自殺の9割は他殺である 2万体の死体を検死した監察医の最後の提言

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862551597

作品紹介・あらすじ

名監察医が暴き出す!自殺死体に隠された真実…2万体の"死体"を検死した監察医の最後の提言。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれ立ち読みして借りるのを決めた。上野先生自身がご高齢であるためご立腹しているのかな…と思うことが多かったけど、書かれていることは実に正しく共感が持てた。この想いで高齢者の自殺、いじめによる自殺などが世の中から少しでも減ってくれたら…どんなにいいことか…。事態はもっと絡み合って複雑でなかなか変わらない部分が多いので悲しい世の中だと思う。高齢者が同居の息子や孫世代に疎まれて…といのはよく理解が出来る。介護しているのでなおさら事情が分かるのでつらい。(看る方の家族も負担が大きいのだ…)

    4章から監察医の話になってくるので(語弊があるかもしれないけど)面白味がグッと濃くなる。死体を見つめ向き合って30年の上野先生じゃないと書けないことが多かった。“被害者や死者に人権や尊厳が無視され過ぎている”という文章が印象深い。

    あと地方の監察医事情も知ってはいたけど…その監察医の少なさに絶句した。この技術と経験を後世に伝えていってほしいと思う。検視官制度は実現したのかな…。

  • 戦前・戦中・戦後を生きた著者が、現代の日本を「自殺」という視点から書き上げた一冊。戦後教育しか知らない自分にとっては、考え方が少々古いと思うところもあるが、人を自殺に追い込んだ者が罰せられない歯痒さは感じる。法医学の知識・技能に優れた警察の検視官を増強する案は良いと思う。後半1/3を占める第4章は監察医務院での経験談が多く、著者の他の著作と共通する部分が多い。

  • ・独居老人
    ・夫婦ふたり暮らしの老人
    ・3世代同居の老人

    このなかで一番自殺が多いのは「3世代同居」の老人。
    孤独とはなにかという真相を示す事実。

  • 著者の意見は正論過ぎて、深みがない。それがこの本の大半なので、ちょっとうんざりする。しかし、著者の経験は意見とは打って変わり、大変に興味深い。プロの仕事だ。タイトルはミスリードで、期待して損をした。

  • 上野は元監察医である。司法解剖・行政解剖の専門家だ。上野は物言わぬ遺体に残された様々な痕跡から死者のメッセージを読み取る。やや乱暴な表現となっているが、我々はこれを「祖父の教え」として受け継いでゆくべきだ。いじめは動物の世界にもある。人間が知性よりも本能に支配されている間は、いじめを根絶することはできないだろう。ただし「弱者を助ける者」が増えるに連れて、いじめの数は少なくなるはずだ。
    http://sessendo.blogspot.jp/2016/04/92nhk.html

  • 自殺の論として、内容が薄い。
    中身の根拠が少ないため、何をもってどのように主張したいのか、引用元もはっきりしない。

  • いじめ(教育)や老人の孤独死を中心に、それぞれの死因別特徴もあっさりと記載されている。
    内容は面白いが、いくつか著者の作品を読んだ自分としては、やはり他の作品との重複は感じざる得ない。

    初めて上野氏の本を読む人には良いかもしれない

  • 自殺の9割が他殺だったなんて驚愕の新事実、かと思いきや、そうではなくて、精神的に追い込まれたのが原因なら、追い込んだ奴は殺人犯に等しいという話だった。

  • 自殺は逃避だが、その逃避すらできない人間は、どこに逃げたらいいのだろう。

    この本は、主に3つの主題で構成されています。
    ひとつは、子供、若者の自殺について。
    ふたつめは、自殺そのものについて。
    三つめは、それを視る監察医について。

    それぞれ、著者の考えを前面に掲げながら書かれています。

    でも、ちょっと、若者に関しては、「いまの」「いまの」って言い過ぎなような気がする。
    太古の昔から「いまの若者は」ってのは言われ続けてきたフレーズなので…。
    もっと客観的に語ってほしかったかなとも思います。
    いや、これでも十分客観的に語ってあるとは思うのですが。

  • 前半は道徳的な話だったのが後半に入り絞殺された際の自殺と他殺の見分け方などの教授など様変わり。まさにリアル版「臨場」
    この本で素人が偽装殺人してもすぐバレることが分かる。

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プロフィール

法医学者。医事評論家。元東京都監察医務員長。医学博士。これまでに解剖5000体以上、検死20000体以上の死体を見てきた日本を代表する監察医。1929年茨城県生まれ。54年東邦医科大卒業。日本大学医学部法医学教室に入る。その後、東京都監察医務院監察医となる。84年同院長。81年から厚生省医道審議会委員、84年杏林大学医学部客員教授を務める。89年に監察医務院長を退官。退官後執筆した『死体は語る』が大ベストセラーになり、以後テレビ、雑誌などで活躍。文筆活動の他に日本被害者学会理事、お茶の水医療福祉専門学校グループ名誉校長。杉並精神作業所アゲイン運営委員長、社団法人東邦大学東邦会監事など。

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