彼女と彼女の猫

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本棚登録 : 231
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862551825

感想・レビュー・書評

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  • ネコ視点とヒト視点が交差して素敵な物語になっている。
    さすが、「秒速5センチメートル」の新海さん!

    彼女の猫で、彼女は恋人というチョビほどヒトに入れ込んで
    いなくても、犬のジョンも含め、みんな、ヒトを思ってくれている。
    犬のジョンが、すごくかっこいい!
    あの町は、ジョンがいて秩序が保たれているのだろうな。
    たとえ、ジョンの体がそこにいなくなる日が来ても、みんな、
    ジョンを覚えている、きっと。

    心に深い傷を抱えた葵のお話が1番ぐっときた。

  • 新海誠の作品は今年公開の「言の葉の庭」で知りました。短い映画作品の小説化ですが、優しさと、温かさと、切ない思いが映像と同じように伝わってきます。自身も猫好きのなもので、登場猫物のキャラクターがリアルです。小説版言の葉の庭も雑誌で掲載されていますので、単行本化に期待します。

  • 猫。

    猫いいなぁ。

  • 拾われた猫と飼い主となった彼女の物語。
    4つの短編から成り、それぞれ独立しているようで、猫を介して微妙に繋がっている。
    彼女の目線と、猫の目線が交互に描かれながら、ストーリーが展開されるのが面白かった。
    ドラマチックというよりは、身近にありそうな友達や家族、恋人との関係を描いていて読みやすいです。
    これを読んだ後は、ウチの猫に対しても今こんなこと思っているのかな、とか考えるようになってしまいます。

  • 2013/6/22 読了。『言の葉の庭』を観た後に買ったんだけど…四話あるうちの二話まで読んだきりしばらくそのままだったので、少し久しぶり。…見たことないのに新海さんの描く映像として頭の中に浮かんできて、不覚にも泣きそうになった。これ読んで、猫と暮らしてみたいなあとか思っちゃう私は非常に単純。
    人としては麗奈、猫ならクロが好きかもしれない。皆それぞれ違った味があって素敵だけど。

  • 人間に拾われた4匹の猫達と彼らを拾った4人の女性の、4作のお話が収められた連作短編集。
    それぞれのお話は、飼い主の女性と拾われた猫の視点で交互に進んで行き、少しずつ繋がっていきます。
    それぞれ問題を抱えた女性達が、猫に癒されて、新たな一歩を踏み出す様子が、穏やかに優しく描かれています。

    猫の一人称で語られる描写は、何だか面映ゆいような気がしました。
    猫からしたら、人間は本当にこういう風に見えていそうだな、と。
    猫を飼った経験はないのですが、言葉は通じなくても心は通じるということは、きっとたくさんあるんでしょうね。
    とても温かい気持ちになれて、自然に涙が零れるような、優しいお話でした。

    新海誠さんの自主制作アニメーションを、作家の永川成基さんがノベライズした作品。
    永川さんの書かれる一人称の文章は、口調が柔らかく読みやすくて、感情移入して読んでしまいます。
    柔らかい文章表現の中、たまに抽象的というか超然的というか、「世界」の不思議な言い表し方をされているのが印象的でした。
    この世界の広さに改めて気付かされたような気がしました。
    凄く綺麗な表現だなぁと思います。好きです。
    実は元のアニメを観たことがないので、是非観てみたいです。

  • 【あらすじ】
    新海誠の幻のデビュー作が小説となって息を吹き返す!
    アニメとは異なる視点で描いたもうひとつの『彼女と彼女の猫』。
    都会で一人暮らしをする女性が、ある日偶然猫を拾った。
    自分の感情を言葉にするのが苦手な彼女と、彼女の不器用さをそばで見守る猫。
    友人との言葉の掛け違いを境に、彼女の日常から笑顔がなくなっていく。
    拾われた猫たちを軸に描かれる、四つの連作短編。

    【感想】
    新海さんはこの物語を通して、猫社会も人間社会と同じだよって言いたかったんじゃないかなと思う。恵まれた環境で生活できるものもいれば、そうでないものもいる。そして、人間に動物が寄り添うと不思議なことが起こる。そこに癒しが生まれたり、笑顔が生まれたり、時に涙がこぼれたり。それがあるから、物語が出来る。猫が拾われるまで、その人間を観察している様子を見て、本当に猫ってこうやって人間を見ているのかなあと気になった。そして、猫が拾われた時、猫は本当はどんな風に思うんだろうなあと思った。猫が人間の言葉を話せたら、きっとこんな感じなんだろうっていうのが、この物語を読んで、ちょっと想像できて楽しかった。

  • 新海誠監督の初期映像作品をノベライズしたもの。出版は映像作品の13年後だが、(当たり前だが)時代の変化をきちんと反映していた。

    その上で、原作映像を膨らませて、4つの「彼女と彼女の猫」の物語になっていたのは面白い。それらは交錯するオムニバス形式だったので、世界観は広がり、それぞれの「彼女」と「猫」の生活が描かれている。

    全体的に表層をなぞっている感があり心理描写の深みには欠けたけど、新海モノローグ的な綺麗な言葉の流れは楽しめるかも。

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    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11630229

  • 映像は観ていないけれど、新海さん原作というので購入。
    新海さんぽい雰囲気がでていてやさしい。彼女視点と猫視点で描かれていて、二つが交わることはないのだけど、寄り添う距離感がいい。
    三人の『彼女』が短編連作で、繋がってるのもいい。
    そしてラストもいい。

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