チェ・ゲバラの記憶

制作 : 柳原 孝敦 
  • トランスワールドジャパン
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862560117

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳の為か、訳者のテイストと読者である自分がフィットしないというか、やや読みにくかった。
    (カストロの演説をテキストに起こし、それを和訳しているのだろうから仕方ないか。)
    こういうものは自分でが原文から翻訳しつつ
    意味の先も含めて味わうべきなのかもしれない。

  • チェ・ゲバラとフィデル・カストロ。アメリカの傀儡であったバティスタ政権を
    倒し、キューバ革命を成し遂げた両雄だ。革命英府樹立後、ゲバラは要職
    についたものの、自身の信念である「国際的な革命闘争」を実現する為に
    キューバを離れる。

    本書はゲバラの不在について様々な噂が流れる中でフィデル・カストロが
    行った演説に始まり、ボリビアでのゲバラの死、追悼、『ボリビア日記』(日本
    では『ゲバラ日記』)初版の序文、ゲバラの遺体のキューバへの帰還等々、
    カストロがゲバラについて語った演説や文章を年代順に編集している。

    メキシコでの出会いからゲバラがキューバを離れるまでの12年間。彼の
    そばでその人柄や思想、信念に触れて来たカストロだからこそ語れる
    ゲバラへの思いが詰まっている。

    ゲバラの不在についての章で、カストロは演説の中でキューバを後にする
    にあたってゲバラが残した「フィデルへ」で始まる手紙を読み上げているの
    だが、この内容がたまらなく素晴らしい。出会いからキューバ革命に至る
    までに二人の間に生まれた深い信頼関係が凝縮されている。

    この手紙を、演説ではなく初めて読んだ時のカストロの心情に思いを馳せ
    てみる。きっと僚友が離れて行く寂しさと共に、革命への強い信念や同志
    たちへの限りない愛情を感じたのではないだろうか。

    圧巻なのはボリビアから伝えられたゲバラ死亡確認の演説と、『ボリビア
    日記』出版に関してボリビア側から出て来た「偽物だ」との指摘に反論する
    演説だ。

    これはゲバラ好き、カストロ好き、ひいてはキューバ好きの人には是非とも
    読んでもらいたい。今でも少なくない人々を惹きつけるゲバラ。その魅力
    はカストロの語る言葉によって益々輝いているようだ。

    「私は今でもチェの夢を見る」。1987年に行われたイタリア人ジャーナリスト
    のインタビューのなかで出て来たカストロの言葉だ。

    2008年にすべての要職から退き、近年では公の場に姿を現すことが少なく
    なったフィデル・カストロ。既に89歳だ。

    フィデル、あなたは今でも志半ばで倒れたチェの夢を見ますか?

  • キューバ革命の立役者フィデル•カストロがボリビアで戦死した同志チェ•ゲバラについて語ったり書いたりしたものをまとめた本。

    先日みた映画「チェ39才 別れの手紙」に影響されて買った。

    なるべくカストロの口調がつたわるように配慮して翻訳されたみたいだがあまり読みやすい文章ではないという印象だ。だから星2つ。スペイン語独特の言い回しだったりするからかもしれないが。

    カストロのゲバラに対する思いが綴られており、一貫してゲバラの偉業を称え、また人格者として手本とすべきだと訴ている。
    ここではゲバラの経済面での能力に対しても高い評価もしていて、ゲバラの著書にも興味をもつきっかけになった。いつか読んで
    みたいと思う。
    共産主義という思想だが、貧しいひとのために立ちあがった彼等の利他的な精神には心打たれるものがあった。

  • カストロがチェ・ゲバラについて語っている演説やインタビューをまとめたものです。
    これが演説だと思うと、カストロの饒舌ぶりに驚愕します。しつこいくらい繰り返しや、同じ言いまわしを使いますが、とても説得力がある語りです。
    チェ・ゲバラについて知らないと内容はほとんど理解できないと思います。後半にはキューバの当時の経済状態などを踏まえて聞かないと理解できない部分があり、少し難しかったです。
    南米の英雄として死して伝説となったゲバラと、独裁者かはたまた真の革命家なのか未だに謎多き生きた伝説となったカストロの関係がよくわかります。チェのようになろうというスローガンで人間の人格に頼った統治がされている(部分があると勝手に思いました)キューバという国は、ある種のユートピアだ思いました。チェの夢見た、カストロが夢見続けている社会が本当にできるのか注目しています。

    そういえば、奇しくもチェ・ゲバラの映画がやってたので、次はそれを見たいと思います。

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