Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

著者 :
  • 洋泉社
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レビュー : 309
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862484826

感想・レビュー・書評

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  • 2012年12月12日読了。「tsudaる」で有名な著者による、Twitterが爆発的に普及する過程の分析とその特性、活用の仕方などの解説。「140文字」という明確な制約と、ハッシュタグやリプライ・ダイレクトメッセージなどのいくつかのルール以外は自由、というある意味いい加減でゆるいプラットフォームが社会を動かす存在にまでなったことは、結局面白いのは「人」・人の思考の中身であり、タイトルを付け分類してお化粧をした「商品」としての情報ではなかった、ということなのか。勝間和代との対談も面白い。なりすましやデマの拡散、情報被害の防止の難しさなどはTwitterに非があるのではなくネットそのものの特性の問題、ひいては現実社会にその原点があるということだよな。「tsudaる」、自分でも何かのイベントで実践してみたいものだ。

  • 今や新たなる世界的情報ツールとしての地位を築き上げつつあるTwitter。今ほどに普及する以前からその特性をくみ取り存分に活用し、Twitterで議事録的な実況を行い「tsudaる」という造語まで誕生させた(本人は微妙な心境らしいが)津田大介によるTwitterガイダンス。
    本格的なハウツー本ではないので全くの初心者には向かないが、程々にTwitterを使用していて、他に活用法が無いか模索している人にとっては必読の書と言っても過言ではない。現状で満足してる人はそれで良いと思いますが。でも、単なるコミュニケーションツールの枠組みでは収まらない可能性がある事は、中東の革命や東日本大震災でも実証済み。それだけでは勿体無いだろ、と私は思う訳です。

  • 勘違いをしていたらしい。

    僕は報道などを見て、漠然と「2ちゃんねる×ブログ×SNS」みたいなものだと思っていたのだけれど、Twitterが目指しているものは、「電話」「メール」に続く「コミュニケーション・インフラ」だという。

    そして、副題にもなっている「リアルタイム性」。

    この2点が、とりわけ価値があることだと思う。

    おもしろいのは、140字という制限が、書き込む人に「高度な文章能力」を要求している点だ。ダラダラ書くのも簡単、薄い内容を短い文章で書くことも簡単だが、140字に相応の内容を入れ込むことは、難しい。

    さっき初めてTwitterを開いてみたけれど、ざっと見て、読む気がなくなった。「薄い内容」が多すぎる(僕の読解力が足りないかもしれないけれど) 。価値ある情報を得るには、多少の手間が必要に感じた。

    Amazonの「1500円で送料無料」によって、書籍の価格に「1500円ライン」が生まれたように、Twitterによって、「140字の表現技術」が、1つのトピックになるだろう。

  • Twitterと社会との関わり方や、現実社会に起きた事件でのTwitterが有効利用された実例が書いてあり、これからTwitterを始める方は、一度読んでおくべき本です。

  • 本書を読んで私が考えたことを以下のblog記事にまとめました。

    「私のTwitter社会論」 – Twitterは変化を起こす最初の一歩には成りうる。けれどその力はまだまだ小さい。
    http://thewisdomofcrowds-jp.com/2011/01/09/twitter2011/

  • 「ツダる」の語源になった津田大介氏の、Twitterに関する考察。久々にかなり読み応えのある新書で、様々な角度からツイッターのメリット、向き不向き、これからのウェブ社会の展望を論じていて面白かった。

  • この本は、今、IT関係者の最も注目を集めている「Twitter」に関するルポルタージュ(筆者談)だ。
    筆者:津田氏は、日本のTwitter界では評論家:勝間和代氏とともに双璧をなす有名人である。インターネットで『tsudaる』と言えば、津田氏が熱心に行っているTwitterを使って各種の審議会やシンポジウムの内容を実況中継する手法を指す。

    さて筆者津田氏の有名な「tsudaる」という事からもわかるように、Twitterはリアルタイム特長を持つミニBLOGサービスというようなものなのだが、実際には自分でアカウントを持って「つぶやく(Tweet)」ことをしてみないことには、なかなか理解しにくいものであることは間違いないだろう。

    私がTwitterアカウントをとったのは2008年12月19日(金)。最初にポストされた「つぶやき」は
    『はじめてtwitterに登録してみた』 posted at 21:56:00

    そして、あれこれ公式Twitterサイトを触ってみた上で、2回目のポストは
    『何なのかよくわからないなあ 友だちをみつけないと話になんない』 posted at 22:11:43

