続 取るに足らない事件

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 29
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862381156

感想・レビュー・書評

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  • ショッキングでスリリングな事件に関する報道を
    見ている私は、不謹慎にも高揚している。

    この世にこんな極悪人がっ!!
    ありえない様な出来事がっ!!

    どっきん。どっきん。
    目を皿の様にして食い入る様に見てる私は
    日常を叩き割る(悪の斧)を怖れていると同時に
    強い関心を抱いている事も否定できない。

    それに引き換え、
    取るに足らない事件は
    何の役にも立たない(紙の斧)だ。

    >情けない犯罪を犯すどろぼう
    >奇怪な行動をとる人達
    >軽妙な口車にのせ、小金を稼ぐ詐欺師達。

    これら新聞の片隅にでも小さく掲載されていそうな記事らが
    早川氏の痛快なコメントにて(ははは)と笑い飛ばされた後はすっきり何も残らない。

    日常に傷ひとつ残すことなく
    大騒ぎして去っていった小心者さん達、
    根は善人だったんだろうか?
    なんて思えた。

  • 昭和初期、第二次世界大戦で日本が敗戦して間もない頃の新聞記事を抜粋。
    重大事件というわけでもなく、題名のとおり「とるに足らない事件」に早川いくをさんがツッコミまくる。

    早川いくをさんのツッコミセンスは流石の世界観だが、題材にしている記事はどこか低レベルだけど愛くるしいものばかり。

    ひどい事件の方が多い時代だったと思うが、情報伝達手段が限られていることもあり、人情深く心に訴える内容にほっこりしました。
    メールやSNSが流行っている時代だからこそ、人の心のありがたさを知ることのできる一冊だと思います。

  • 2012年1月23日

    本文イラストレーション/寺西晃、山本重也、略画辞典(野ばら社)
    カバー撮影/椎木晃一郎
    ブックデザイン/早川デザイン

  • 全巻とほぼ同じ内容だから、もうちょっと掘り下げてほしかったと思う。
    視点は悪くないのだし。

    昔住んでいた町の踏切の近くに古い古本屋があった。
    中学生~高校生ぐらいのときによく行ったので、
    1980年代後半ごろ。昭和が平成に変わるころの話だ。
    当時でもかなり年季の入った古本屋だったけど、
    そこにはカストリ雑誌がたくさん置いてあった。
    当時で、40年物ということになるのか。
    手に取って眺めた覚えがある。
    当時だって、これは資料的価値が出るだろうし、こうやって手にとって手に触れることのできる最後の機会だろうというぐらいのことは考えたが、さすがにコレクションするのは気が引けた。

    コレクションしてなくて良かったと思う。あまりそういう方向に踏み込みたくない。
    まあ、実物を手に取ることのできた経験というだけで、ありがたいものと思っておくか。

  • 子供は読んじゃだめ(笑)

  • 読みたい本。

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著者プロフィール

1965年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。ブックデザイナーをして
いたが、2004年、実在の生き物だが奇想天外ないきものを集めた『へんないきもの』(バジリ
コ)がベストセラーに。『またまたへんないきもの』『取るに足らない事件』(バジリコ)、『カッコ
いいほとけ』(幻冬舎)などがある。

「2013年 『ウツ妻さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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