FINAL FANTASY XV の人工知能 - ゲームAIから見える未来
- ボーンデジタル (2019年6月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862464460
作品紹介・あらすじ
『ファイナルファンタジー15』で培った人工知能、AI技術、キャラクターとゲームをインタラクティブに作る技術を余すことなく解説。そして、そこから見える未来のゲームの人工知能について、プログラマー、デザイナー、制作チームリーダーたちが語ります。
感想・レビュー・書評
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FF15のAI技術が、とても良くまとまっています。
個人的には、ゲーム本体をある程度プレイして仮説を立てた上で、この書籍を読むことをお薦めまします。
書籍では技術単体ではなく、そこまでの考え方 (要件定義) や設計思想の話も出てくるからです。「仲間との旅」の感じを出すための、さまざまな工夫はとても参考になります。
個人的に印象的だったもの。
・エージェントアーキテクチャやブラックボードを駆使して、「意識 (注意程度)」を作っていること
・仲間に求めること
・会話の分類
・プロンプトの写真AI
などなど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近のゲーム人工知能がどうなってるのかざっくり知るために購入。
やっぱり大枠の意思決定の部分は人手でパターンを入れていく必要なのは変わらず、環境のパラメータ化の部分の精度があがっているという印象。
そう書くと単純だが、果てしない作り込みでリアリティへの強いこだわりを感じる。
MVPを作って優先度をつけて機能拡張していく開発スタイルが主流な現代、機械学習による最適化は後回しにされることが多い。
ただここまでUXが変わると機械学習を含めてプロダクトの価値としてMVPに含める考え方もあるなーと思った。
この作品自体はユーザ評価が高くなく「AIによる拘り無駄だったんじゃないか」と評されてもおかしくない結果ではあったが、FF7Rのヒットで報われたかな? -
こんなところまで考慮されているのか、といった発見があって面白い。AI と 3D アニメーションの関連は知らなかった。