    これは、初めての人にわかりにくいTwitterの姿をよく表していて、自分の事ながら非常に面白い。Mixiやfacebookのような『SNS の一種』と捉えていたことがよくわかる。実際にはTwitterはMixiなどとは全く違って「友だち」を見つける必要はない、面白そうな人を検索して、その人のつぶやきを「フォロー」して読んで楽しめばいいのであるが、当時の私には全く理解できていなかった。
    全くTwitterの面白さが理解できなかった私は、そのまま、アカウントをほったらかしにしていた。
    私の場合、再びTwitterを使い始めたのは携帯版のアプリケーション『モバツイッター』がきっかけとなった。2009年8月から携帯電話でメモ代わりに使い始めた。手軽さと携帯電話での利用に向いていたことが『便利かも』と思った最初だった。
    後は、津田氏のこの本に書かれていることと全く同じような変化があり、今では自宅にいる時間だけでなく、通勤電車の中でも殆どの時間をTwitterで遊んでいる。

    この「Twiiter社会論」は、おそらく私のような人にピッタリだ。Twitterに中毒性を感じ、何故ここまで人は(自分は)、「つぶやき」に夢中になるのか、社会で話題になるのか、そのことをTwitterの広がりの経緯に触れながら、分析を試みるのに非常にうまい書き方になっている。わかりにくいTwitterの世界をある程度整理しながらも、Twitterの面白さと可能性を論じてくれている。

    (昨日の本の感想を「つぶやき」書き込みから抜書き)
    『朝の通勤電車なう。ツイッター社会論をやっと読み始める。』 posted at 06:32:20

    『最近、起きていて仕事以外の時間のツイッター指数が非常に高い。急遽「ツイッター社会論」をbook待ち行列に割り込ませた次第。』 posted at 06:38:54

    『帰りの京急電車なう。 Twitter社会論を3分の2読みました。頭の中がぐるぐるしていますが、だんだん霧が晴れてきそうな予感。』 posted at 19:35:29

    『「Twitter社会論」読了なう。久しぶりに書き込みしながら一気に読みきった。今の自分はまさにtsudaさんの話そのもの。いろいろな社会現象は勉強になったが、「5.属人性が強い」「思考をだだ漏れにして得られるもの」の部分が今の自分の感覚に一番しっくりきた。』 posted at 22:30:57

    『かつて「情報化社会」として情報流通が世界の水平化が夢見られてた。Mosaicが登場した時には本当にそういう世界が開かれた!と思ったものでした。でも相変わらず情報は集権的で、隠れていて、平等な世界ではない。twitterはどうなるだろう。』 posted at 22:42:35

    『「Twitter社会論」に書いてあった通り、フォローが数百とある程度ふえてくると、流れるようなTLから見えてくる世界が本当にがらっと変わる。思わず笑ってしまって、そしてテキトーにリプライして、そして真剣に考えをkeyに打ち込み始める。』 posted at 23:02:42

    ◆最後に私がTwitterを使っていてビックリした体験を紹介しておく。
    2009年09月29日(火)Twitterを見ていてビックリするようなつぶやきが入ってきて、Twitter上で以下の私のような発言が、あっという間に広がってTwitterは騒然となった。

    『ほんとなの!!! RT @satonao310: なぜか鳩山首相とご飯中。居酒屋の小さな座敷。たまに実況できたらします。ついったーも勧めてみる。』 posted at 22:03:34

    『すごいtwitterらしいね!RT @satonao310: いま皆さんの返信をパソコンでよんでます。首相が。』 posted at 22:04:38

    鳩山首相と夕食をともにしたTwitterユーザが実況中継して、そのつぶやきを見た多くの人がリプライ(返信)やリツィート(引用)しだした。しかも首相がそれを今見ているというではないか! まさに書の副題にもなっているTwitterの「リアルタイム」性を実感として体験した例となったのでした。
     

  •  2010/03/10  読了

  • 最近話題のTwitterを学ぶために買った一冊
    Twitterの使い方を多くの事例を交えて教えてくれるのでわかりやすい。また、事例のスケールが大きいので、Twitterの可能性を読者に感じさせる、植えつけさせるものであった。

    満足の一冊

  • まさに「価値観の近い他人とつぶやきで思考共有→曖昧な自分の思考のフレーム形成」という箇所が自分がtwitter続ける動機付けになっていると認識させられた。
    初級者を中級以上にする為の本といった印象。

著者プロフィール

1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学文学学術院教授。メディアとジャーナリズム、著作権、コンテンツビジネス、表現の自由などを専門に執筆活動を行う。近年は地域課題の解決や社会起業、テクノロジーが社会をどのように変えるかをテーマに取材を続ける。主著に『情報戦争を生き抜く』(朝日新聞)、『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)、『Twitter社会論』(洋泉社新書y)、『動員の革命』(中公新書ラクレ)、『情報の呼吸法』(朝日出版社)、『「ポスト真実」の時代』(日比嘉高と共著、祥伝社)など。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」選出。第17回メディア芸術祭エンターテイメント部門新人賞受賞。「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」芸術監督。

「2019年 『あいちトリエンナーレ2019 情の時代 AICHI TRIENNALE 2019:Taming Y/Our Passion』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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