FCバルセロナの人材獲得術と育成メソッドのすべて チャビのクローンを生み出すことは可能なのか

  • カンゼン
3.56
  • (4)
  • (6)
  • (5)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 51
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862551559

作品紹介・あらすじ

メッシ、チャビ、イニエスタをはじめ、世界最高レベルでの選手を輩出し、成功をおさめている最強クラブ・FCバルセロナ。彼らが誇る、世界最高峰の育成組織・カンテラは誰がどのように始め、どのように構築されたのか?FCバルセロナが、組織として、なぜこれほどまでに素晴らしい才能を次々と発掘し、育成することが可能となったのか?バルサ、成功の鍵とは一体どこにあるのか?選手、監督、コーチ、クラブ関係者への膨大な取材をベースにその核心に迫っていく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「世界で通じる子供の育て方」の浜田氏翻訳による
    FCバルセロナの強さの秘密を解き明かした本。

    ※世界で通じる子供の育て方
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/419864103X#comment

    すごーく乱暴に言うと、
    ジュニアの年代から、一貫したプレーモデルに基づいて、
    選手を育成していき、トップチームにまで育て上げる、
    ということのようです。
    言うは易しだけど、行うは難し。
    そんな中、ブレずに方針を貫くのはアッパレです。
    とは言え、バルサも移籍マーケットで
    優秀なサッカー選手を獲得しているのも事実だろうし、
    最近は、メッシがいたひと昔ほどの勢いもなく、
    このモデルだから"絶対"がある訳でもないことが
    思い知らされます。
    それに、バルサのプレーモデルは特徴的なようで、
    ジュニア年代にバルサのチームに選ばれるような天才でも、
    ほとんどはトップチームはおろか、
    他のプロのチームに行ける訳ではないという厳しい現実。。
    これはどう解釈したらいいんだろうか。
    一握りの超天才を育てるために、
    他の天才たちを犠牲にする…
    って風にも読めてしまうけど。。

    バルサ好きにはたまんない本なんでしょうが、
    バルサの登場人物が全然分からない自分にとっては、
    自分の求めるものにドンピシャという訳ではありませんでした。
    むしろ、浜田氏による追加の最終章が
    個人的には一番参考になりました。

  • バルサの本3冊目。それにしても、バルセロナというクラブがいかに凄いクラブなのかを改めて思い知らされた気がします。これは一つの哲学であり宗教という気もしました。バルセロナが求めるサッカーの形があって、幼少期からその形を体で覚え込ませる。きちんとした技術を持った子供たちを集め、バルセロナの形をその体に浸透させる。形が決まっているから、上のチームに上がっても役割が明確化されている。こういうクラブだから発揮できる力があり、こういうクラブだから天才が来てもその言語を覚えることに馴染めないスーパースターもいる。チームとして凄いなと思ったのはそうした哲学が浸透していることなのだけど、育成という意味では、必ずしもトップに上がれないことも考慮して、サッカーに限らないきちんとした教育も面倒を見ていること。だからこそ、サッカーに打ち込めるところもあるのだと思う。
    ラグビーの日本代表が200日を超える合宿をやって、様々なシチュエーションでチームがどう動くかをチームとして体得していったという話は今や有名な話だけど、子供のうちから戦術を頭と体で覚えさせ、それこそ様々なシチュエーションの中でどう動くべきかがモデル化されているのはバルサならでは。子供の時から覚えた方が、覚えも早いしスムーズに体が動くというのも納得できる話。ちょっとレベルが違うのかもしれないなと思った。恐らく、副題である「チャビのクローンを生み出すことは可能なのか」という質問の答えは「Yes」なんでしょう。底知れないバルサの強さを感じさせる一冊でした。

  • グラウディオラのバルサが好きだったので、買ったのだと思うけど、積みっぱなしになっていたのを発見して、読了。久保くんがバルセロナに行く直前のもので、最後に少しだけ、訳者の人が触れていました。小学校でスペインに渡って、リーガで活躍してるってすごいよね。

  • カタルーニャ地方のバルサの世界

  • この本は久保くんをマネジメントしている浜田氏が
    久保くんバルサ加入の際に現地で参考にした
    「エル・カミ・デル・カンピオンズ~デ・ラ・マシア・アル・カンプ・ノウ」
    (チャンピオンへの道~マシアからカンプ・ノウへ)という本を日本語訳し、
    さらに加筆、最後に久保くんの経験を踏まえての章が追加されている。
    翻訳された部分は正直ちょっと読みにくかった。。。

    固有名詞の訳し方は統一を図ってほしかったかな。
    ジュニオルス・ルハンかジュニアース・ルハンかとかね。

  • なかなか面白かった。バルサはいつ凋落するのだろうか。

  • 思っていた以上に読みごたえのある良い本だった。バルサの信念に基づく育成に関して、たいへん解りやすく、かつ詳細に書かれている。ここまでできるクラブは世界でも数少ないだろうが、日本にもこういうクラブが育って欲しいと感じた。

全7件中 1 - 7件を表示

マルティ・ペラルナウの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×