はつ恋 (ビーボーイノベルズ) (B-BOY NOVELS)

著者 :
  • リブレ
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本棚登録 : 504
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862636737

感想・レビュー・書評

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  • 設定がいいです。思春期の体にいい大人が入ってるっていうのが、上手く表現されてます。セリフひとつひとつに萌えるものがありました。

  • 久我山、なんてひどい奴!、こんな風で最後まで感情移入して読めるかしら? と思っていたら、高校時代にタイムスリップしてからの展開に釘付けになりました(笑)。
    文章はサバサバしていて端的なのですが、心理描写にごっそり持っていかれた感じです。タイトル通り“きゅんきゅん”とした初恋で、久々に糖分補給しました^^
    面白かったです。

  • 最後誰のお葬式だったのか、というところで
    ちょっと騙された気がしないでもなかったのですが・・・。
    31歳で高校生で、それで初めて真剣に恋をして・・・
    その心理描写がとてもリアルでよかったです。
    過去と現在が並行して起こったような不思議なお話でしたが、
    15年という時間のお陰で(久我山にとっては15年なんだろうか・・・?)
    ちゃんと自分と向き合えた後の潔い久我山と
    その気持ちをくみ取れた曽根がずっと穏やかで幸せな生活を
    送って欲しいと思える、とても心が満たされる幸せなお話でした。

  • 冒頭で自殺した元担任の通夜に出席したその夜、
    31歳の主人公がタイムスリップしてもう一度高校生になるという話。
    う~ん、すごく面白かったです!
    17歳の頃はむしろ疎ましく思っていた担任を
    31歳の自分だとまるで見え方が違う、というのが面白かった。
    「思春期というのは感受性が強く繊細だというが、
    実際の17歳は想像以上に他人の感情や痛みに鈍感だ。」
    って言うのが、すごく納得行きました。
    大人になってから見えるものもたくさんありますよね。
    年上のはずの先生を中身は31歳なもんだから
    頑張ってるな~って上から見てるのも面白かったです。
    自己中心的な性格の主人公が、
    もう一度高校生をやり直していくうちに
    そういう自分は好きじゃなかったんだなと気づいて
    もう一度生き直した(らしい)人生では
    ちょっと熱血な弁護士になっていたというのも良かったです。
    でもそこらへんが若干ご都合主義というか
    一体どうなったのかよく分からなかったかな~。
    最後が駆け足でしたね。
    両親の事も実はそんなに悪い人じゃなかったっぽいのはちょっと安易っぽかったかな~。
    最後がすごく惜しいな・・・。
    でも面白かったです。
    英田サキさんの「恋ひめやも」に似てるって聞いてたけど、
    このお話の方がずっと夢見がちな感じなので、
    リアル寄りに萌えるかファンタジーに萌えるかってところかな。どっちも好きでした。
    でも恋愛物として好きというより、SF物というか
    IF物として楽しかったです。
    恋愛面はそこそこかな・・・。

  • 大好きな榎田先生ですが、SF要素に後込みして手を出していませんでした。
    リブレのフェア小冊子欲しさに購入したのですが…。リブレさんありがとう!(笑)とてもよかったです。
    個人的にBLとしてはもっと萌えがほしいかなぁと。
    どちらかというと、じーんとくるお話なので萌え萌えしたい時(笑)だとちょっと物足りないかもしれません。
    懸念していたSF要素は大丈夫でした。
    久我山の考え方の変化がとても共感できた。自分が成長しないと分からないってこと多々あるよなぁ。

  • 2014/06/03
    【やや好き】設定が気になり一気読み。 久我山×曽根。 いけ好かない性格の弁護士(31歳)久我山が高校2年生(17歳)に突然タイムリープ。 17歳の皮を被った中身31歳高校生が24歳教師に恋をする(笑) 最初、こいつ(久我山)大丈夫なのか?(BL的に成立するんか?)と心配したが、自分を振り返って思いを巡らす様子と先生への恋が「心は31歳だけど青春」してて切ねぇ…幸せになってくれ…とまで思うように(笑) 作家さんすげぇ!! 後日談の「はつ恋のゆくえ」は、甘い二人で締められていて満足。

  • 榎田さん初読み。ストーリーが面白く、最後まであっと言う間でした。読後感も良く、丁寧にまとまっているお話。ラスト付近にある、読者のミスリードを誘う箇所にも感心しました。ハピエンて訊いてなかったら騙されていたと思う。良くも悪くも全体的に『上手くて面白い』作品。この後もきっと何度か読み返すんだろうけど、気持ちが揺さぶられるような波を感じられなかったのだけが残念。ストーリーで読ませるのが得意な作家さんなのだとは思います。

  • あらすじから想像していた内容と異なっててびっくりでしたが、登場人物の考えや性格がきちんと描かれていてすごくよかった!31歳の経験のまま、高校生としてタイムスリップ。経験を積んだからこそ、違う視点で過ごす高校生活が本当におもしろかった。
    仕事を経験した20代後半の方なら、ものすごく楽しめそう。

  • 読み始め不安になったのが嘘のような読後感です。もう少し2人の恋を見守りたい!書き下ろし追加で新装文庫化してくれんかのぉ♪

  • 二人でラーメン食べるシーンみてよかったなあってほっこりしました。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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