国をつくるという仕事

著者 :
制作 : 田坂 広志(解説) 
  • 英治出版
4.17
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本棚登録 : 871
レビュー : 117
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760548

作品紹介・あらすじ

前世界銀行副総裁が語るリーダーシップの真実。貧困のない世界を夢見て…23年間の闘いから見えてきたもの。

感想・レビュー・書評

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  • [2013.1]草の根を歩いて人々の生活を見て、声を聞いてきた人の言葉は重みが違う。百聞は一見にしかず。情報を伝える人間として、西水さんの自分の目で見て確かめる姿勢は見習うべきことばかり。そして、リーダーシップの大切さ。リーダーシップとは何なのか。もっともっとアクションを起こして、頭をひねって形のない答えに近づいていきたい。

  • 元世界銀行副総裁の西水美恵子さんが、世界各国で体験したことを綴っています。

    日本人の中にも西水さんのように、危険を顧みず、尊い仕事をされているかたがいらっしゃることを知り、驚きと敬意の気持ちを抱きました。

    最初の8ページだけでも、購入して読む価値があると思います。

  • ・世界銀行副総裁という高い地位にありながらも、途上国の最貧困地域を自らの足であるき続けるその姿はまさにリーダーの鏡。
    自分で現地に足を運び、自分で人々の声を聞かなければ、本当の問題は見えてこない。頭でわかっても心でわかることはないだろう。心でわかるということの大切さに気づかされた。
    ・真のリーダーとは民衆に共感できる人であり、それは国でも企業でも同じ。人のことを我がことのように思う。言葉では簡単だが、なかなかそうも思えない自分がいる。貧困や戦争を本やニュースで見て、その時は心を痛めることもあるが、少し経てば忘れてしまう。共感力を持ったリーダーが少ないのも理解できる。
    ・「千人の頭となる人物は、千人に頭を垂れる人物である。」

  • 2017年10冊目。(もう何度読んだか分からない)
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    2010年20冊目。(2010年12月2日)

    リーダーシップに関する本が読みたければ、
    どんな理論書よりもまずこれを読むことをおすすめします。

    「草の根を歩け、民の声を聴け」

    この本を読んでから、自分の活動の節々で著者のこの声が聞こえてきます。
    著者西水美恵子氏は、緒方貞子氏に並ぶ日本女性の誇りだと思います。

    また、文体も非情に洗練され、詩的であり読みやすい。

    深い感動を残す一冊。

  • 学習する組織で何度も名前が出てきていた。世界銀行の副総裁なんて立場になる日本人がいるのかと気になって読んだ。

    冒頭数ページと、最後の解説だけでも読む価値はあると思う。原体験から来るとてつもない怒りのような感情が突き動かしてるのが分かる。元々アメリカの大学で教授という立場にありながらそれでもその経験が原体験たりえたのは、自分の目で見た一次情報であったこと+それを自分ごとにできる想像力にあるんだろうなと思った。

    何をすべきかではなく、すべきことをどう捉えるか
    日本で語られるリーダーシップは、それがあれば仕事が上手く進むのように自己中心的ではないか
    共感とは相手に自分の姿を見ること、自分もこうなる可能性があったのではと考えられること

  • 経済学者として訪れた難民キャンプで抱き上げた子供のあまりの軽さに衝撃を受け、貧困問題を解決する現場に身を投じる決心を固めたという経緯に、強く心を打たれた。

    また、世界銀行の副総裁としての筆者の仕事は、民主主義国家だけでなく、軍事政権、君主国のリーダーとも渡り合う仕事だが、相手の人柄を見抜き、タイミングを見計らって直言をすることが、真にトップのリーダーと対峙するうえではとても大切なのだと感じた。

  • 西水さんのLeadershipにただ感動。

  • 時期:2018.04
    きっかけ:部長に勧められて。
    やる:
    ・共感力と現場主義
    調べる:
    なし。
    好き:
    ・「私は楽天家だ」
    ・心ある「草の根」のリーダーが、ゲリラに巻き込まれ、政治に巻き込まれ、死んでいく。
    ・自分を信じ行動した女性らの、地位と自信。
    ・安心して子を産める環境は、国を変える。
    ・行動力共に、溶け込む力が強い西水さん。
    ・共感力(涙、怒り)
    ・壁があるなら、課題があるなら、その危険地帯に真っ直ぐ飛び込む。
    ・「誰かの苦しみを見て見ぬ振りにしたくない」
    ・「リーダー」は、自分のために動き、自分のために自立する。
    ・自分の人生を、自分の意思と力で導き、切り開く。
    いまいち:
    特になし。
    思い:
    悔しい、怖い、辛い、涙が何度でも出る。
    私は何も知らなくて、見ていなくて、動けていない。
    私は見て見ぬ振りをしている苦しみがたくさんある。

  • 国づくりは究極の経営だ!う〜ん。考えさせられる!

  • 素晴らしい本だと思う。その国々で市民に語りかけ必要な援助を探り、世銀の利益になるような投資を行う。貧困をなくすための尽力とそれにかかるコストを考える、優しさと厳しさを併せ持つ世銀の行動に胸を打たれた。

    ここからは私の意見である。貧困が誰のせいなのか。先進国の責任なのか、その国自体の責任なのか。例えばp224にはインドの妊婦が台所での煙の汚染で亡くなってしまうとある。これを救うために無煙釜戸を設置することを筆者は思案する。
    しかし、当のインド人たちは妊婦が煙で死ぬことをどう思うのだろうか。妊婦が亡くなる事を阻止するために妊婦以外で仕事を回そうと考えつくことがまず先だと思うのだが。多分亡くなって当たり前のことを改善しようと思いつかないのだろう。このように、本人たちが自身で改善をしていきたいと考えない限り、貧困は無くならないと思う。国家の政策に押しつぶされるだけが貧困の理由ではない。その点について、貧困の人の考えが改まるにはどうすればいいかを読んでみたい。

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著者プロフィール

1975年、米ジョンズ・ホプキンズ大学博士課程終了後、米プリンストン大学助教授(経済学)。80年世界銀行入行、生産性調査局開発リサーチ課開発政策担当スタッフ、産業戦略・政策局上級エコノミストなどを経て97年より南アジア地域担当副総裁。日本人女性として初の世銀副総裁に。南アジア担当として、アフガニスタンやスリランカの復興支援なども手がけた。2003年12月に世銀を退職。

「2003年 『貧困に立ち向かう仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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