北大路魯山人という生き方 (新書y)

著者 :
  • 洋泉社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862482358

感想・レビュー・書評

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  • 白崎秀雄によって「傲岸不遜」「唯我毒尊」「漁色家」「昭和の妖怪」という烙印を押された魯山人の虚像を、実像に置き換える意図をもって書かれた本ですが、本書を読んでもなおこれらの烙印が虚像だと思えない点は、企画倒れと言ってもいいのかもしれません。

    逆に言えば、こうした忌み嫌われる人格や性格でありながら、様々な人間から支持され援助されてきたというすごみを強調した方が、より彼の実像に迫れるような気がしました。

    さらに言えば、人物伝である以上、最後に簡単な人物表のようなものも用意してほしかった。

    魯山人の我が道を行く生き方が本物だと思わせる象徴的な出来事は、やはり文化勲章を断ったことでしょうね。

    この1点だけで、彼の芸術は権威とは対極にあるものだと確信できます。

  • [ 内容 ]
    学歴、師、流派に一切、寄りかからず、独学独歩で人生を駆け抜けた男は料理のみならず書画、陶芸等に大きな足跡を残した稀有の日本文化の保護者であった。
    にもかかわらず、奇人・変人、唯我独尊・傲岸不遜というイメージが故意に流布される。
    だが、対象に曇りなき目で真摯に接するとき自ずと巨人の実像が見えてくる。
    強烈な個性、人間味豊な魅力溢れる人物の再評価を促す。

    [ 目次 ]
    序章 放題―「わしの悪口を言いたい奴には言いたい放題に言わせておけばいい」
    第1章 独学―「素寒貧の出発だったから思い切り頑張るしかなかった。後は無我夢中だよ」
    第2章 書道―「書は人だ。人間が出来ていなければいくら書いても無駄なことだ」
    第3章 食客―「わしは学校もよう出とらんかったで、すべて自分で学んだ。そのため厳しい修行を積んだものだ」
    第4章 独立―「暮らしの目途が立った時は、そりゃあ嬉しかった。一人前の有り難さだよ」
    第5章 栄華―「自分でも驚いたんだが、人生の頂点とはこんなものか、とね」
    第6章 驕慢―「回りを見回すと上には何も見えない。みんな下にいるように見えてしまって、なあ」
    終章 孤高―「考えてみればわしを本当に理解してくれた者はあまりおらんかったなあ」

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    [ 参考となる書評 ]

  • 2008/3
    多くの人は名前は聞いたことがあるが、一体何者なのかわからないだろう北大路魯山人。彼の生い立ちと人間関係、とくに芸術と知人との関係を詳しく書かれている。このような性格だったからこそ、彼しかできなかった世界というものがあるのだろう。

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