僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 309
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862382153

作品紹介・あらすじ

会社人生はゲームなのだ。ゲームは勝たなきゃ面白くないのだ。辞めたからこそわかった会社生活を充実させる12の真理。

感想・レビュー・書評

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  • 何事にも楽しみは潜んでおり、否定から入ることの怖さを感じた。目の前のことには、まずはやってみることが大事。そうすれば、人生で意味のないことは、ほとんどないか。

  • 多くの人が犯すであろう過ちが紹介されていた。こういう考え方で進んでいくと、余裕がなくなって、最悪退職せざるを得なくなりますよ、と。

    自分の中のモヤモヤが、他の人から言い当てられたような感覚で、とてもタメになった。

  • 40歳の頃、職場での処遇に絶望し鬱屈した日々を過ごしていた。このまま忸怩たる思いを抱えながら定年まで働けるのだろうかと。そんなときにこの筆者のブログ「僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと」に出会った。
    書かれていた後悔は、自分とほとんど同じだった。自分の間違っていた行為に気づかされた。自分が入社した頃に筆者は会社を去っていたので、もし当時にこのブログを知っていれば、自分は同じような後悔をしなくて済んだかのだろうか。
    とはいえもう時間は戻らない。そこから一念発起、転職した。40歳からのハンデは大きい。新しい職場では人間関係に特に気をつけるようにした。特に上司に対して。
    それから7年、新しい会社では上からも評価され、納得のいく処遇を受けるに至った。
    これを機に当時の挫折を忘れないよう戒めとして、筆者のブログをベースに作られた本書を読んだ。

    改めて読むと、筆者は自分なんかよりも何倍も仕事に力を入れてきており、いくつもの実績を積み上げた人だった。「同じ境遇」と思うなんてそれこそ傲慢だったかもしれない。
    ただ、そもそも叩き上げが社長になれる会社などそれほど多くはない。今の若者は上昇志向も低いという。この本の内容に価値がある人はほんの一部かもしれない。それでも40代になってから後悔しないよう、心の片隅にとどめておく意味はある。

  • ここまで、自分をさらけ出せるのはすごい!
    成功者の自己啓発本より、100倍心に響く。
    (著者も成功者だと思いますが)

    認めらたいと熱望し、仲間のために何かをしたいと焦り、部下と上司の両方から激しく責められ、家族と会社の間で調整できないスケジュールを呪い、たいして会社から評価されず、それでも懸命に毎日を送っている、まさに30代、40代の僕のような人たちのために書いた。

    全身全霊をかけて戦え。
    何が何でも「最高のあなた」になるのだ。

  • 自己啓発本は世の中に数多くあるが成功者による事例ばかり。成功者の話はその人の成功事例であって反復可能なものでは必ずしもなく、また共感を得にくいものも多い。
    この本は失敗した(と自認している優秀な方)側からこうすればよかったという反省点を在職時のエピソードを交えリアルに描写していて、共感と危機感をリアルに感じさせる。
    なんだか自分のことを書いているように思えてくる本。アイディアマンと呼ばれることに誇りを感じる貴方、と書いてあってドキリとしたり。。
    以下、章別にメモを記載。

