FLOWER (新装版) (ビーボーイノベルズ)

著者 :
制作 : 金 ひかる 
  • リブレ出版
3.67
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本棚登録 : 264
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862631893

感想・レビュー・書評

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  • 「WEED」のスピンオフ。前回、堂々の性根の腐った男だった谷脇が主役。
    そんな谷脇が、どんな恋愛をするのか興味を引かれるものがありました。
    容赦なかったですね…あのまんまの最低男でした。
    ターゲットにされ、あっさり餌食とされてしまったのは、気弱で流されやすそうな医学生の松本。
    谷脇にいいように弄ばれてしまいます。最初は逃げ腰だった松本が、自分に堕ちた時の谷脇がほんとに酷くて許せませんでした。

    救いようのないストーリーでした。こんなに酷い攻、どうにかして懲らしめてやりたい!天誅が下ればいい!と願いながら読んでしまいました。
    なのに、あっけなくバドエン…
    酷いのは谷脇じゃなくて、ひょっとしたら木原センセ??
    あんな健気に不幸な人生を耐え抜いてきた子に、淋しい結末を与えてしまうとは、センセ鬼畜過ぎ…!谷脇との最後の逢瀬のシーンは切なすぎてボロ泣きでした。

    ほんとに、谷脇って人間的に最低です。でも、一番ショックを受けたのは谷脇ですよね。酷い谷脇ですが、しっかり罰は下っているんじゃないかと思いました。愛することを理解していない男だけど、大切なものを失ってしまったのは事実。
    一見、受ばかりがかわいそうで理不尽に感じるけれど、最終的にこうして双方への不幸の配分?がちゃんと合っているから、まあ辛くても最後まで読めるのかなという気がします。
    胸をかきむしられるような、とても切ない読後感でした。

    同時収録は、ガチ兄弟モノ!優秀な兄の影で両親からないがしろにされてきた弟が、ツンなお兄ちゃんとデキてしまいます。
    もだえまくりました!素直になれないお兄ちゃんのツンに、弟ともどもメロメロにされてしまいました。ケンカしちゃって、後悔してぐるぐるして、最後は仲直りHの繰り返しww甘くてすごくよかったです。

  • ■FLOWER

    『WEED』で出てきた谷脇が主人公。
    すごい悪人だったけどどうやって改心するのかな~
    なんて思ってたら甘かった…。
    全然改心しなかった!!

    気弱な医学生を強引にものにする手口が
    粘着質ですごかったです。
    そうして手に入れたら飽きるというのは
    あるあるなんですが、スパッと捨てずに
    ずるずる手放さないのがいやらしいですよね。

    業を煮やした松本に捨てられてしまうのも仕方ない。

    そこから本当に悲惨だった…。
    妊娠中だった松本の妻が病気で亡くなり、
    まもなく松本自身も胃がんが発見され
    谷脇自身が執刀して手術をするも
    ほどなく亡くなってしまいます。

    手に入ったかもしれない愛は
    二度と手に入らなくなってから
    強烈な後悔と共に実感する、という
    本当に容赦ないラストなんですが…
    愛の濃さが癖になって読み返してしまいました。


    ■WEED~one day~

    『WEED』カップルの幸せなショート。
    『FLOWER』の後に読むと
    キミタチヘイワダネーみたいな気持ちになった。


    ■Green Green
    ■SWEET

    あらすじに「伝説のツンデレラブ」って
    書いてたから気軽に読み始めたけど
    ガチ近親だった!!!

    勉強はできるけど色々おかしい兄貴と
    勉強はそこそこだがスポーツが得意な弟。
    セックスの練習相手に弟を選ぶ訳の分からん兄貴…
    だけどそんな兄に惚れちゃってる弟…
    練習だったら弟を抱かせてもらった方が
    いいんじゃないだろうか…w

    でも近親ってことを忘れれば
    意外と普通のツンデレラブだったかもしれない…
    いや忘れたらだめだけどw


    ■Passed by~scene2~

    『FLOWER』の松本視点の話。
    切なくて優しいお話なんだけど
    松本の末路を知ってるだけに泣ける。

    谷脇はほんと鬼畜だよなぁ~~~
    ほんのちょっと素直になれば
    もっと幸せだったのになぁと悔やまれる。

  • 死んだら救いようがないよね・・・。ひたすら不憫。

  • 三部作の二冊目。
    谷脇(攻)「ゲス」とはこの方のためにある言葉かも知れないってほど、情緒・感情・共感性などの欠落者なので、他人の心を傷つけることを、心を痛めずする方です。毎回強姦する。
    その結果自分を溺愛していた恋人を狂ったまま救うつもりもなく死なせてしまいます。
    亡くしてやっと悲しみに気づいて、一歩前進なんだろうけど、もやっとすこし歯切れの悪い思いを残ししつつ、続巻ですべて回収していただける感じです。

