薔薇色の人生 (ビーボーイノベルズ)

著者 :
制作 : ヤマシタ トモコ 
  • リブレ出版
4.28
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本棚登録 : 794
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862634221

感想・レビュー・書評

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  • 前科者でシャブ中でムショ帰り…ダメダメな人生を歩いてきて自暴自棄になっていたモモの前に現れたのが警官のロンちゃん。
    その日からモモは全てロンちゃんの為に生きるようになり、危険を承知で再び危ない道に足を踏み入れてしまいます。読んでるこっちだって分かるくらい簡単な罠…でもロンちゃんの役に立ちたいが為にボロボロになりながら自らを犠牲にするモモ。馬鹿で情けなくてどうしようもないほど愛おしい…。
    大好きなロンちゃんに愛されてると分かって何度も涙を流すシーンにこちらも幸せ過ぎて胸が熱くなりました。そんな一途なモモの思いを全身で受け止め不器用ながら応えていくロンちゃんも本当可愛いくて…。初めての恋愛に戸惑い先輩に逐一相談するロンちゃん。何故いちご牛乳で笑われたのか分からないロンちゃん。もう二人の全てが可愛いくて愛おしい!
    木原作品における欠陥だらけなのに何故か愛おしい登場人物はここでも健在でした。どんなにみっともなくても愚かでも、人を愛するって素晴らしい!と思わせてくれる作品です。

  • 木原さんは初読。バッドエンドに定評があるというのでびびりながら読んでましたが、読後感はかなり良いです。出会えてよかったと思えるBL本。

    全然好みの攻め受けじゃないはずなのに、読み終わってモモちゃんとロンちゃんがすごく愛おしくなりました。キャラクターのデフォルメとリアリティのバランスがちょうどいいです。ダメ人間だけどロンちゃんが大好きで情にあついモモと、不器用で実は友達少なくてモモに救われてるロンちゃん。片側から見たら欠陥だらけの二人の魅力が、しっかり伝わってくるお話。幸せで頭がホワホワするBLに久しぶりに出会いました。
    モモちゃんが初めダメ人間すぎてびっくりしましたが、読了後の余韻で一気に評価が上がりました。好みもあると思いますが、濡れ場に色気があるのもポイント高いです。

  • 木原さんを読み終わって幸せな気分になるなんて!

  • 攻が前科者で家族に迷惑かけ通しで、両親は間接的にそれが原因で死に、兄には絶縁を告げられるというおよそ感情移入できないクズ男。しかも、自分を助けたノンケ受を、自殺をチラつかせ無理矢理抱くという所業つき。ないわー…と読んでいましたが、途中からは夢中になって読んでました。
    受のために危ない橋を渡ろうとする愚かさ、浅はかさ。好きにはなれなくても、その愚直さには惹かれるものがあった。本編後、攻の浮気現場(誤解)を目撃して嫉妬する受に萌え。ちゃんとそこに愛があるのがたまらなく嬉しい。

  • どん底からでも頑張れる、誰かのために頑張れる百田は本当に優しい人。ロンちゃんの役に立ちたくて危ない道を歩いてしまうところも健気。高校中退前科三犯の自分なんか…という不安がいつも彼にはあるからこんなことをしちゃうんだけれど、モモちゃんにはもっと自分を大切にしてほしい。
    そんなモモちゃんの過去を気にしないロンちゃんも同じくらい優しい人。
    モモちゃんがロンちゃんがいるから更生できたように、ロンちゃんもモモちゃんがいるから、モモちゃんとの愛のある生活があるから生きることごできている。
    2人ともお互いがいるから自分がいて…掛け替えのない存在になっている。もうほんとに素敵なカップル。

  • うーーーーん木原音瀬先生は一回読めばもういいやとか言ってすいませんでした……。なんていうか、現状肯定力がすごい。途中どうなってしまうんだろうとハラハラしながら読んだけどハッピーに終われて良かったーー!攻めが全然イケメンでもなんでもない不細工というのがまた。そしてヤマシタ先生は小汚いチンピラを描くのが上手すぎる……。木原音瀬先生の小説で手元において読み返したいと思ったのは初めて。タイトルに思わず納得でした。

