20年間の水曜日―日本軍「慰安婦」ハルモニが叫ぶゆるぎない希望

著者 :
制作 : 尹 美香  梁 澄子  梁 澄子 
  • 東方出版
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本棚登録 : 11
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862491831

作品紹介・あらすじ

若者に日本軍『慰安婦』問題とは何かを学んでもらおうと韓国で出版されたジュニア用単行本の日本語版。
これほど被害者の証言を集め、戦時性暴力の実態に迫った本はあまり例がない。未解決のまま推移する不
誠実な日本政府と対比される被害者のハルモニ(おばあさん)が叫ぶゆるぎない希望とは。
また本書では、韓国軍がベトナム戦争で起こした性暴力にも触れている。
著者は20年の歴史を刻んだ韓国挺身隊問題対策協議会を日々牽引する。オールカラー。

感想・レビュー・書評

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  • 1992年1月から始まった水曜集会。韓国・ソウルにある日本大使館前で、毎週行われています。20年以上・1000回を超える集会。毎週水曜日、そこで何が行われてきたのか。韓国挺身隊問題対策協議会の共同代表である尹美香氏が易しい言葉で語ります。

  • 韓国の日本大使館前で行われ続けている抗議デモの20年の記録とこれから。
    デモが軸ではあるけれど、主題は「慰安婦」の被害をひきおこす世界についてであり、伝えようとしているのはもう二度とこんなことが起こってほしくないというハルモニたちの強い思い。
    だから、日本軍のしたことと日本政府の対応、ハルモニの行動と世界の反応だけではなく、世界各国で起こり続ける戦争に伴った性暴力や、自国の加害性にも目を向ける。

    被害の質は違うけれど、犯罪被害者や日本の被爆者の運動を連想した。
    被った損害に対する賠償はもちろん請求するけれど、それは「贖わなければならないだけの責任がある」ということを認めさせるためでもある。
    「これはひどいことである」と認めて欲しい、そして「もう二度と起こしてはならない」と心に刻んで欲しい。
    そういう願い。そうさせる決意。

    韓国で出版されたものの翻訳で、想定される読者は10代の若者っぽい。
    軽く注釈がついてはいるけれど、韓国の歴史をひきあいに出した部分は私にはよくわからない。
    日本史をよく知らないであろう韓国の子へのつかみとして「パールハーバー」を出されると、ちょっと待てと言いたくなる。
    どうでもいい(本筋ではない)部分がひっかかる。
    でもそういうところに、お互い自国のことしかわかってないんだろうなとも思う。
    その「わかってる」さえあやしいから、こういう本があるという矛盾がなんだか悲しい。

    絵と写真が素敵。

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プロフィール

「韓国挺身隊問題対策協議会」常任代表。日本軍「慰安婦」ハルモニたちと共に1992年1月8日以来、毎週水曜日、
ソウルの日本大使館前で水曜デモを開催。1992年挺対協が結成された当時、幹事として活動しながら日本軍「慰安
婦」ハルモニたちを訪ねて証言を記録し、広く世に知らしめた。自分と同じ犠牲が出ないようにしてというハルモ
ニたちの意志を引き継ぎ、「戦争と女性の人権博物館」建設を推進し、日本軍「慰安婦」問題解決のために、活発
に活動している。

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