チョコレートの真実 [DIPシリーズ]

  • 英治出版
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760159

感想・レビュー・書評

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  • チョコレートを巡る現代の奴隷ともいえる労働環境と、同様に問題となっている児童労働を暴いたノンフィクション。
    結構経ったけれど多分あまり変わってないんだろうなと言うか、更に需要は増してるし、ある意味で値段は上がりつつあるのかな。
    でもまあ書かれていることはハーシーとかの過去の栄光とかは一部知ってはいたけれど中々人の業を直撃しているからどうにもならなそうだよなと。
    フェアトレードだってどこまで信用できるのやら。

  • チョコレートの歴史としての前半部分は非常に面白いが、おそらく作者の言いたいことではないのだろう。
    巨大企業は必然的に生産者を搾取できる力を持つ。例外の無い法則がこのような夢のある業界でも成り立っているということだ。

  • 流し読み
    カカオがもともとはアフリカのものではなく、アメリカ大陸から輸入させられたものであり、奴隷にちかい労働により、チョコレートの原料のカカオは生産されている。フェアトレードの制度も骨抜きなっている、この現状を変えることはできるのか、チョコを口にするたび思いを馳せるだろう

  • 【必読】
    チョコレートの歴史がわかります。
    一般的な農作物とは違う、闇に包まれたチョコレート産業の実態。
    歴史が苦手なので読み辛かったですが、必ず読むべき1冊だと思います。

    過去の奴隷制の事、現在の児童労働、などなど。

  • チョコレート史のような感じ。それもそれほど昔でない、最近の歴史。
    身近なものほど、その原料まで想いを馳せることができにくい代表例なんだろうな。
    世界史好きとしては、読み物として興味深かった。
    現在でも奴隷のように過酷な環境で働いている子どもたちがいるのだろう。日本にいると考えもしないことを考えさせられる一冊。

  • 旅行の前に読んでいた前半のことをすっかり忘れてしまったのだけど。。。カカオの歴史の最初からして、アステカ文明の奴隷たちが出てくる。
    そして現代のコートジボワール。
    これ以上ないぐらい腐敗しきった国家と多国籍企業、国際的なマネーゲーム、貧困にあえぐカカオ農家たち、騙されて売られる子供たち、消されるジャーナリスト、暴力、民族浄化。

    それでも私はチョコレートを食べるべきなのか?それともボイコットすべきなのか?

  • 多国籍企業と、国家間、そして国内の利権争い。
    その底辺にいまもある奴隷。
    なくなるまでにどれだけ時間がかかるのだろう。

    補助金目当てのNGOとスクープ目当ての記者と、何がどこまで本当の情報であるか創作の話か。

    すべてが正規の値段になったとき、自分たちの生活品の値段はとんでもない価格になる。
    それを受け入れるボランティア精神者はいるのか。
    弱肉強食といって終わるのか。

  • アンフェアな取引で、莫大な富を築いた産業界、特にカカオ生産は今も昔も”奴隷労働”で購われていること、1つのチョコレートに存在する背景を知らない消費者たち。

  • 2009/9/2図書館で借りる
    2009/9/7返却

    第一章.流血の歴史を経て
    新大陸自然文化史/ホセ・デ・アコスタ

    第二章.黄金の液体
    新世界の歴史/ジローラモ・ベンチョーニ

    第三章.チョコレート会社の法廷闘争
    チョコレート工場の秘密/ロアルド・ダール

    第四章.ハーシーの栄光と挫折

    第五章.甘くない世界
    アフリカ 自壊する大陸/ピーター・シュワブ

    第六章.使い捨て
    ケビン・ベイルズ

    第七章.汚れたチョコレート
    お菓子の国の危機/ジャン・ポトカー

    第八章.チョコレートの兵隊

    第九章.カカオ集団訴訟
    ミルトン・S・ハーシー

    第十章.知りすぎた男
    ジャック・ユイルリー

    第十一章.盗まれた果実
    盗まれた果実/ピーター・ロビンス

    第十二章.ほろ苦い勝利
    ヒューバート・ハンブリー、ジョン・F・ケネディー、リチャード・ニクソン

    エピローグ.公正を求めて

  • 甘いチョコレートの陰に潜む、苦い真実。過酷な児童労働、政府の腐敗といった暗部を探る。きな臭い話だから仕方ないと思うけれど、後半、若干食い込み足りない感じがした。

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