- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862760111
感想・レビュー・書評
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私の勤めている会社のまさに競合他社のお話。
程度の差こそあれ、今のインドのIT会社の様子が、時には細かいことまで書かれている。
インドのIT会社はグローバル化が進み、高付加価値のサービスの提供も始めている。単なる労働集約型から脱出しないと、グローバルの需要には追いつかないし、人件費の高騰や離職率の高さという直近の問題にも対応できなくなってしまうという課題にも触れている。
成長のためのイノベーションが必要だと説かれているが、それがどのような形で発生するものなのかは近いうちに明らかになってくるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インドIT企業就職に際し昨年再読。社内政治無しは理想としても、インドIT企業の強さは「正しいこと」でも恥ずかしがらず真面目に言う人がいて、幹部レベルが心から同意し、まじめに実行・実現しようとするところと実感。トップダウンでもなく、ミドルアップ&ダウンとのバランス。欧米企業に席巻されるIT産業での日系企業の今後を考える上での良著。 ビジネスモデルの永続性は再考が必要になってくるのかもしれない。
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フラット化する世界の中でよく挙げられていたインドのウィプロ社についての本。実際に勤めたわけではないのでもしかしたら多少の差はあるかもしれないが、このような企業であれば楽しめそうな気がする。前職のショッパめなメーカーの人たちにも読んでほしいと強く思った。単純な下請け作業からだんだん重要な仕事を任されていくような流れは、素晴らしい。しかも大企業になっても大きな人間の集団が陥りがちな穴に陥らないよう陥らないように回避している様が伺える。
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自社とビジネスモデルが一緒ということで、上司に勧められて本を読む。
ウイプロはインドのアウトソーシングの会社。
ただ、自分達のビジネスモデルとは違うように気がする。
また、本には良いところは書いているけど、悪いとこがみえてこない。
ただ、離職率等で問題がありそうだが、社員に対する教育はしっかりしていそう。
そもそもの会社の理念が違いすぎる。
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この本はインドで成功した企業「ウィプロ」を取材した本です。
インドの3大IT企業は、「タタ・コンサルティング」「インフォシス」
「ウィプロ」です。その中でも「ウィプロ」は倒産寸前の食用油会社から、
巨大IT企業へ転身を果たしたという点が他の企業と違います。
アメリカのアウトソース先として、品質やサービスを重視して成長してきた企業
です。人海戦術的な側面はありますが、個人の評価制度などがきちんとしている
ので、働く人のモチベーションは非常に高いようです。
特に社内での人材の流動化が進んでいて、タスクやプロジェクトに対して個人が
応募して遂行していく仕組みができています。自分が暇になってきたら、次の仕
事を自分の裁量で応募する。実際にタスクの切り分けなど難しい面はあるとは思
いますが、能力のある人が自分の裁量で仕事の内容と量を調整してスキルを高め
ていくことができる仕組みは魅力的ですね。
日本のIT業界の管理職の人たちにはぜひとも読んでもらいたい一冊です。
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絶え間ない改善。
テクノロジー、ソリューション、プロセス、のイノベーションを続ける。
プロセスを重視することで、職人芸が無くなる。測定した結果が異なれば、何かが起きていることが分かる。
wiproの強さが分かる本。 -
インドを代表するITサービス企業、Wipro Technologiesの強さの秘密。いや〜、熱い本でした。ここまで企業としての価値観が徹底していると、今後のIT業界でもさらに目立った存在になるんだろうなあと。コスト削減のためにインドにアウトソーシングではなく、品質を追求するためにインドに出す、という流れなってくるんでしょうね。もうなりつつあるかもしれないが。