グリムにおける魔女とユダヤ人 : メルヒェン・伝説・神話 (グリム童話)
- 鳥影社・ロゴス企画部 (2008年3月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862651198
作品紹介・あらすじ
グリムのメルヒェン集と伝説集を中心に、『ドイツ神話学』やヘーベルの『暦物語』までを踏まえて、魔女とユダヤ人の描かれ方、その変化の実態と意味を探る。
感想・レビュー・書評
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第一次世界大戦前後、ドイツの民衆がユダヤ人をどうとらえていたかということについての資料を探している中で出会った。グリム兄弟の仕事の中で、民衆がユダヤ人に対し、どのような態度をとっていたかがわかる。キリスト教の布教の過程やユダヤ人との価値の相違の中で、民衆の中にユダヤ嫌悪が生まれていた。それらが、童話や伝承の中で誇張拡大されて広まってきていたのだ。
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ユダヤ人は残酷な仕打ちによって血を採るためにキリスト教の子供を生きたまま手に入れるのだ、というこの話のユダヤ人理解は古くから続いているユダヤ人に対する伝統的な見方。
ユダヤ人の不幸を喜ぶという感情の根底にはユダヤ人への反感があった。
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