国家を超える宗教

制作 : 田中 滋 
  • 東方出版
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本棚登録 : 4
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862492739

作品紹介・あらすじ

京都仏教会の主要メンバーである相国寺は古都税問題や宗教法人問題等に積極
的に関わってきた。その経験知を結集して考える国家と宗教の諸問題。相国寺
で行われた座談会をまとめる。
巻末座談会に佐藤優氏登場。
推薦=田原総一朗氏。

感想・レビュー・書評

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  • 菩提寺の住職から進められて読んだ本だけど、とても良かった。目次から言うと、1.宗務化という役所、2.「信教の自由」はいつどこで生まれたか、3.紆余曲折の神道国教化の道程、4.国家神道体制と「神社非宗教論」、5.明治仏教史(仏教教団の近代化)、6.国家神道体制下の公認宗教・非公認宗教、7.国家神道体制の崩壊と宗教法人法の成立、8.古都税問題(宗教のシンボル性への無理解)、9.宗教法人法「改正」問題、10.宗教党公益性(横行する新自由主義解釈)、11.宗教法人と税金、12.宗教者への提言となっているけど、全編ラインマーカー引きまくりの結果になりました。住職は特に後半の部分、明治以降に日本の宗教画歪んでしまった点を理解してほしかったのかもしれないけど、個人的には「信教の自由」について学んだことと、神道国教化の道程についての知見が得られたことがとても大きかった。座右の書としてこれからも折を見て振り返りたい一冊となりました。

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