[ 内容 ]
裁判員制度を「お裁き」にしないための緊急提言。
裁判員法廷はモニターだらけのメディア・シアターになる!パワーポイントや写真、動画を使用した法廷のプレゼンは「認知的死角」だらけで、人々の感情を揺さぶり、気づかぬうちに意思決定に影響を及ぼす。
人権派弁護士から元検事総長まで各方面関係者に、「表現のプロ」の著者が徹底インタビューを敢行。
マインドコントロール法廷にしないために、脳認知科学から「わかりやすさ」の問題点を明らかにする。
[ 目次 ]
はじめに 賛否を超えて
1章 いきなり覗いてみた法廷―裁判員法廷の秘密
2章 疑問だらけの「模擬評議」―論理が崩壊する現場
3章 誰が判決を下すのか?―空洞化する裁きの主体
4章 裁判員制度の可能性―文書主義形骸化の克服を目指して
5章 法廷を席巻するオーディオ・ビジュアル―セルフ・マインドコントロールの落とし穴
6章 感情が支配する裁判員法廷!?―刑事司法は「改廃」されたのか?
7章 感情と意思決定の脳メカニズム―「正義」を支える心理と生理
8章 妥協の産物としての裁判員制度―外圧と官僚制のパワーバランス
9章 決断と正義―私たちが気をつけねばならないこと
おわりに 蜂と裁判員―「民主」と「衆愚」の狭間から
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