    同時収録は読み切り弟兄もの。
    でれでれ弟xツンデレ兄。楽しかったです。
    兄さんの魅力がいまいち理解できなかったけど、弟がそんなに好きだって言うならそれでいいか。
    愛を覚えていくお兄ちゃんは可愛くはありました。(好みじゃないけど!ww)

  • うーん、あまりの高レビューに期待し過ぎていたかも。
    HOMEが素晴らしかったから、萌えというよりは痛いのを目当てに買ったんだけど、HOMEのような驚きはなかった。
    ハッピーエンドが多いBLの中では珍しい展開かもしれないけど、一般向の本や映画も含めれば、それほど目新しい展開ではないのでは?
    せめてキャラに萌えたら泣けたけど、谷脇に嫌悪感しかなかったのと、受があまり好みのタイプではなかったので、萌えることも出来ず…。

  • 『WEED』で若宮と一緒に雨の中をただ走っていただけの岡田を自分たちが「楽しい」と言うゲーム感覚だけで強姦するようなそう言う嫌な奴である谷脇は、淋しい奴だよ…淋しい奴である、とは誰にも言って貰えないくらい淋しい奴で、もし言う人間がいたとしても「お前に言われる筋はない」と
    切り返すような淋しい奴だ。淋しい奴だが、ゲーム感覚で人を操ることの方が喜びである谷脇にとっては、他者の存在など自分と同じ人間として認識していないので、憐みの気持ちで自分を見る人間がいても考え方の相違で片付けてしまえるだろうから、谷脇本人は痛くも痒くもない筈だ。社会的ステイタスが自分より劣る人間は、谷脇にとっては自分を取り巻く世界のパーツでしかないから。
    同時収録の『Green Green』、珍しくと言うほど読んでないけど、木原作品にしては真っ当なくらいBLっぽかった(笑)こう言う表現は可笑しいのかも知れないけど。実の兄弟モノ、頭でっかちで弟をバカにしてた6歳年上の兄が可愛くなっちまうのが痛快だった。 ‪

  • 裸ん坊3部作2作目。
    前作でも大概でしたが、今作ではもうフルスロットル。
    敷き詰められた地雷をいかに避けながら走破するかというデスレースもかくや、なお話です。
    木原作品で嫌いな攻を三人挙げなさいと言われたら、迷わず飛び出す

    谷脇、甲斐谷、寛末!!

    そんな谷脇が主役の2作目。ムカムカ度は相当です。
    人として色々と終わってる男ですが、適当にみつけた松本を酒で潰してレイプし、それだけでは飽きたらず偽りの告白をし、弄ぶだけ弄び、浮気はわざとのし放題。

    この時点でもう色々とあり得ないんですが、松本が○んでもこの男は薄情でした。
    けれどその薄情が、読んでて何だか途中から哀れになってきます。
    そうやって、読者が可哀想な人を見る目で谷脇を見始めた頃になって、漸く谷脇は自分の恋心に気づくという愚かっぷり。
    いやぁ……ここまで徹底した愚か者だと、余計に松本が可哀想に思えてくる。
    とんでもない鬼畜、といえばこの男だと思います。

    書き下ろしは松本視点でした。
    次巻の主人公、祐哉とのエピソードで、これがまたせつなくて堪らなかった……。

  • 重くて痛くて鬱ですね。どこまでも鬱作品です。木原先生の鬱作品は本当にどこまでも鬱作品です。攻めは自業自得だし、受けは完璧に生きる意味がわからなくなってる。ああでも泣くんですよ、木原先生はどうしてこういう話を書くのがうまいのか。

  • WEEDの最後の書き下ろしを読んで、鬱だと分かってたから積んであったこの作品
    覚悟はしてたけど、やっぱり鬱だ……
    木原さんの鬱作品はほんとガチ鬱だなorz

    しかし谷脇は潔いほどのクズ男だ
    最低すぎる
    でも、最後は松本はもちろん可哀想だったけど谷脇も可哀想だった
    2人とも可哀想で救いようがないな……

    「GREEN GREEN」の方は、普通に弟×兄
    ツンデレ兄に萌えた

  • この本を読まないと次巻で谷脇に対して愛着は湧かない

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著者プロフィール

木原音瀬 (このはら・なりせ)
高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』など多数。

「2018年 『罪の名前』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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