- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862760586
感想・レビュー・書評
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途上国のためのデザインとはシステムそのものからデザインすること、という記述に目を開かれた
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ちょっと前の情報にはなるが、先進国以外の
世界の9割の人が使える商品のデザインを考えているという実例集。
普通に欲しいものがいくつかある。
くらい良いデザインのものがあるし、現地ニーズに必要な物を何とか手に入れられる状態にするという制約の上のデザインの完成度がすごいなと思った。
この情報をアップデートしたいんだが、調べれば出てくるかな? -
世界の全人口65億人のうち、90%にあたる58億人近くは、私たちの多くにとって当たり前の製品やサービスに縁がない。
さらにその約半分近くは、食糧、きれいな水、雨風をしのぐ場所さえ満足に得られない。
この残りの90%の人々の生活を良くするには、何が必要なのだろうか。
「思い」だけでは、何も変わらない。お金の援助も、それだけでは不十分。
実際に人々のライフスタイルを改善する、具体的な「もの(製品)」が必要。
そのような「もの」をつくる上で、「デザイン」の役割は欠かせない。
たとえば、アフリカには、井戸で水を汲み、何キロも歩いて家に運ぶ人々がいる。
水を運ぶの重労働だが、ドーナツ型の容器があれば、子供でも、転がして楽に運べる。
シンプルだが、考え抜かれたデザインが、人々の生活を大きく変える。
消費社会にあふれる「もの」とは少し異なる、世界を変えるための「もの」。
世界には、そんな「ものづくり」に取り組む人々が大勢いる。
デザイナー、エンジニア、学生、研究者、建築家、社会起業家、そして現地の人々。
パート1では、いま進行中の「デザイン革命」について専門家が解説する。
パート2では、先駆的なプロジェクトの事例を現場の声も交えて紹介する。
パート3は、展示会に集められた多種多様な製品のカタログだ。
豊富な写真と示唆に富むエッセイを通じて、世界に残されたさまざまな問題のリアルな姿と、「デザイン」と「ものづくり」の大きな可能性が見えてくる。 -
内容が古いからか、あまり感心しなかった。こういう事が普通になったからか。意義を否定しているわけではないのだが。
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デザイナーのチカラをデザイナー自身が気づいていない。そんなデザインのチカラがわかる一冊です。
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貧困層をターゲットにしたデザイン本は初めてだったので、面白かった。
・wantsではなく、needsに焦点をあてる。
・依存ではなく尊厳をうむ。
・シンプルかつ機能的でオープンソースになりうる。それは使う人々に力をあたえる、人々を自立させ、起業家へと変貌させる。 -
何年も前に話題になっていた本ですが、やっと読みました。「デザイン」とありますが、「産業」にも置き換えられますかね?世界の主なデザインは、人口10%の富裕層向けであって、残りの90%向けのものはあまりない、でもそこに向けてつくることが重要なのではないのか?という問いかけ。そして、その具体的なデザインの紹介でした。
誰しもが、そこに興味はあるというか、やらなくてはならないと思っていると思うんです。けど、どうやって利益を出すんだろうとか、どうしたら持続可能になるんだろうということで止まっちゃったり、自分とは遠すぎる世界だから、ということで行動できなかったりしているんだと思います。
まずは、そういうことをしている人たちを支援するところからなら始められるんでしょうか。気づきを与えてくれる本です。 -
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA91856154