混乱のひかり 加藤治郎歌集

  • 短歌研究社 (2019年9月11日発売)
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862726254

作品紹介・あらすじ

「短歌ニューウェーブ」から三十年。原点に回帰し、区切りをつけ、あらたな地平に踏み出す。第11歌集。ーー今度は普通の歌集を作ろうと思ったーー
(収録歌)
波のうまれるところを想う混乱のひかりが俺を生かし続けて
アトミックボム、ごめんなさいとアメリカの少年が言うほほえみながら
ただひとり俺によく似た死者の待つプラットホームあり細長いプラットホーム
どこにでも今があるってたのしいぞジンジャーエールを飲みほす感じ
かもしれないドアの向こうに人がいるかもしれなくてすごく光った
文字は言葉に背いて紙の家に棲むあなたのむねのようなくらがり
火はひとり炎はふたりふりしきる花びらをてのひらにあつめて

そのほか55歳から59歳までに創作した476首を収録。

著者プロフィール

1959(昭和34)年、愛知県名古屋市生まれ。1982年、早稲田大学教育学部を卒業。1983年、未来短歌会に入会。岡井隆に師事する。1986年「スモール・トーク」にて第29回短歌研究新人賞を受賞。1988年『サニー・サイド・アップ』にて第32回現代歌人協会賞を受賞。1999年『昏睡のパラダイス』にて第4回寺山修司短歌賞を受賞。2003年、未来短歌会選者に就任。2005年、毎日歌壇選者に就任。2013年『しんきろう』にて第3回中日短歌大賞を受賞。2021年『岡井隆と現代短歌』を刊行。

「2022年 『海辺のローラーコースター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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