- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862484369
作品紹介・あらすじ
道路先進国となった今も止まらない道路整備事業。だが、道路が地方を豊かにする時代はもう終わっている。道路整備を進めたことで人口流出が進んだ過疎村、近隣の大都市に商圏をとられる中小都市、バイパスをつくればつくるほど増える渋滞、財政も家計も圧迫する自動車依存のライフスタイル…。それら負の側面を豊富な実例によって明らかにしつつ、世界で進む脱自動車・脱道路の潮流を紹介する。
感想・レビュー・書評
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うーん、なんて言えばいいんだろう。
恐らく道路を整備する側からしても無駄な整備はしたくないのではと思います。
とは言え、郊外へのスプロール化が進むと望まなくても道路延長を伸ばすほかありません。そのことにより、道路の維持管理費も増えてしまいます。
その意味では、宅地造成を認める部署の責任は大きいと思います。そこのところ、まちづくりが専門かと思われる著者はどう考えるのだろうかと思いました。
最後まで読めば書いてあるのかもしれませんが、今回も最後まで読む気にはなれませんでした。 -
先日開通した第2京阪高速道路を走ってきた。これまで1号線を使って1時間かかっていた距離が20分で通過できた。新聞では、沿線にある部品を中心とした工業地帯の出荷が安定する効果があるとうたわれている。 この本は、道路を整備しても、もう昔のように経済発展には結びつかないですよ、という。地方に道路を通したときのいわゆるストロー効果の説明が分かりやすい。都市部の職場に通え便利になる一方で、近所の店が広域の商業圏に組み込まれ淘汰されてなくなり、結果的に地域から出て行かざるを得なくなる。また、都内の商店街でも、活気があるのは道路で分断されていない、歩行者が歩きやすい街だということを、数字で説明してくれる。 この本では、人が住む場所に道路ができた場合の効果は検証しているが、産業全般に対する道路を含めた輸送手段の影響については触れていない。書名にある「大罪」は編集部がつけたもので、著者自身も道路建設の地方への影響を書いたものだと断っている。ならば次には、地域コミュニティの確保と域間輸送の両立の検討が必要と思われる。
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道路作ることにより、過疎化が進む。
それはすぐ移動できるから。そして、商店が減っている。特に商店は影響を受けやすい
ストロー効果により大都市が有利になる。
バイパス等道路整備すると、車の誘導効果を生む。
ロスアンゼルスでは、車社会のひずみが出ている。
道路整備が公共交通機関を少なくし、コミュニティーを少なくしている
道路延長伸びれば、維持費がかかるし、町の効率悪くなる
あえて道路整備せず、日帰りではなく宿泊客を呼び込む温泉街あり。 -
2010/01/24
課長から回ってきた本.
・田中角栄
「道路整備費の財源等に関する臨時処置法」 ガソリン税を道路整備に
「道路整備特別処置法」 いわゆるプール制を導入
・ストロー効果 パックス・ロマーナ
・北村隆一 「ダウンズ/トムソンのパラドックス」
・カリフォルニア大学バークレイ校 ここに留学してみたい.
・東京ディズニーランドを公園代わりに
・チョンゲチョン イミョウバク
・下北沢 高円寺の商店街 行っていたい. -
日本が道路後進国はウソ。 宮崎県東国原知事の主張の誤り。
データの切り取り方で、どうにでもなる。よくある統計でのウソのつき方の指摘。 道路ができるとストロー効果で地域商圏が大都市に吸い上げられてしまう。
アメリカでも脱自動車(特に高速道路)を目指す地域があるとはしらなかった。 -
前半の、理論部分は興味深く読んだ。
道路を作ることによって、地方が活性化するとは限らない、という理由になっとくさせられるものであった。
ただ、後半の事例部分は、失敗例の羅列に感じられ読むのがつらくなってきた。