ゲイ・マネーが英国経済を支える!? (新書y)

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 72
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862482440

作品紹介・あらすじ

なぜ英国は日本よりも豊かになったのか?金融ビッグバンや民営化のおかげ?いや、それだけではない。高額の収入があり、それに比例して消費欲も旺盛、旅行やパーティといった"形に残らない愉しみ"へも惜しみなく費やす-そんな金の卵を産む同性愛者たちの聖地となったことで、英国は一八兆円市場という巨大なマーケットを手に入れたからだ!バークレイズ銀行やIBMといった巨大企業が注目し、閣僚やメディアの仕掛け人も生まれはじめた、知られざる英国ゲイ・パワーの実態をリポートする。

感想・レビュー・書評

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  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:367.97||I
    資料ID:95080049

  • 文体があまり好きではなかったのですが、内容は興味深かったです。

  • ゲイ・マネーが巨大な市場であることを入り口に,人権と多様性に関するイギリスの懐の深さ,豊かさを描く.それにしても,日本の現状からするとうらやましい限りだ.語り口は軽妙だが,記述は詳細を究めていて,新書ではあるが,資料的な価値は高い.

    ・10代の自殺をリサーチした暴力や攻撃的な悪口よりも軽い嘲笑やささいなうわさ話が自殺の原因になりやすく,とりわけ破壊力の強い言葉は「オカマ」だという.
    ・「自分に対して誠実でいることが絶対にエネルギーになる」
    ・ゲイのクオリティ:結果よりプロセス.経験則を重視.常に可能性の引き出しを増やすことに留意.

  • ゲイって結構高学歴・高収入な人が多かったりする。
    おまけに消費好き。

    入江敦彦氏がイギリス在住ということから、イギリスのゲイが如何にイギリス経済に貢献するお金の使い方をしているかを紹介した本。
    知らない人からするとちょっと大袈裟と思う部分もあるかも知れないけど、ゲイの金の使い方を知っていると結構納得。

    ノンケ男ともリアル女子ともビアンとも違うゲイの金銭感覚をご覧あれ。

  • ところどころでユーモア溢れた発言が気になったのだが、それを言えるのは著者がゲイだからである。

    イギリスのピンクポンド市場おもしろい。もっと調べてみたいが、当然英語だろうな……。和訳ないかな。

  • [ 内容 ]
    なぜ英国は日本よりも豊かになったのか?
    金融ビッグバンや民営化のおかげ?
    いや、それだけではない。
    高額の収入があり、それに比例して消費欲も旺盛、旅行やパーティといった“形に残らない愉しみ”へも惜しみなく費やす―そんな金の卵を産む同性愛者たちの聖地となったことで、英国は一八兆円市場という巨大なマーケットを手に入れたからだ!
    バークレイズ銀行やIBMといった巨大企業が注目し、閣僚やメディアの仕掛け人も生まれはじめた、知られざる英国ゲイ・パワーの実態をリポートする。

    [ 目次 ]
    第1章 ピンクのお金、世にはびこる―Pink Pound ゲイと経済
    第2章 誰にも「オカマ」と呼ばせない―Gay Friendly ゲイと企業
    第3章 桃色に輝くオナベ企業―Rainbow Finance ゲイと資産
    第4章 同性ブライダル狂想曲―Commitment ゲイと社会
    第5章 いま、国会議事堂は危険な愛にめざめて…―New Labor ゲイと政治
    第6章 「オカマ」は死なず。ただ消えゆくのみ―Puniceus Historia ゲイと歴史
    第7章 “受容”と供給で成立する愛のマーケット―Pride ゲイと市場
    第8章 夢見る力が導く好景気―Cool Britania ゲイと文化
    第9章 座敷童子がカムアウト―G Quotient ゲイと金融
    第10章 おいで、おいでをする人、あんた誰?―Gay Icon ゲイと権力

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • いくつか読み飛ばしたところもあった。ゲイ市場が偉大であることを発見できた。

