- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862551597
作品紹介・あらすじ
名監察医が暴き出す!自殺死体に隠された真実…2万体の"死体"を検死した監察医の最後の提言。
感想・レビュー・書評
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データに基づかずに社会批評をする本だと分かったので途中で読むのをやめた。タイトルに9割と入れたのなら、その根拠ぐらいは示してほしい。
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「いじめのない学校」ではなく「いじめに正面から取り組む学校」を評価する
という見出しが、教職志望者として新しい発見だった。
タイトルに関してはそうだねと思うだけだったけど、2012年にこの内容が書けるってかなり先進的じゃないかと思った
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タイトルの、自殺の9割は他殺というのは、自殺の場合も原因は他人からのいじめなどがあるのだから他殺であるという話でした。まあそれは確かにそうだけど……。別に9割という数値の根拠もないし、まあ著者の思い込みですね。気持ちはわかるけど。
東京や横浜などの大都市圏以外では、監察医制度がなく、一般の医者が死亡監察を行うのは初めて知りました。(とすると、死亡原因を隠したいなら地方でするべきなのかも……。)
自殺を隠したい遺族というのが意外に多いのが驚きでした。
P97の、「戦後の焼け野原から日本を復興させ、今の豊かな社会を築いたのは、こうしたお年寄りたちに他ならないと言うことを、若い世代は決して忘れてはならないのである。」って、これはお年寄り自身が言ってもなにも説得力がないポジショントークでしかなく、かえって尊敬されないだけですよね。
死亡推定時刻のわりだしをどのように行うかは、さすがプロだけあって、とても詳細でした。
(ただ、ちょっと怖かったので流し読みしたけど)
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タイトルで選んだので、求めていたものとはちょっと異なった。
自殺者の9割が他殺というのは、「それってあなたの感想ですよね?」と読んだ誰もが思ってしまうくらいに9割の根拠がデータで示されていない。
元監察医が検死について職務上経験したことをエッセイにした、くらいで読むのがいい。
タイトルが大袈裟すぎたかな。
最後の死生観についての文は、ちょっとガッカリ。「自殺する人には理由があり、社会的に死を選ばなければいけないような背景があった。社会的擁護がもっと必要ではないか」くらいの言葉が欲しかった。
内容とタイトルがずれている。 -
書名に惹かれ、読んでみました
本当に死にたい人は手段を選ばない。衝動的である
という精神科医のコメントが印象に残りました
死体を見れば、おおよその犯人像がわかる というのはホントなんですね -
べき論が多い。機関にはそれぞれ事情はあるので、その辺りも汲んでは欲しかったが、よい問題提起だと思った。
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2012年出版なので、今も変わらずかは分からないが、独居老人よりも家族と住む老人の方が自殺率が高いのは知らなかった。お互いに気持ちよく住めないなら、違う方法を考えた方がよいということ。
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上野さんの本は好きで持っているのもあるが、これは少し違った。医学的に他殺を自殺に見せかけてもわかるよ、という話も後半にあるが、自殺した人はいじめや高齢者の孤立など周りに追い詰められた結果死を選んだから他殺だという話がメイン。
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自殺の9割は他殺である
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戦前・戦中・戦後を生きた著者が、現代の日本を「自殺」という視点から書き上げた一冊。戦後教育しか知らない自分にとっては、考え方が少々古いと思うところもあるが、人を自殺に追い込んだ者が罰せられない歯痒さは感じる。法医学の知識・技能に優れた警察の検視官を増強する案は良いと思う。後半1/3を占める第4章は監察医務院での経験談が多く、著者の他の著作と共通する部分が多い。