  • これ、大好き。
    再読~~♪

    時計を贈り合うエピソード、何度読んでもいいなあ。
    ロンちゃんがモモに指輪を贈るとこも好き。
    男前が不細工を盗られまいと牽制するってツボ(笑)

  • デリヘル店マネージャー×刑事。
    ラブラブな現在から出会いを振り返っていく形で書かれています。

    ムショ帰りのモモの自殺を止めようとした真面目な警官・ロンちゃん。

    最初は半ばレイプのような酷い始まりでしたが、
    モモが真剣にロンちゃんに恋をして行きます。

    モモはダメ男なんですが、何だか憎めません。
    自分ではどうしようもない人間だと思っていますが、
    読んでいるうちに読者にはモモの美点が分かってきます。
    このあたりが木原さんのすごいところですよね。
    愛すべきダメ人間を描くのが上手い!

    思いがけずロンちゃんがモモの気持ちを受け入れて
    恋人になれた、まさにそれが「薔薇色の人生」。
    両想いになってボロボロ泣くモモにギュ~っと心をつかまれました。

    ロンちゃんの役に立ちたいあまりに
    危ない仕事に手を染めるあたりはハラハラしましたけど、
    あんまりひどい結果にならなくてよかった~。

    一転、ロンちゃん視点では、
    ロンちゃんもなかなか問題のある男なのですよね。
    真面目だけど、人の気持ちが読めない。
    「一度も好きだと言われてない」
    「言わなくてもわかんだろ」という
    よくある恋人同士のやりとりが、
    本当に分からなかったからだとは!

    でも、モモが察しが良くて人当たりがいいのが
    ぴったりなんですよね。

    モモ視点の話だと何でロンちゃんが受け入れたのか
    分からなかったけど、ロンちゃん視点でよくわかりました。

    定年を迎えて結婚するって言う宣言が真っすぐで気持ち良かったな~。

    幸せな気持ちになれました。

    ラストの甚呉視点の話もニヤニヤしましたw

  • 再読。やっぱ好きだわ~。
    ムショ帰りのモモと警察官のロンちゃんの話は、二人とも精一杯真剣で、応援したくなる。

  • 面白かった!木原作品にしては、そんなに痛くない…かな?でも高校中退・元シャブ中・前科3犯のモモ×真面目すぎて面白味のない警察官ロンちゃんというカップルなので、やっぱり痛いシーンもあるにはあるんだけど(いろんな意味で)
    6年かかって築き上げてきた二人の関係がしっかり描かれていて、途中の展開にハラハラしつつも愛の深さに「大丈夫!」と思わせてくれた素晴らしいバカップル。不器用で一生懸命な姿が、堪らなく愛しく感じられる作品。

    木原作品にしては珍しく、既にお付きあいしている二人の過去から現在、そして周囲の人を巻き込んだ進行形で話が進む。正反対の人生を歩んできた二人が、こんな形で寄り添うなんて…BLらしいドラマチックさの中でたゆたっていると、ふいに木原さんならではの生々しい現実が目の前に突き付けられる。
    大好きなロンちゃんを信じきれないモモが「ホントに信じられないのはロンちゃんじゃない、駄目な自分自身だ」と思考の渦の中で考えるんだけど、それも仕方ないと思えるくらいのダメっぷりだよ(笑) でも愛嬌があって優しくて、良いところもいっぱい出来たモモ。それはロンちゃんのおかげ。人付き合いが苦手で我関せずで生きてきたロンちゃんが変わったのも、モモのおかげ。そんな相乗効果で出来上がったカップルだけど、いつも不安の上に成り立っていたね。

    途中、ロンちゃんがモモを好きになった経緯が不思議だったんだけど、ロンちゃん視点の話を読んだらすんなり納得できた。この二人、セックスばっかヤってないでもっとちゃんと話した方が良いよ(笑) 甚吾先輩を介してノロケまくりの二人のバカップルさ加減はホント楽しかったけど、あぁいうのは相手に直接言えばイイヽ(●´ε`●)ノ
    泣いて笑っての忙しい作品だった。でもそこがリアル。
    最終的にきっと、人生は薔薇色。

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著者プロフィール

木原音瀬 (このはら・なりせ)
高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』など多数。

「2018年 『罪の名前』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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