生き方が大切なことなのだという事を教えてくれます。

  • 感化力が大きい本

    読んでいると、視野が広がり、考えることが楽しくなります。

  • レベルの高い雑談。ちょっと偏ったトークを楽しむ本。

  • 師匠や先輩は、常に先にいなければいけないという理由を改めて確認が出来ました。

    引用:
    「師匠」という存在の一番の意味は「こういうことができる人間がいる」ということを示すことにある。可能性を示し、映像ではなく、生で、言語化できない膨大な情報として実感させる。最終的にはどう受け止めるかということ。

  • 茂木健一郎さんは脳科学者、甲野善紀さんは武術家であり、お互いに違う立場からの脳や身体の関連性についての発想が面白く、飽きることなく読了した。
    脳の働きである「知」が時には、命のやり取りが前提となっている武術では命取りになるかもしれない。
    そのためには、ある意味での鈍感力が大切になってくる。
    全てを知で解明しようとしない方が良いのだろう。
    いざという時に、脳のリミッターが外れて火事場の馬鹿力を出せるであろう人間の能力って素晴らしい。

  • カギは身体にあり!

全18件中 1 - 10件を表示

プロフィール

武術研究者 1949年東京都出身。1978年松聲館道場を設立。日本古来の武術を伝書と実技の両方から研究し、その成果がスポーツ、楽器演奏、介護、工学等から注目を集め、日本各地のみならず海外からも指導を依頼されている。2007年から3年間、神戸女学院大学で客員教授も務める。著書に『表の体育 裏の体育』(PHP文庫)、『剣の精神誌』(ちくま学芸文庫)、『神技の系譜』(日貿出版社)、『できない理由は、その頑張りと努力にあった』(聞き手・平尾 文 PHP研究所)など多数。

響きあう脳と身体 (木星叢書)のその他の作品

甲野善紀の作品

響きあう脳と身体 (木星叢書)を本棚に登録しているひと

ツイートする