薔薇色の人生 (ビーボーイノベルズ) (B-BOY NOVELS)

著者 :
  • リブレ
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本棚登録 : 916
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862634221

感想・レビュー・書評

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  • 木原さんを読み終わって幸せな気分になるなんて!

  • 読後感いいです。
    2人が自分の欠点を埋めるように相手を愛すところすごくいいなあ。
    木原先生の主人公は健気で愛おしくて危なかしくって見ていると温かい気持ちになれる。

    幸せになれてよかった。

    2人を見守る先輩刑事のキャラも良いです。

  • 前科者でシャブ中でムショ帰り…ダメダメな人生を歩いてきて自暴自棄になっていたモモの前に現れたのが警官のロンちゃん。
    その日からモモは全てロンちゃんの為に生きるようになり、危険を承知で再び危ない道に足を踏み入れてしまいます。読んでるこっちだって分かるくらい簡単な罠…でもロンちゃんの役に立ちたいが為にボロボロになりながら自らを犠牲にするモモ。馬鹿で情けなくてどうしようもないほど愛おしい…。
    大好きなロンちゃんに愛されてると分かって何度も涙を流すシーンにこちらも幸せ過ぎて胸が熱くなりました。そんな一途なモモの思いを全身で受け止め不器用ながら応えていくロンちゃんも本当可愛いくて…。初めての恋愛に戸惑い先輩に逐一相談するロンちゃん。何故いちご牛乳で笑われたのか分からないロンちゃん。もう二人の全てが可愛いくて愛おしい!
    木原作品における欠陥だらけなのに何故か愛おしい登場人物はここでも健在でした。どんなにみっともなくても愚かでも、人を愛するって素晴らしい!と思わせてくれる作品です。

  • 木原さんは初読。バッドエンドに定評があるというのでびびりながら読んでましたが、読後感はかなり良いです。出会えてよかったと思えるBL本。

    全然好みの攻め受けじゃないはずなのに、読み終わってモモちゃんとロンちゃんがすごく愛おしくなりました。キャラクターのデフォルメとリアリティのバランスがちょうどいいです。ダメ人間だけどロンちゃんが大好きで情にあついモモと、不器用で実は友達少なくてモモに救われてるロンちゃん。片側から見たら欠陥だらけの二人の魅力が、しっかり伝わってくるお話。幸せで頭がホワホワするBLに久しぶりに出会いました。
    モモちゃんが初めダメ人間すぎてびっくりしましたが、読了後の余韻で一気に評価が上がりました。好みもあると思いますが、濡れ場に色気があるのもポイント高いです。

  • モモはどこにでもいるようなチンピラで、ロンこそ滅多にお目に掛かれない変人
    ロンの為に更生するモモ、モモの愛によって人間らしくなって行くロン

  • モモは前科3犯元ヤク中のゲイで、自殺をしようとしていた。しかしロンに止められ、そのロンをレイプしてしまう。ダメダメのクズ男なんだけど、読んでいくうちに可愛く見えてしまう

  • じんわりと胸にあかりが灯るような、あたたかいお話でした。木原先生なのに!笑

    ダメダメなモモが愛するひとロンちゃんと出会い、立ち直っていく姿がとても愛おしかったです。
    後半ロンちゃん視点で進められていくなかで、ロンちゃんもモモと出会い、硬く閉じていたこころがゆっくりと解されやがてモモを大切に想うようになる過程に、思わず泣かされてしまいました。

    そして極めつけはロンちゃんの先輩視点での最終話。これ、すごくいい!ふたりと関わりのある第三者から見えるモモとロンちゃんふたりが互いを想い合う姿が可愛くてなんだか切なくて、こちらも何故だか読んでいて泣けてしまうっていう。

    良い、とは聞いていたものの。読んでみたら本当にすごくすごく良いお話でした。折々に読み返したくなるくらい。

  • これは良かったー( ´・ω・` )
    やっぱり木原さんが書く不器用で無口気味なキャラは好きじゃわ…態度にはそんな出さんけど本間はべた惚れ、みたいな。
    モモのロンちゃんの為に!みたいな変な張り切りが自体を大きくしてって最終的に拉致られて死にそうになってるとこは本間どうしようもねーな(自分から現状の幸せをぶち壊しにいってるから)って思ったけど、前科者で誇れるものもなくて自己肯定が上手く出来んかったら、自分の価値が分からんくなって役に立つ事でロンちゃんに愛されるかも!っていう考えにもなるかー。
    ちょっと胸にグッときたなぁ

    これは余談なんだけど、この間まで美しいこと上下巻と読んでてキャラに愛着持てずパッとせんかったのよな
    そこで薔薇色の人生を読んで、やっぱり木原さん好き!って思えたし良い話読めて充実出来ましたわ( ˘ω˘ )

  • この人の書く人は、どうしてこうも不器用なんでしょうね。元シャブ中前科者と刑事。今回は珍しく主人公達がずっと幸せだったので、いつもよりは読むのが辛くなかったです。

  • 攻が前科者で家族に迷惑かけ通しで、両親は間接的にそれが原因で死に、兄には絶縁を告げられるというおよそ感情移入できないクズ男。しかも、自分を助けたノンケ受を、自殺をチラつかせ無理矢理抱くという所業つき。ないわー…と読んでいましたが、途中からは夢中になって読んでました。
    受のために危ない橋を渡ろうとする愚かさ、浅はかさ。好きにはなれなくても、その愚直さには惹かれるものがあった。本編後、攻の浮気現場(誤解)を目撃して嫉妬する受に萌え。ちゃんとそこに愛があるのがたまらなく嬉しい。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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