イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

著者 :
  • 英治出版
4.06
  • (671)
  • (782)
  • (360)
  • (83)
  • (10)
本棚登録 : 6550
レビュー : 746
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760852

作品紹介・あらすじ

MECE、フレームワーク、ピラミッド構造、フェルミ推定…目的から理解する知的生産の全体観。「脳科学×戦略コンサル×ヤフー」トリプルキャリアが生み出した究極の問題設定&解決法。コンサルタント、研究者、マーケター、プランナー…「生み出す変化」で稼ぐ、プロフェッショナルのための思考術。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 元マッキンゼー出身の著者が問題解決の方法についてイシューを題材として書いた一冊。

    圧倒的な価値をもつ問題解決法について、マッキンゼーでの理論と脳科学の見地から書かれており非常に勉強になりました。
    有効的な情報収集の方法や議題となる事案の考え方や資料の作りについて、分かりやすい具体例や図解を踏まえて書かれており理解も進みました。

    問題における本質を見極め、それに対して誰もが納得できる解を見つけるためにどのようにアプローチすればよいかを本書で学ぶことができました。
    あとがきに書かれていたように経験を繰り返すことが重要とかかれていたので、より多くの場面で活用していきたいと感じたと共に犬の道に行かないようためのバイブルとなる一冊だと感じました。

  • ●内容
    ・元マッキンゼーの脳神経学者による仕事論。
    ・コンサル経験と学者としての研究から導き出した仕事の本質。ビジネスとサイエンスとを問わず”本当にすぐれた知的生産には共通の手法がある”


    ●コメント
    ○「どこに向かって走るべきか」という仕事以前の問い。答えが出ない「悩み」を捨て、正しい問題設定から建設的に「考える」ことを意識。また、効率を意識した場合に「解」よりも「課題」をこそ追求すべきという指摘。

    (引用)
    ・悩まない、悩んでいるヒマがあれば考える。
     「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること。
     「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること。
     この2つ、似た顔をしているが実はまったく違うものだ。
     …特に仕事において悩むというのはバカげたことだ。
    仕事とは何か変化を生み出すためにあるもので、変化を生まないとわかっている活動に時間を使うにはムダ以外の何者でもない。これを明確に意識しておかないと「悩む」ことを「考える」ことだと勘違いして、あっという間に貴重な時間を失ってしまう。
     …「悩む」と「考える」の違いを意識することは、知的生産にかかわる人にとってはとても重要だ。ビジネス・研究ですべきことは「考える」ことであり、あくまで「答えが出る」という前提に立っていなければならない。


    ・「問題を解く」より「問題を見極める」
    ・「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
    ・「知れば知るほど知恵が湧く」より「知りすぎるとバカになる」
    ・「1つひとつを速くやる」より「やることを削る」
    ・「数字の桁数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」


    ・いろいろな検討をはじめるのではなく、いきなり「イシュー(の見極め)」からはじめることが極意だ。つまり、「何に答えを出す必要があるのか」という議論からはじめ、「そのためには何を明らかにする必要があるのか」という流れで分析を設計していく。分析結果が想定と異なっていたとしても、それも意味のあるアウトプットになる確率が高い。


    ○仕事をどんなゲームとみるか。

    (引用)
    ・僕たちがやっているのは、「限られた時間で、いかに本当にバリューのあるアウトプットを効率的に生み出すか」というゲームだ。どれだけ価値のあるイシュー度の高い活動に絞込み、そのアウトプットの質をどこまで高めることができるか、それを競うゲームだ。

  • 20150924
    イシュー度が高いものに、質の高い答えを出さないと評価されない
    良いイシューとは、①本質的②良い仮説がある③答えを出せる、ものである。
    ⅰまず良い仮説を立てる
    一次情報に触れ、基本情報をスキャンして効率的にインプットする。この際、集めすぎない、知り過ぎないことを意識する。
    良いイシューを立てられないときは以下を意識する。
    ①変数を削る②視覚化する③最終形から逆算する④So Whatを繰り返す⑤極端な事例を想定する
    ⅱストーリーを組み立てる
    まず、サブイシューに分解する。MECEにする、そのためフレームワークを使い、当てはまらない場合は逆算の発想を使う。ストーリーラインを、網羅的な羅列か、空雨傘で示す。
    ⅲ絵コンテを作る
    サブイシュー、分析イメージ、分析手法•情報源を明確にする。
    分析には、比較、構成、変化しかなく、メッセージには、差がある、変化がある、パターンがあるしかない。

