中吊り倶楽部 「メディアの辻説法師」と「業界の地獄耳」の高級時事漫談

  • 洋泉社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862483331

感想・レビュー・書評

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  • ソフトバンククリエイティブ刊「事件の真相」の続編、というよりも丸丸前著を収めた上に、その後「論座」休刊までの連載分を追加収録し、しかもお安くなった「お得版」である。前著ではやたらと安倍内閣をプッシュしていた宮崎だが、その退陣の時点までには見事に距離を取り、立場を修正していたのは「さすが歴戦の電波芸者」と言うべきか。仇敵宮崎のせっかくの「叩きどころ」を自らの体調不良(休載)で逸した川端は気の毒というほかない。
    それでもこの件をきっかけになにやら勢いを得たのか、前著ではやられっぱなしの感が強かった川端と宮崎が今回(本書後半)は真正面からぶつかる場面が多くなったような気がする。特に9条問題や光市事件を巡るやり取りは正面から価値観がぶつかり合っていて中々にスリリング。
    この連載は「週刊朝日」に場所を移して続行されるとのこと、これからも要注目である。

  • 評論家・宮崎哲弥と元噂の真相副編集長・川端幹人の時事放談。政治経済の話から芸能文壇のスキャンダルにまで言及する守備範囲の広さは流石の一言。特に宮崎哲弥氏が実践する「是々非々で評価する」というスタイルは、素晴らしいと思う。これが出来ない評論家がなんと多いことか。田原総一朗よりも司会者に向いていると思うのだが、どこか起用しないものか。

著者プロフィール

1962年、福岡県生まれ。相愛大学客員教授。慶応義塾大学文学部社会学科卒業。専門は仏教思想・政治哲学。サブカルチャーにも詳しい。近著に、『仏教論争―-「縁起」から本質を問う』(ちくま新書)、『ごまかさない仏教―-仏・法・僧から問い直す』(新潮選書、佐々木閑氏との共著)、『知的唯仏論―-マンガから知の最前線まで─ブッダの思想を現代に問う─』(新潮文庫、呉智英氏との共著)、『さみしさサヨナラ会議』(角川文庫、小池龍之介氏との共著)、『宮崎哲弥 仏教教理問答』(サンガ文庫、白川密成・釈撤宗・勝本華蓮・南直哉・林田康順の各氏との共著)、『日本のもと 憲法』(監修、講談社)など多数。

「2020年 『いまこそ「小松左京」を読み直す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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