ひとりのメールが職場を変える――こころのマネジメント

著者 :
  • 英治出版
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760753

感想・レビュー・書評

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  • ウィークリーメッセージとして、メンバ全員がつれづれなるままに思いを綴ったエッセイをメールで出し合うことでグループの雰囲気、文化を変えていく、ということが書かれています。 直感的に感じたのは、朝会などで行われる持ち回りの1分間スピーチに似たものがあるのかな、ということ。メンバ間の相互理解という意味では同じかもしれない。ただ、本書でも言及されているように、多くの日本人のように直接対話が苦手な人はメールやブログ、SNSなどのオンラインコミュニケーションのほうがあっているのかもしれない。方法はどうであれ、グループの文化をよくして相互に高め合う環境を作り上げていくことが必要なことは同意。 まだうまくまとめきれないので、気になったところをきりだしておく。 ・変化の過程ではメンバ間の衝突が必ず生じる。ただ衝突を恐れていては成長、変化はできない。闇雲に衝突してもだめ(ヤマアラシのジレンマ)。しなやかに、やわらかに衝突させてあげるようにする。 ・反省を個人で行う場合、よほど反省力のある人でないと、貴重な経験から高度な知識を見出すことはできない。気付きを促進させるためにも組織で反省を行うことが重要。暗黙知、ノウハウをどうひきだすか? ・失敗を認め成長に結びつける。他のメンバの失敗を自分の学びとできる。そのためには失敗を恐れるプライドよりも成長したいという気持ちを大きくするように働きかける。 ・他人のこころを開くにはまず自分のこころを開かないと相手には通じない。 ・原因を取り除くのではなく、崩れた全体のバランスをどう戻すのかを考える。

  • 自分の心に深く突き刺さって、
    後ろめたさが残った。自分の言動に少しでも【操作主義】の意図が隠されていたんじゃないか?と。

    でも、同じ組織にいる人のことを深く知りたいという純粋な想いで十分だと言われて、心が楽になった。

    1人のマネジャーである著者の葛藤も感じられて、
    鳥肌が立って、目頭が熱くなった。

    職場を変えるのは、マネジャーではない。
    そこに居る一人ひとりが変える力を持っている。
    そのツールが「ウィークリー・メッセージ」
    どんなことでもいいから、日常で感じたことをありのままに綴って、そのエッセイをメールで配信する。

    無理に返信する必要はない。
    でも、それに応じるように同じテーマでエッセイを綴る人がいる。
    そうやって、有機的な化学反応を起こして、
    組織が成長していく。

    素敵な方法を教えてくれたこの本に感謝。
    そして、いつも良書を出版してくれる英治出版さんに深く感謝。

    ★Key Point
    ◇自省的な職場文化を生むために、まずはマネジャー自身が自分の成長を強く願うこと。
    ◇自分自身へのメッセージ、すなわち、モノローグ(独白)として語る「こころの姿勢」が望ましい。
    ◇大事なのは、「聞き届け」の雰囲気。
    ◇原因を特定するのではなき、全体を観察して、要所を直感的に把握。組織をひとつの生態系として捉える。

  • 実際にどうやって始めるか。

    「われわれは、語ることができるより、多くのことを知ることができる。」マイケル・ポランニー

    読むときのこころの姿勢>「自省的にメッセージを読む」

  • 田坂さんの新刊だと思ったら復刊だった。

    ウィークリー・メッセージという名のエッセイを職場でやり取りすると、
    こころの生態系のようなものができるという内容。

    ここではメーリングリストになっているけど、社内SNSでも同じ効果が
    得られそう。

    ただ、業界にもよると思うな。
    自分のいる業界でこういうのを行うとどうなるか予想がついてしまう。
    まあ、そこを考えるのがマネージャーなんだろうけど。

    今回の収穫は、「暗黙知は体験を語ることで共有できる」っていうところ。

  • 「ウィークリー・メッセージ」というメールの活用を軸に
    職場での「こころのマネジメント」について論を進めています。

    田坂広志さんといえば、私の中ではビジネス思想家といったイメージ。
    「やり方」を取り上げた本とは珍しい、というのが第一印象でした。

    読んでみると、自らがウィークリー・メッセージを活用し、
    実感した効果を紹介する序盤から、
    職場での知恵の共有や自己理解、相互理解の大切さなどを経て、
    「複雑系マネジメント」を説く終盤へと展開していきます。

    この終盤、現状のとらえ方とそれを踏まえたマネージャーの行動のあたりが
    今の自分にとっては読み応えのある部分でした。
    部下を「管理しようとする」「操作しようとする」意図を手放し、
    どのようにチームや組織をマネジメントするのか…。
    矛盾するようでいてアプローチのしようは確かにある。

    単なるやり方の紹介にとどまらず、やはり現状の見方、
    そこでの身の処し方を考えさせてくれました。

  • ■概要
    話をしても、なぜか、心が通い合わない。
    ・・・こうした職場が、ただ一つの方法によって変わり始める。
    ブログやツイッターが普及した今日、ますます有効性を増す
    ウィークリー・メッセージの手法と効用を語る。
    「我々は、たった一人からでも、職場を変えていくことができる」。

    ■仕事に活かせる点
    普段いっしょに仕事をしている人が、どんな人生を生きてきて、今どんな価値観をもっていて、どこに向かって生きているのかまでは知らないことが多いけど、仕事に出てくるのは表面だから、その奥を掘っていかないと組織力は上がらないと思いました。
    じわじわを続けることが大事です。

    (えみ)

  • ほんの主題とは逆に、最近感じるコミュニケーションが下手な自分を、再認識させられた。
    どうして、そうなのか。
    今、それを感じる理由は、これからの自分のステップなのだろうか。

  • 職場の空気がなんだか冷たい、一緒に仕事をしている仲間の心がはなればなれだ、話をしてもなぜか心が通い合わない…来る日も来る日も心を痛めているあなたに。週に一度のメッセージ交換で、必ず何かが変わり始める!ブログやツイッターが普及した今日、ますます有効なウィークリー・メッセージの手法と効用を伝授します。

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著者プロフィール

多摩大学大学院教授

「2018年 『深く考える力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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