  • 英国在住の著者が、英国経済を席巻する「ピンクポンド」について、詳細なデータとともに解説している。「ピンクポンド」とは、簡単に言えばゲイの消費するお金である。英国のゲイたちは、同年代のヘテロたちよりよっぽど所得そのものも多く、さらに可処分所得が多い。そのことに気付き始めた企業が、彼(女)らのお財布を、どうやって狙っていったのか、判りやすく説明されている。

  • アメリカでもイギリスでもゲイは、いまや巨大な市場の消費者だ。

    彼らの職業は社会的に地位が高く知的な産業に属している人が多い。
    しかも派手な暮らしを好むため、衣類や食生活、交際費と沢山お金を使ってくれる。

    著者の文体がまた読みやすく、アイロニーもユーモアもたっぷりで楽しい本だ。
    ゲイがみなから羨望のまなざしでみられるようになれば差別も払拭されるかもしれない。

    こと日本は「欧米」からやたら人権意識の点では遅れていると言われているので、
    本著を多くの人がまじめに読んで感動してくれれば、
    同性愛者にとって少しは住みよい社会になるのだろうか。

    ひとつ不安な要素がある。
    この本の論旨が、ゲイの経済的優位性や社会的成功を強調するがゆえに、
    私が知る日本のゲイとなんとなくマッチしないのだ。
    ほとんどが知り合いの知り合いではあるけれど、
    正規の職につけないフリーターや派遣労働者が多い気がする。
    彼らが羨望のまなざしで見られなければ差別が払拭できないのであれば、
    この本の論理は日本で効かないことになってしまう。

    入江氏、あるいは他の優秀な書き手による次回策が期待されるばかりだ。

  • 笑える。イギリスの好況が蜃気楼になる前までのイケイケ感を背景に、ゲイ(マネー)パワー(俗称:ピンクボンド)がどんだけすごいのか、ゲイ・フレンドリーな国や会社や人ほど利益もあげるということを100%弱ポジティブに書いた本。1ミリ未満ぐらいしかネガティブな話がなく薔薇族色〜な感じで目がチカチカしたけどまあ面白かった。まじめにイギリス経済を知るにはあまり向きませんが、イギリスと、一部世界のゲイ・ソサエティ、カルチャー、潮流を知るにはよろしいかと。問題といえばゲイ間の経済格差という暗い真実には言及せず、おおむね強いゲイだけについて語っているところ。でもまあそれもお釜らしくて、いいんじゃなーい、と思った。(お釜は禁句だと著者は書いてるが、超言いたい)。

    とりあえず、イギリスは人口の6%に当たる少なくとも360万人が同性愛者で、ゲイ・マーケットは一般に60億ポンド内外と考えられていて(2005年現在)、ゲイの平均所得は国民の平均よりかなり高く、そのうえ本物志向で消費好きなカルチャーがあり、明日なんてどうなるか分からないんだし欲しいものがあったら「Spend Spend Spend!」(ゲイに人気のミュージカルらしい)みたいに浪費する傾向にあるが、家持ちが多く老後対策もしてたりするので格好の顧客となり、そういう彼らを大事にし(少なくとも差別しない)、ゲイの好みをちゃんと分かっている会社は伸びて、同性婚を認め閣僚に4人もゲイがいた「クール・ブリタニア」のブレア政権はすばらしく、だからイギリス経済も絶好調だ(った)という骨子。個人的には楽しいし、いいんじゃなーい、Spend Spend Spend! と思ったけれど、今どうなっているかは知らない。趣味嗜好、行動パッターンのあたりは「ゲイ」を「女性」に入れ替えても通じそう。小ネタ充実で反応した。イギリスで海外旅行に行く10人に1人はゲイ!(よくわかんないけどショック。)という話とか、「ロレアル」は常にゲイ市場を意識してものづくりをしてきたというマーケティング部長(どうりで女性用でも肌の固い人向けというイメージがあったわ)の話とかいろいろ。

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