- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862760128
感想・レビュー・書評
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No.473
全く予想外の内容だった。シンクロニシティに関するビジネス書と思ってたんですが、著者の体験を通して、なぜシンクロニシティが起きるのか?を伝えてくれる本。
そのシンクロニシティが現れる瞬間には、涙がにじんだ。
予測される奇跡は自らが引き寄せるもの。それは同時に仲間の奇跡も呼び寄せる。それが交わった時、シンクロニシティが起きる。
シジュウカラとハトの会話が印象に残った。
「ひとひらの雪はどの位の重さがあるの?」
「雪の重さなんてない。」
でも、枝は折れた。
もしかしたら、あともう一人だけ誰かが声をあげれば世界に平和が訪れるかもしれない。
そう、だから声をあげてみよう。
関連書籍
ダイアローグ
学習する組織
神話の力
出現する未来
U理論詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の経験を淡々と語った、半ば、回顧録的自伝。何がリーダーシップなのか、いまいちピンとこない。解説を読んでも、よくわからない。ただ、意志あって行動するところには、シンクロニシティから偶然を取り込むことがあるという場合もあるということを読み取った。
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”・シンクロニシティ:C.G.ユングによる定義(『Synchronicity: An Acausal Connection Principle』より)
「2つ以上の出来事が重要な意味を持って同時に起こること。そこには単なる好機の到来以外の何かが関わっている」
・「行動のしかた」ではなく「あり方」に基づいたリーダーシップだ。(p.5:ピーター・センゲ序文)
・シンクロニシティとは1つの結果なのだ。大切なのは、その根底にある理由を理解することである。理解しなければ、ほかのことを支配しようとするのと同じように、シンクロニシティを引き起こそうとしてしまうからである。(p.11:ピーター・センゲ序文)
・姉のジョーニーは私と同じような痛みを覚えたことがあった。ある日仕事から帰ると、小さな小包が届いていた。ヒュー・プレイサーが書いた『わたしの知らないわたしへ』という本で、なかに「この本が役立つかもしれません」と記されたジョーニーのメモが挟んであった。(p45)
★人々が死ぬことをほんとうには恐れていないこともわかった。彼らが恐れているのは、今までしっかり生きてこなかったこと、人生のより高い目標について深く考えてこなかったこと、そうした目標に取り組んだり、少なくともこの世界に変化をもたらそうとしたりしてこなかったことなのだ。(p48)
・アメリカン・リーダーシップ・フォーラム(サーバント・リーダーシップを育てる組織)
社会のさまざまなグループのあいだに、あるいは地域社会や地方の若い世代のリーダーたちのああいだに、つながりを持たせられるようになるだろう。彼らの社会的責任という感覚を強めたり、誰も責任を負わない多元的社会において人々をリードする能力を高めたりも、きっとできるようになる。(p.92)
★「四十歳を過ぎ、物質的に成功し、意義深く冒険的な人生を送りたい」人が必要としているもの(p99)
そういう人たちが必要としているのは、背中を押してくれたり、自分と同じように思っている人とつながりをもったり、社会に対する責任感を高めたりするための仕組みだ
・リーダーシップとは、つまり人間の可能性を解き放つということだ。すぐれたリーダーシップに必要な条件の一つは、そのグループにいる人々に活力を与える能力である。(p101)
#金井さんと同じ箇所をマークしてた?
