やめたくてもやめられない―依存症の時代 (新書y)

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 23
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862481795

作品紹介・あらすじ

薬物が個人の行為のドーピング剤として認識されるようになりつつある社会状況を皮肉を込めて評した言葉に「サイキック・ビル」がある。フランスの社会学者アラン・エレンブルグの命名である。これほど現代を象徴する言葉はない。消費社会における肥大化した欲望を抱え、薬物の力を借りてでも自己愛的イメージを人工的な手段によって回避しようとすれば、必然的に依存症を背負いこむことになる。依存症の根底に潜む願望や幻想を生みだした現代社会の構造を精神科医が具体的に分析する。

感想・レビュー・書評

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  • これはかなり手厳しい本。
    よってMでもない人は読まないほうがよさそうですよ。
    だけれどもそこに出てくる内容は
    非常にためになるはずです。

    実は知っている人が本中に出てくるある薬物を
    服用していました。
    その結果は言わずもがな。
    本中と似たような凶暴性を示すときがあり
    結局は別れることとなりました。

    精神医療の盲点と言うか
    致命的な欠陥を知るよい機会となりました。

  • [ 内容 ]
    薬物が個人の行為のドーピング剤として認識されるようになりつつある社会状況を皮肉を込めて評した言葉に「サイキック・ビル」がある。
    フランスの社会学者アラン・エレンブルグの命名である。
    これほど現代を象徴する言葉はない。
    消費社会における肥大化した欲望を抱え、薬物の力を借りてでも自己愛的イメージを人工的な手段によって回避しようとすれば、必然的に依存症を背負いこむことになる。
    依存症の根底に潜む願望や幻想を生みだした現代社会の構造を精神科医が具体的に分析する。

    [ 目次 ]
    第1章 やめたくてもやめられない―依存症の現状(なぜ、エリートが? 好奇心から依存症に ほか)
    第2章 みんなちょっとだけ依存症(リタリン乱用 覚醒剤代わりのリタリン ほか)
    第3章 なぜ依存症は増えたのか?(「完全な薬」という神話 規範からの解放 ほか)
    第4章 依存症の時代をいかに生き抜くか?(依存症に有効な処方箋はあるのか? 「薬神話」への疑問 ほか)

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著者プロフィール

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から研究。著書多数。

「2018年 『被害者のふりをせずにはいられない人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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