- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862480866
作品紹介・あらすじ
老いてなお現役であるための決意と覚悟の書!「老い」は、階段を踏み外すように突然訪れる。われわれはこう考えがちである。「老い」は自然にやってくると。だが、黙っていたら老いなんて誰でも同じようにやってくるなんて思っているのは、大いなる錯覚である。「老い」と対峙せず、若さを保とうとするとすれば落とし穴に落ちる。生涯現役であるために、われわれはどんな場所にたてばよいのか?己をめぐる幾多の困難を前に、一度として目をそらさずに発言し続ける著者が、「老い」の孤独のさなかから、老人になってはじめて見えるものをなお変わらぬ態度で語った、吉本流「老いの処方箋」の決定版。
感想・レビュー・書評
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f.2023/8/5
p.2006/11/14詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
老いてもなお
「そんなことされちゃかなわねえよってんで」、「~したっていいんだぜ」
という、吉本節が爽快。
生涯現役で、この人は種々の考察と議論とを繰り返していたんだな。
改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。 -
生涯現役であることは素晴らしい。
吉本さんも歳をとってから、粋になってきた。SMAPだとかドラマとか語るようになってきていて、親しみやすくなった。
小学校から英語なんてよしてくれって感じ。
細かなことはグズグズ言うなっていう器が毛沢東や蒋介石にはあったと思う。
小泉さんが退職金をいらないって言いだしたときは全国の知事たちは吃驚したと思う。その分のお金を別の公共費用に回せばよい。
ロシアには超一流の文学者がいたのに、レーニン、スターリンが芸術、文学をダメにした。
ユダヤ人はヨーロッパの部落問題。 -
老後もめいっぱい働かなくてはいけないのはイヤですが、社会とかかわり続けられる必要はある気がしますね。
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沖縄のメディアや一部の知識人は中国との冊封体制を「大交易時代」として自己物語にしようとするが、それは大変危険なことだと思う。「少なくとも漢民族のなかには、日本はまだ中国の冊封体制から独立していないと無意識に思っているのかもしれませんね。」という吉本の指摘を待つまでもなく。
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「生涯現役」というタイトルは、出版社側の意図なのだろう。あまり良いタイトルとは思わない。
「老い」については近年吉本の主要テーマになっているようだが、吉本らしい入射角度が新鮮だ。