ドライチ ドラフト1位の肖像

著者 :
  • カンゼン
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862554246

感想・レビュー・書評

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  • 2017/11/8

  • TBSでいつからか始まった感動バラエティードラフト形式を思うに、親戚目線というか、親目線にいつしかなっているんだろうなと。新聞の活字で選択された選手を追い続けるから「依田?・・・あー、レイクウッド依田ね!」と1983年ドラフト外入団の依田政彦をいつまでも出身高校名レイクウッド高校で覚えていたりする。同期が小野(ドライチ)・吉井(ドラ2)・村上(ドラ3)・光山(ドラ4)。彼らの感情は紙面からはさほど香らない。画面を見ようにもダイジェストでしか見られな・・・・あ、もちろんこれが近鉄バファローズの話だってわかっていますよね?
    ちなみにレイクウッド依田はさほど活躍したわけではなく89年に引退。西武で通訳やってるのかやっていたのか野球界にしぶとく残っています。ボクの記憶にも。

    さて、「ドライチ」光と影ばかりが語られる過去の本と比べ、そこそこ活躍した選手も収められている。「辻内」「多田野」「的場」「古木」「元木」「大越」「前田」「荒木」すでに知られたエピソードも田崎健太に掛かるとシュートに抉る。
    現在ではアウトであろう証言を次々引き出し、あまつさえ更なる証言を求める。それでもどう触れるか気になった案件はスルーする。野球に関係ないから。

    いや、おすすめです。
    あと、伊良部秀輝伝読みたくなった。

  • プロ野球球団から「ドラフト1位」の指名を受けて入団した選手の野球人生をクローズアップ。
    ドラ1選手の大半は、高校時代に甲子園で注目を集め、高い評価と大きな期待を持たれている。
    1年目の春季キャンプから脚光を浴び、活躍して当たり前という眼で見られることは、その選手にとって大変な重圧だ。
    本人への丁寧な取材を通じて、華やかさのみならず躓き、苦労、厳しさ、悔しさ……本書では「ドラフト1位」選手の光と陰の両面が浮かび上がってくる。

    あの根本睦夫氏の寝業師ぶりが、ここでも描かれる。

  • 毎年12人ずつしか生まれない「ドラフト1位」。当然ながら10年たてば120人、そして、ドラフトなど関係なく実力でスターになる選手がチームにいます。
    プロで活躍すること間違いなし、と思われながら、目立った成績を残せないまま去っていく「ドライチ」には、あまり目が向けられないままでした。

    一度は脚光を浴びながらプロに入り、そのプロの世界から去るまでの年月が、ノンフィクションならではの重たさをもって伝わってきます。

    そして、日本のプロ野球のレベルの高さと、それよりレベルが高いはずのアメリカのプロ野球選手の態度と包容力との違いの両方が理解できました。

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著者プロフィール

1968年3月13日京都市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社し、ノンフィクション作家となる。著書に『CUBA ユーウツな楽園』(アミューズブックス)、『此処ではない、何処かへ 広山望の挑戦』(幻冬舎)、『W杯ビジネス30年戦争』(新潮社)、『楽天が巨人に勝つ日―スポーツビジネス下克上』(学研新書)、『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇』(新潮文庫)、『辺境遊記』(絵・下田昌克、英治出版)、『ザ・キングファーザー』(カンゼン)、『球童 伊良部秀輝伝』(講談社)、『維新漂流 中田宏は何を見たのか』『真説・長州力 1951-2015』(ともに集英社インターナショナル)などがある。早稲田大学スポーツ産業研究所招聘研究員。

「2015年 『偶然完全 勝新太郎伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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