  • 1年半ほど前に話題になってた本だが当時は見向きもしなかったのだが。。。。ふと先日本屋で目に留まって「はじめに」の部分を読んでこれはいいと思い即買い。
    そこにはこんなようなことが書かれている。「生産性の高い人はひとつのことをやるスピードが10倍速いわけではない。」「悩むと考えるの違い」「10分以上真剣に考えて埒があかなかったら一旦考えるのを止める。」
    この本では新たな成果を生み出す(知的生産)において共通する壁というか疑問に対する参考になるものの見方・考え方とその行動・整理の方法をとてもわかりやすい形にブレークダウンして説明してくれている。

    中身で特に響いた2点をメモ代わりに。
    「問題を解く」ではなく「問題を見極める」
     これは一番ピンときた一文。そうなんだけどいつもまずは解こうとしてしまう。受験の弊害か?
    分析とは何か?
     答えは本を読むとして、こんなに平易に定義されるとは。みごと。

    イシューを見極め、それに仮説をたててストーリーラインをつくる。それぞれの検証としての分析の方法や、まとめ方。簡単に言えばそれだけ。でもそれを実行できている人は多くない。こういう本はこういうものの見方や実行が出来る人からはとてもわかりやすく伝わるけど、まだそこまで身についていない人にとってはどのくらいしっくりと来るかが難しいところだと思う。英語の勉強方法とかも同じ感じ。と思っていたら著者もあとがきにこう書いてあった。「食べたことのないものの味はいくら本を読んだり映像を見てもわからない。経験を繰り返し身につけていくしかないのだ」。御意。

  • 前々から読んでみたかった論理思考の本。

    テクニック的な説明に陥っている最近の書籍に警笛を鳴らし、
    正しいイシュー(問題となること)の設定の重要性を
    著者は説いています。
    実際、本の中で最初の半分くらいがその説明。
    それくらいイシューの設定に著者が
    力を入れているのがよく分かります。

    最近、とにかくやってみるとか、まずは量をこなすとか、
    考える前にまず行動するとか、
    そういうことが良いことだとされていますが、
    著者はそうではなくて正しいイシューを設定して、
    そのイシューに対する解決策を実施するのが良いという
    スタンスです。まさしく、天才タイプのアクションな訳ですが、
    それはマッキンゼーというプロフェッショナル集団の中で
    揉まれたからこそ出てくる考え方なのでしょう。。
    (彼らは過程ではなく、出した成果によってのみ評価される。)
    その考え方や行動が全ての人にマッチするかどうかは、
    まだ自分の中では答えが出ていませんが、
    正しいイシューを設定する重要性自身は正しく、
    自分(そして皆さん)もできるだけそっちの道を進むべく、
    人生で読むべき本の1冊といえるでしょう。

    もっと難しいと想像していたので、
    思っていたよりも読みやすくて安心しましたが、
    まだまだ完全には理解できていないはずです。
    何度も読み返したい本になりました。
    ちゃんと理解できた暁には、
    マイ・ベストの1冊になるくらいのスゴ本です。

  • 発売当初に本屋さんでよく目が合って
    かれこれ10回くらいは無視しつづけて
    きたであろう一冊。笑

    しかしながら運命からは逃れられず
    今年1月の「ほぼ日」さんでの対談記事で
    激的な再開を果たす訳です。
    http://www.1101.com/ataka_kazuto/index.html

    やっぱり直感こそが人生の近道
    なんでしょうね。

    それにしても良い本でした。

    基本的にはマーケティングやビジネスの
    本ですけど、結構誰が読んでも
    それなりに面白く読めちゃうんじゃないかと
    思います。

    基本的には問題解決や、
    思考法の本なので。

    少なくとも今のぼくにとっては
    「必須事項」が多過ぎるので
    あと3回はジックリ読み込んで
    確実にモノにしたいと思いました。

    限られた時間、人生の中で、
    本当に大切なことに集中して
    答えを出す大切さ。

    随分遠回りしてきましたけど、
    また凄い本に出会ってしまったようです。


    読むのにかかった時間:3時間

    こんな方にオススメ:マーケティングを勉強したい方は是非

  • ■なるほど!ポイント

    ≪脱「犬の道」≫
    ・「問題を解く」より「問題を見極める」
    ・「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
    ・「知れば知るほど知恵が湧く」より「知り過ぎるとバカになる」
    ・「一つひとつを速くやる」より「やることを削る」
    ・「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」