★やがて、夢が現実になった様子が、私の心をとらえて離さなくなった。私の体の隅々にまで、そのビジョンが染みとおっていった。私がビジョンになり、ビジョンが私になる。その状態はその後十年続くことになった。(p115)
#この妄想力!イメージが人を動かすんだ
★シンクロニシティ ? 1立方センチメートルの好機(チャンス) (p130)
われわれはみな、戦士であろうとなかろうと、1立法センチメートルの好機を持っている。(略)並の人間と戦士との違いは、戦士はこの好機に気がつくということだ。するべきことの一つとして、戦士は神経を研ぎすませ、細心の注意を払って待っている。そして、自分にとっての1立法センチメートルの好機がふいに現れたとき、必要なだけの速度と決断力をもってそれをつかむのである。 ?? カルロス・カスタネダ
・「本気か? 本気でこの仕事に身を捧げようとしているのか?」
#ジョン・ガードナー → ジャウォースキー。同じこと(リーダーシップ・フォーラムの立ち上げ)を同じタイミングでやろうとしていた
・周囲の人々に対する義務感や思いやりを高めてもらう(p160)
ハーンは、人間というのは社交的な生きもので、大勢の人といるときに最もよく学習するものだと考えていた。そこで、最終的に強い結びつきを持つコミュニティになるような学習グループをつくって、他人を思いやる大切さと必要性を重視する環境を生み出した。
・野外体験がすばらしい効果を生む理由は、一つには周囲の環境の純粋な美しさにある。(略)そうした美は、自我のなかから一瞬「私」を追い払う。(略)しかしこれにはそれ以上に根源的な側面がある。数万年ものあいだ、人と自然は切り離されることはなく、「一方はもう一方にとって、分かつことのできない存在になっている」ということである。
・この男に殺されてなるものか。私は今、とても大切なことをやりかけている、それをやりとげなければならないのだ。(p196)
★真のリーダーシップとは、人々が絶えず学び、出現する未来にもっとしっかり参加する場を作り出すものだ。そして真のリーダーは、「予測される奇跡」が、シンクロニシティといって然るべきものが起こりうる、そして現実に起こる、そんな舞台を設定する。
つまり、深遠な真のリーダーシップとは、この世界に現れようとしているものに集団で「耳を済まし」、次いで、求められることを思いきってすることなのである。(p276)
#出現する未来!U理論!プレゼンシング!!
★私は、「予測される奇跡」を生みだしうるリーダーシップは「行動」よりむしろ「あり方」に関するものだという結論に達した。それは私たちの個性の方向性に、すなわち精神活動の状態に関するものでもある。(p280)
#Doing ではなく、Being!
★「もしかしたら、あともう一人だけ誰かが声をあげれば、世界に平和が訪れるかもしれない」(p299)
★これを読んだ後、皆さんは、何を夢見て、誰に会おうとするのだろうか。ただ待つだけでなく、意志を持って動いて、バッチリつかまえ、夢を実現しよう。(p332:金井壽宏さん解説)
#2010/10/30のいま、読んで身に染みる言葉。
あり方を意識しつつ、動こう!!” -
giichi
お昼を過ぎて、ジョセフ・ジャウォースキー著の「シンクロニシティ」をしばらく読み進めた。同著は、World Cafe. Net 内の出典として取り上げられている著作の一冊です。http://ow.ly/1S4Ws (上記サイト); http://ow.ly/1S5gY (アマゾン) vi -
『自分はより大きな全体の一部であると信じて行動し、その一方で柔軟さや忍耐力や鋭い認識力を持ちつづけると「手に入るなどとは誰も夢にも思わないような、あらゆる種類の思いがけない出来事や出会いや物質的援助」が手に入るようになるのだ』
仕事をしていると、どうにも手詰まりだというときに何かの拍子で一筋の光明が見えたり、仕事上で難しいスケジュールでも会いたいと思ったお別れの最期の場面にうまく遭遇できたりする。そういった奇跡の存在は実感としてある。
意図して奇跡を起こすのはむずかしいが、やり方ではなくあり方と、「存在している全体が明らかになるように待つ」ダイアローグが奇跡をあてにしてすすめる鍵かも知れない。
『つまづいたときこそ、宝物がある』(ジョーセフ・キャンベル)も職業柄納得の一言。 -
ウォーターゲート事件で大統領を提訴したことで知られる弁護士の息子である著者が、この事件がきっかけで「社会性のあるリーダーを育てる」というライフワークに目覚め、その後の人生において起こる様々な「シンクロニシティ(共時性)」と、そこから派生するこの世界についての様々な示唆を著した本。
この内容に「シンクロニシティ」を感じたことが無い読者が接したとき、果たしてどのような印象を持つだろうか?