    目次
    01 入社初日から社長を目指して全力疾走すればよかった
    ●高々数千円の給料の違いでも時間を味方に頑張れという話。会社の投資と効果のグラフ:リストラする際、損益分岐点が上がり並のBさんもリストラ対象になってしまう。少しの差の中で選ばれた役職を経験するとしないとではその後の成長に大きな差がうまれる。
    02 会社のカラーに染まりたくないなんて思わなければよかった
    ●職場の運営や、飲み会出席等会社のカラーに強い違和感を抱いていたが、マネージャー経験で打ちのめされながら学ぶうち、気づけば違和感が無くなっていた。歴史によって社風(カラー)が作られている。否定せず馴染もうとすることで会社の実像と自分の立ち位置が見えてくる。
    03 あんな風になりたいと思う上司をもっと早く見つければよかった
    ●モデルとすべき上司を早く見つけその仕事の進め方会社における身の処し方を学ぶことができれば早くスキルアップできる。いないのではなく視えていない。仕事に没頭し楽しさ難しさを知り、その難しさを別次元でやっているような人を見てはじめて見つけられる
    04 社内の人間関係にもっと関心を持てばよかった
    ●組織の中で様々な仕事をうまくやるためには、部下にうまく動いてもらうためには論理ではなく感情こそが大事なのだ。酒:普段あまり接点のない人バリバリ仕事して忙しそうな人他部署の人に誘ってもらったらチャンス。どんぐりの背比べ状態を抜け出すレバレッジ。上司が引っ張り上げる信頼できる下駄。社内の人間に知られる努力。近道は自分から社内の人を知る。
    05 思い上がらなければよかった
    ●組織人には4種類の人間がいる話。①出来るが使いにくい②できる上に使いやすい③出来ない上に使いにくい④出来ないが使いやすい。①高転び
    会社人は次のステップの為に他の部署への異動が用意される。万能感尊大さをまとってしまうと新しい仕事に対してイチから謙虚に学ぶことが難しい。催事からプロパー企画に移った話。納得できるレベルの仕事が出来なかった。おしゃれでもない自分がファッションのディレクションをする資格があるのか、できるのかと悩み。苦労した要因:ファッション苦手、現場を知らぬままポストについたことに加え「ファッションはわからないけどという開き直り、飄々とポストをやり抜く柔軟性」がなかった = 目に見える大きな成果・即効性を目指さない。ほどほどで何を言われても笑い流して牙を研ぐこと。マラソンレース。区間賞得ても忘れて淡々と走ろう。
    06 できない上司や嫌いな上司に優しくすればよかった
    ●ゲームを有利に戦うには嫌われないほうが得策。好きになる必要はなく割り切る。最速でフィードバック。
    2:損得勘定でもゲームに有利かどうかという話ではなく、かけがえのない人間関係を失う、二度と取り戻せない。人を愛する。ジョージサンダースの卒業生へのスピーチ。何も達成していないと思われる自分の両親があなたを愛することであれほど幸せになっていることを見ればわかるだろう。成功を求めて走れば良いが一番大事なことは他者を愛する心が高まることのスピードを上げること。
    07 もっと勉強すればよかった
    ●流行りではなく教科書で幹を学ぶ。スピーキング。サイドスキル(英語、プラグラミング、デザイン)。
    08 ゴルフを始めワインをたしなめばよかった
    09 信念なんてゴミ箱に捨てればよかった
    10 クリエイティブであるよりも堅実であればよかった

    11 周りからの評価を得るために長時間働かなければよかった
    12 同期が先に昇進したことを笑ってやり過ごせばよかった

  • 自己啓発本は読むものの頭に残らないことが多く得るものは少ない。ダンナが読み漁るのを冷ややかに見ていた私がこれを手に取ったのはまさにそういう岐路に自分がいると感じたから。
    これ以上に為になる本は読んだことがない。まさに自分のことだと思った。読む時期が遅すぎた気はするけど、本にして下さったことを心から感謝したい。そして必ず買って子供たちにも読ませようと思います。

  • 会社で勝ち上がっていくための若いうちからのものの考え方
    筆者が百貨店で長く勤めた経験をもとに書かれているが、個人的には筆者のクリエイティビティを信念とした働き方は好き。
    組織で偉くなるために迎合するのではなく、人生振り返って自分が幸せだったと思える働き方、オフの過ごし方がいいと思う。
    組織人として勝ち上がることを前提とした物の見方、文章になってるけど、やや前近代的な印象

  • 転職を考える今日この頃、転職した人は何に後悔するのか興味があり、購入した。

    とびきり目新しいことを言われているとは感じなかったが、改めて言われると『そうだよなぁ…』と思い直す機会になった。

  • 会社にちゃんと勤めてるもしくは勤めざるを得ない人向けだった
    自分は幸い仕事はほどほどで良い環境にいるし基本的には家庭重視なのであんまり刺さらず

  • 何かを評価するためには、評価する側にもそれなりの能力が必要になる
    何かやるときにはある程度の期間全精力を傾ける
    ある程度やると自分に向いているのかも判断できるのでそこで方針転換するのも良い、柔軟な判断で
    組織内での力学を理解する
    人に興味を持ち人と人との繋がりに目を向ける
    自分のチームを作ることになった場合に優秀な人材がどこにいるか分かるように

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著者プロフィール

学習院大学理学部卒業後、茨城県入庁(行政事務)。在職中に筑波大学にて修士(環境科学)及び博士(ヒューマン・ケア科学)取得後、日本子ども家庭総合研究所にて一時保護等の研究をおこなう。子ども総研が事業仕分けにより廃止になったため大学へ転じ、現在は獨協大学国際教養学部教授(数理データサイエンス領域)。専門は政策評価、行政DX、こども論。

「2023年 『児童相談所一時保護所の子どもと支援【第2版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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