- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862489104
感想・レビュー・書評
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はじめに
第1章 神奈川県の古代
第2章 神奈川県の鎌倉・室町時代
第3章 神奈川県の戦国時代
第4章 神奈川県の江戸時代
第5章 神奈川県の近代
あなたの知らない神奈川県の歴史資料篇
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やはり神奈川県の歴史が劇的に動いたのは、鎌倉幕府期と開港時なんだなあと思います。義経が頼朝に書いた嘆願書「腰越状」の下書きが腰越の満福寺にあると聞いていましたが、様式や文言が当時の形式と異なっているため、贋物だという説が有力と書かれていたのが残念でした。
また、よく混乱しやすい、鎌倉時代と戦国大名の北条氏ですが、全く血縁関係がないそうです。
。
戦国大名となった後北条氏の祖の早雲は、伊勢と名乗り、北条になったのは子供の氏綱からだとのこと。
北条氏は京都の名門出身だったものの、関東ではネームバリューが低かったための対策だったそうです。
イメージ作戦だったとは。
近年では、横浜にガス灯を設置した高島嘉右衛門(かえもん)が気になりました。
易経の研究をした易者で、外国人にガスの利権を独占されないように努力したそうです。本にはありませんでしたが、この人の名が高島町という地名に残っているとのことです。この人に関する本を読んでみたくなりました。
今胸から上だけの大船観音は、当初は立ち上がる予定だったということも知りました。
ウォール街の世界恐慌のあおりを受け、建設計画が頓挫したそうです。
戦後に東急電鉄開帳の五島慶太が中心となり、落慶式にこぎつけたとのことで、東急との意外なつながりを知りました。
最後に、県のデータが掲載されていました。
県の花や鳥はわかりますが、県民歌「光あらたに」は、その存在さえ知りませんでした。
横浜市歌は歌えますが、県民歌は歌われる機会がないように思いますが。
県立大学などで歌われるのでしょうか。
雑学が得られたおもしろい一冊でした。 -
Lv【初心者向け】
・系図や年表便利な巻末資料
・とにかく解りやすい鎌倉幕府
・とにかく解りやすい鎌倉府
・とにかく解りやすい後北条氏
・とにかく解りやすい江戸時代の神奈川県
・とにかく解りやすい開港
逸話は逸話、として紹介しているし、まさか上杉各家や鎌倉府や関東管領を説明しているとは思わなかった。
「太田道灌が殺された風呂はどこか」「太田道灌は本当に教養が有ったのか」などなかなか面白い。
個人的には年表で室町、太平記記述そのまま鵜呑みだったり、ちょいちょいミスが惜しいところ。
でも全体的に「はじめての歴史」に興味を持ってもらうには良いんじゃ無いかな。 -
20年以上住み、学校でも学んだ県の歴史。
しかし、意外と知らないことだらけ。
目からウロコ落ちまくり。
出身地に自信が持てるようになる一冊。 -
相模国から始まり、鎌倉、室町、戦国、江戸そして近代までの神奈川県の歴史について、一問一答形式に記述されています。
時代別に分類してくれているとはいえ、多少の歴史を知らないと、いきなりなぜこの質問が出てきたのかがわからないことがある。もう少しストーリー仕立てにしていれば、わかり易かったかも!?
自分の住んでいる町の歴史を知っていて損はないですね。普段は見過ごしているところに目が行くようになり、自分の町が少し好きになります。
この本を片手に、遺跡やお寺を回ると面白いかも。