環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks 24)
- 洋泉社 (2007年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862481221
感想・レビュー・書評
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これは読んでほしい。そしてかんがえてほしい。
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友人のショックな発言から読んでみた本。
まだまだ環境問題の是否については勉強中です。 -
いい加減な情報で国が動いているのか、
利権がでたらめな情報を流しているのか、
マスコミが悪いのか、
いい加減情けなくなってくる、、! -
太郎 環境問題にメスを入れる。作者の武田教授はたかじんのそこまで言って委員会によく出てます。
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Book1st. なんばウォーク店
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08年5月読 無理矢理感があって、素直にそうかと思えない…というところで途中で読書放棄
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新聞・雑誌・ラジオそしてテレビ。これらに欺されている。
現在のメディアを信用するな!
これに尽きます。
【現在】というのがポイントなんです。
【過去】はまだ良かった。という事ですね。
ポイントを整理すると、
1:リサイクルは環境破壊
「ペットボトルを通常につくる場合の3.5倍の石油を使うなど」
2:メディアはウソをつく
「ダイオキシンは無害、北極の氷が溶けても水面は上がらないなど」
3:本当の環境問題とは何か
「安全神話の崩壊、農業の重要性、石油の枯渇など」
この本を読むと、本当に情けなくなります。
自分の知識のなさ、自分の頭で考えなさすぎ、周りに流されすぎ・・・。
今はネットがある。
だからこそ、情報をちゃんと自ら掴みに行かなくてはならないと思います。
また、本当の環境問題とは何かを考え、その問題を改善していくのは
極めて重要であると思います。
特に若い世代の人達には。
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ショーーーーーーーーーーック
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ふ〜〜〜んって感じ。
納得させにかかるだけの説得力はある感じ。
でもそれらを裏付けているデータを私たち一人ひとりが選別・判断できるようでないなら、同じ。
面白いは面白いよ。 -
今、環境問題に関してはいろいろ取り沙汰されています。
少し前にアメリカの元副大統領ゴア氏の書いた『不都合な真実』
も話題になりましたし『気候変動に関する国際連合枠組条約の京
都議定書』、いわゆる京都議定書でも国際的にも環境問題は非常
に大きな関心事となっています。
その環境問題に『ウソがまかり通る』というセンセーショナルな
タイトル。
これまで、この手の環境問題はあまりに規模が大きすぎてピンと
きていませんでした。『不都合な真実』も読んでいませんし、映
画も見てません。京都議定書についても内容を知らず、少なくと
も僕の周りでは話題になることもほとんどありませんでした。
漠然と二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが地球の平均気温
を押し上げ、極地の氷を溶かし海水位があがり海抜の低い地域は
海に沈むなどの被害が出るだろう、とか最近の異常気象はこの温
暖化が原因となっているのではないか、とかまことしやかにマス
コミから垂れ流される情報を鵜呑みにしてきた程度でした。
この本に書かれていることは、これまで漠然と信じてきたことに
疑問を持たせるには充分な内容でした。
たとえば、ペットボトル。
今やリサイクルの優等生のよう言われるペットボトルだが分別回
収をするだけでも相当な化石燃料を消費している。分別回収した
ものがリサイクルされているのなら救いがあるがその大半は地方
自治体が選定した『リサイクル業者』が焼却しているというのだ。
また一般家庭ゴミは水分が多くそのままでは燃えないのでプラス
チックゴミの含まれていない生ゴミはそれだけでは燃えず結局石
油をかけて焼却しているという事実。リサイクル業者と自治体の
利権なども言及しています。
# ただ作品中には、ペットボトルをリサイクルするようになっ
# たからペットボトルの消費が増えたなどと書かれている部分
# もあり、少し作為的な部分がないことはないですが
そういえば思い当たることがある。
牛乳の紙パックを回収して再生紙にするというこれまたリサイク
ルの元祖。学生の頃放送局の報道カメラマンのアシスタントのバ
イトをしていて取材に行ったことを思い出しました。
回収された紙パックを再生紙にするには通常の紙を作るよりもコ
ストが高くどの製紙メーカーも敬遠しており、善意によって回収
された紙パックだけが利用されることもなく山積になっていると
いう事実。恐らくこれらも焼却されていたのだろうがその場面は
伏せられたままだった。
他にも地球温暖化による海水位の上昇は極地の氷がとけて起こる
のではなく水温の上昇による熱膨張に起因するほうが大きいこと、
地球の平均気温の変動はこれまでの長い地球の歴史の中で氷河期
温暖期などをくりかえしており温室効果ガスだけの原因であると
はいえないということなども語られています。
そう言えば少し前に読んだ養老孟司氏の書いた「バカの壁」にも
温暖化の原因は二酸化炭素と限定するのは時期尚早と語られてい
たのもあったっけ。
氏は『温暖化の原因は二酸化炭素であるという説が有力であると
すべき』であるという主張だったと思います。
他にもダイオキシンの毒性についても疑問を投げかけています。
ダイオキシンは自然界にも存在していること、かつて農薬にも大
量のダイオキシンは含まれておりベトナム戦争で使用された枯葉
剤に含まれるよりももっと大量に日本では使用されていたという
事。
環境を考えることは大切だと思う。
しかし書に語られるように『環境を考えること』、『環境のため
と信じて行動すること』自体が善となりその本質を見ようともせ
ずに突き進むことに警鐘を鳴らす一冊といえるでしょう。
ちょっと手にとってみてはいかがでしょうか?