偶然、自分が望んだような結果が次々と起こる…これはかなり神秘主義的に捉えられることが多いのではないか。
しかし本書では学術的な立場からこの現象を研究している人物も数多く登場し、皆一様にこの現象の重要性に賛同し、また導かれているとも言う。
理論的にはユングに端を発してはいるが、はるか以前から認識されていたこの現象に至るための条件は何か?
本書ではその分野に関する知識についてはまだ石器時代にあるとされているが、「この世界に関する無意識の前提を崩す」「一心に求める」などいくつか得られる示唆はある。
シンクロニシティを得てこの本に出会い、日々シンクロニシティを感じている自分としては、ライフワークである「自己実現・自我の確立」とこの概念は切っても切れないものであると確信している。
また出典は示されていないが、バーナード・ショウの以下の言葉はまさに至言で、人生を賭けるに値する目的であるといえよう。
「これこそが人生におけるほんとうの喜びである。それは、自分自身がほんとうに価値があると思う目標のために全存在を傾けること。」
参考書籍:
「東の大富豪」の教え
シンクロニシティベースで生きることが人生の成功に繋がることを示した本。やはりこの発想は重要です。 -
研修の課題本だけど、なぜか仕事での最近の関心事に適合した。これもシンクロニシティか?
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タイトルからすると、若干自己啓発ネタ満載の『願えば叶う』的な話しと思いきや、骨太なリーダーシップ論で、読み応えばっちりでした。
著者自身が陥ってしまった罠など、具体的で、そっかあの時にこういうふうに思えていたら、もっと違う結果になってたなと思えることがかなり多くて、自分の思考の癖がよく浮き彫りになって気づきが多かったです。
自意識が高いのか、調子乗りなのか、自分に意識がいくというか、自我が大きくでしゃばって、大失敗って結構自分は多く、
自分はすべてに過程に不可欠である、関係するすべてのひとに対して責任がある、すべての人が私をあてにしていると。わたしは、使命ではなく自分に、意識を集中してしまっていた。
のくだりは、かなりグッときました。
あと、各章に散りばめられた名言が印象的で、思わずメモをとりたくなるものが多かったのもよかったです。
あるのは、やり方ではなく、あり方だ。
-老子
人々がじっくり考えるべきことは、「何をすべきか」ということよりむしろ「どうあるべきか」ということだ。
-マイスター・エイクハルト
著者がたどった足取りが物語形式で語られるので、ストーリーに上手に乗っかれるかどうかで、読み進むスピードが変わってきそうです。自分は割と乗れなかったので、途中から斜め読みになってしまいましたが、名言の引用など必ず目を引くところがあるので、最後までしっかり目を通していくと得るものも多いと思います。
自己実現とリーダーシップというお題目で、鼻高々な内容になりそうですが、謙虚な著者の人柄が滲み出て、非常に学びの多い内容でした。 -
その後も読み続けており、何人もの人に紹介しています。
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シンクロニシティとは、二つ以上の出来事が重要な意味を持って同時に起こること。一心不乱に打ち込めば、網状に広がる相互作用する要素が、完璧に新しい性質を持つ新たな実在物を生む。納得。
また、ニンゲンは素粒子レベルではみんな一緒。白人も黒人も黄色人も一緒。隣の佐藤さんもボブも同士、上司も部下も。だから、自分を労るように接するように。外人しかり。未来は世界が完全に融合する。その事を感じながら生きて行こうと思う。
ジョゼフ・ジャウォースキー氏の自伝だが、読むと何かが降臨するような本。他のリーダーシップ論とは次元が違う。