国をつくるという仕事

著者 :
制作 : 田坂 広志(解説) 
  • 英治出版
4.16
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本棚登録 : 1082
感想 : 132
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760548

作品紹介・あらすじ

前世界銀行副総裁が語るリーダーシップの真実。貧困のない世界を夢見て…23年間の闘いから見えてきたもの。

感想・レビュー・書評

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  • [2013.1]草の根を歩いて人々の生活を見て、声を聞いてきた人の言葉は重みが違う。百聞は一見にしかず。情報を伝える人間として、西水さんの自分の目で見て確かめる姿勢は見習うべきことばかり。そして、リーダーシップの大切さ。リーダーシップとは何なのか。もっともっとアクションを起こして、頭をひねって形のない答えに近づいていきたい。

  • 元世界銀行副総裁の西水美恵子さんが、世界各国で体験したことを綴っています。

    日本人の中にも西水さんのように、危険を顧みず、尊い仕事をされているかたがいらっしゃることを知り、驚きと敬意の気持ちを抱きました。

    最初の8ページだけでも、購入して読む価値があると思います。

  • ・世界銀行副総裁という高い地位にありながらも、途上国の最貧困地域を自らの足であるき続けるその姿はまさにリーダーの鏡。
    自分で現地に足を運び、自分で人々の声を聞かなければ、本当の問題は見えてこない。頭でわかっても心でわかることはないだろう。心でわかるということの大切さに気づかされた。
    ・真のリーダーとは民衆に共感できる人であり、それは国でも企業でも同じ。人のことを我がことのように思う。言葉では簡単だが、なかなかそうも思えない自分がいる。貧困や戦争を本やニュースで見て、その時は心を痛めることもあるが、少し経てば忘れてしまう。共感力を持ったリーダーが少ないのも理解できる。
    ・「千人の頭となる人物は、千人に頭を垂れる人物である。」

  • 2017年10冊目。(もう何度読んだか分からない)

    ====================
    2010年20冊目。(2010年12月2日)

    自社本のため割愛。

  • 名著。
    発展途上国のリーダーを中心に記されている本だが、まず著者の西水氏が素晴らしい。
    こんな人の部下になれたら、と思う。
    この本の印税は、ブータンのタラヤナ財団に全額寄付されるというのも良い。人と為りが見える。

    発展途上国の現状をこれまでよく知ろうともしなかった自分に恥じる。
    自分に何ができるのか、まずは知ることからだと思う。

    名言があり過ぎて困るが、ピックアップ。

    - ナディアが「正しいことを正しく行う」情熱をあおぎ、情熱が信念の糧になり、ハートが頭と行動に繋がっていた。
    - 貧困解消への道は、「何をすべきか」ではなく「すべきことをどう捉えるか」に始まる。
    -カシミールの母の言葉。「敵を憎めば平和が遠ざかる」
    - 売春婦のナディアの言葉。「シスター、知識は良い人生を築く力だということ、忘れてはいけませんよ」
    - 戦略と書いて、たたかいをはぶくと、読む。戦略思考とはいかに戦うかの思考ではなく、いかに戦わないかの思考。
    - リーダーのシップの原点とは、何よりも、人々に対する共感。共感なしに、いかなるリーダーシップも存在しない。

  • 想定と違った、国づくりの本質は分かったのは良い

  • リーダーシップの真実を知ることができる1冊。

  • 元世界銀行副総裁の著者による、リーダーシップの本。リーダーシップを全面に出しているわけではないが、著者が担当エリア(南アジアが多い)に関して記述する中で、多くのリーダーが登場し、また著者自身もリーダーシップを発揮している。他者に対する共感、がキモと説く。
    同じアジア人として、南アジア各国について、名前以外のこと、例えば歴史、政治、経済、文化を知らないことに改めて気付かされた。世界は広く、そして狭い。学ぶべきことは多い。

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著者プロフィール

1975年、米ジョンズ・ホプキンズ大学博士課程終了後、米プリンストン大学助教授(経済学)。80年世界銀行入行、生産性調査局開発リサーチ課開発政策担当スタッフ、産業戦略・政策局上級エコノミストなどを経て97年より南アジア地域担当副総裁。日本人女性として初の世銀副総裁に。南アジア担当として、アフガニスタンやスリランカの復興支援なども手がけた。2003年12月に世銀を退職。

「2003年 『貧困に立ち向かう仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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