    ≪良いイシューの3条件≫
    ・本質的な選択肢である⇒良いイシューの答えを出すことは
     先の方向性に大きな影響を与える(=カギとなる質問)
    ・深い仮説がある⇒検証できれば価値を生むことを期待できる
    ・答えを出せる⇒答えが出せなければ重要であっても、
     良いイシューではない

    ※イシューの見極めは経験が浅くては困難。相談できる相手を持つ!

    ■仕事に活かせるポイント

    ・言葉にすることが重要。言葉にする時に詰まる部分は、
     イシューとしても詰まっていない部分。
    ・「WHY」より「WHERE」「WHAT」「HOW」を使うと
     明確な表現になる。
    ・比較表現を入れると、何に答えを出そうとしているかが
     明確になる。

  • 「知的生産性を上げるシンプルな本質」を説く本。

    本質そのものがシンプルゆえに説明もシンプル。次々と大事なキーワードが出てくる。
    とはいえ、やはり経験が伴わないと具体的にイメージしづらい部分はある。
    ある程度の責任を伴う仕事ができる地位にある人間を読者として想定しているようなフシもあり、入社2年目の私からすると自分の経験に置き換えられなかった。

    とはいえ、大事なことをシンプルに書いてあることは間違いなく、結構なページに付箋を張り付けた。
    類書を多く読む中で、頭がごちゃごちゃになってきたら戻ってきたい本。

  • 事業会社、コンサルタント、そして研究者と多面的なバックグラウンドを持つ著者による、問題解決における論理的思考の指南書。

    真に価値(バリュー)のある成果を出すためには、いま白黒はっきりさせる必要のあること(イシュー度の高いこと)を見極め、それに対して明確な答え(質の高い解)を出すことに注力しなければならないと説かれ、そのためのプロセスが丁寧に説明されている。

    問題解決の基本姿勢やツールに至るまで、「そんなの当たり前じゃん」と思われそうな基本事項から「これは目から鱗だ!」という核心まで網羅的に示されていることで、自分が普段部分的に出来ていることと出来ていないことの線引きが行いやすかった。

    出来ていないことについては、日常生活で意識を巡らせてみて習慣化することから始めてみようと思う。

  • 「クリティカル・シンキング」「ビジネス定量分析」クラスをまとめた本。とても良くまとまっており、復習本としては最良の1冊。

    【利根川 進 氏】
    ・「一人の科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。研究テーマなんてごまんとある。ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでいたら、本当に大切なことをやるひまがなないうちに一生が終わってしまうんですよ。」
    世の中で「問題かもしれない」と言われていることの総数を100とすれば、今、この局面で本当に白黒をはっきりさせるべき問題はせいぜい2つか3つだ。

    【知り過ぎたバカ】
    ・知れば知るほど知恵が湧く<知り過ぎるとバカになる
    【バリュー】
    1.イシュー度:自分が置かれた局面で問題に答えを出す必要性の高さ
    2.解の質:そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い

    【イシューの見つけ方】
    ・何よりまず言葉にする
    ・イシューの主語と動詞を抑える
    ・変数を削る
    ・視覚化する
    ・最終形から辿る
    ・So What?を繰り返す
    ・極端な事例を考える

    【定量分析の3つの型】
    1.比較(棒グラフ:標準との差)
    2.構成(円グラフ、スタック、ウォーターフォール;シェア)
    3.変化(折れ線グラフ:経年比較)

    分析思考における意義は、比べた結果、違いがあるかどうかに尽きる。
    つまり、比較による結果の違いが明確に表現できていることが意味合いを表現するポイントになる。
    1.差がある
    2.変化がある
    3.パターンが見える

    キーワード:イシューを見つけることが、最大のイシュー

全746件中 1 - 10件を表示

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」のその他の作品

安宅和人の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デール カーネギ...
シーナ・アイエン...
有効な右矢印 無効な右矢印

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」を本棚に登録しているひと

ツイートする