アイデアの99% ―― 「1%のひらめき」を形にする3つの力

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761170

作品紹介・あらすじ

発想法だけに目を向けてこれまで見落とされていたアイデアの「実現法」を説く。

感想・レビュー・書評

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  • 意外なほど知られていない夢を叶えるための手引き書『アイデアの99%』 | シゴタノ!(2016 年 7 月 26 日)
    https://cyblog.jp/14727

    アイデアの99%|書籍|英治出版
    http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2117

  • アイディアは世に出して形にしてこそ価値がある。
    優れたアイディアを思いつくことも重要だし、才能あることだが、それよりもはるかに重要なのがきちんと実現する力。というお話。

    アイディアを形にするには、整理力、仲間力、統率力が必要だとのこと。

    整理力は、単に整理する力というよりも、優れたアイディアの推進力を失わせないための枠組みが重要なのだと理解した。習慣や、気分を高める、かっこよく、愛着の持てる、お気に入りなツールを持つことの重要性は確かに高い。

    仲間力、統率力の話は、正直読んでいてどんどんとモチベーションが上がっていくような話ばかりだった。特に琴線に触れたのは、「違いがセレンディピティを生む」、「健全な不一致がなければ無関心がとってかわる」という言葉。恥ずかしさや対立への懸念もあるのは当然だが、そこを乗り越えた先にこそ本当に得るものがあるのだと感じさせられた。

  • この本は1から何かを立ち上げる人全てが読んだ方がいいと思う。それくらい素晴らしい内容。

    何かを始める時、何かを進める時に指南書にしたい一冊。

  • アイデアを考え実行するもなかなかゴールまで行けず何度も何度もプロジェクトを頓挫させてきた自分にとっては珠玉の一冊。

  • 役者あとがきにもあるが、発想についてではなく実行に焦点を合わせた啓発本。整理力、仲間力、統率力という3つを柱にユニークなエピソードがちりばめられていた。ジョブズのような反骨精神を賞賛しながらも、アイデアの秘密主義やワンマンには一間置いた考えはどこか日本的な感じがした。

  • 思いついたアイデアに対して自分自身が覚悟ができるか、ということをずっと読者に問い続ける一冊。
    これは、たくさん面白いことを思いつく人、クリエイターに向けて書かれている。
    クリエイターというのは、一般的に直観的でfeelingで生きていて、整理が苦手だと認識されているが、本当のクリエイターは、きちんと整理が苦手な自分を見つめ、工夫し、頭から溢れ出るアイデアを整理していた。
    私自身は、クリエイターでもないし、面白いものを生み出しているわけでもないが、整理や計画的なことが苦手だと認識していて、しかも他人の意見に耳を貸さないことが多い。それを変えたいと思っていたので、非常に参考になった。
    外山滋比古先生の「思考の整理術」と類似点もあるが、こちらは、iphoneのappなどと、連動したり、snsの有効な使い方を紹介してくれているので、両方の良い所を自分で工夫して、実行すればいいのではないだろうか。

    早速、アクション・メソッドを使っている。整理下手、自分の進もうとする道に不安や迷いがある人におすすめ。
    たくさん、良い言葉が載っている。

  • Making Ideas Happen 
    Overcoming the Obsatacles Between Vision and Reality

    原題が、示すように、アイデアを実現する上での
    障害が何か、
    それらをどう乗り越えるか、
    を記した本。

    99%というのは、エジソンの「1%の閃きと99%の汗」からとったものだ。
    要するに、努力なくして、閃きを実現することはできないということだが、閃きを受け止める段階とこれを実行しようと決める段階の2つがあり、これが、全く異なる段階だというのは、興味深い。
    前者は、連想や啓示といった楽しい時間である一方、後者は、合理性や自制心など努力や意志力が試される時間といってもよい。

    特に、後者の時間における、その努力は、どんな障害があると認識するかによって変わってくる。
    一番の障害は、アイデア自体が破壊的で、非経済的であることから、取り上げられにくいということ、もう1つは、自分の中だけにとどめることで、他のことに忙殺され、生まれてすぐ死んでしまう運命にあること、自分で勝手に見殺しにしてしまうということだ。

    こうした本質的障害に対して、本書は、
    アイデア実現力=整理力+仲間力+統率力
    と必要なスキルを定義している。英語でいえば、Organization and Execution, The Forces of Community, Leadership Capability が章題になっており、なるほど、アイデアの「実行」というより、「実現」という言い方の方が、適切だとわかる。つまり、アイデアは、どんなによいもであっても決して一人で「実行」するものではないということが、実は最大のメッセージである。

    「どのようにプロジェクトをまとめ、優先順位をつけ、エネルギーを配分するかが、実現しようとするアイデアの質よりもある意味で重要」
    「仲間の力を活用することで、価値あるフィードバックを得て、アイデアが磨かれ、お互いを助ける関係が育ち、発想を資源や援助に結びつける「組織細胞」ができあがる」特に、「他者に対して責任を負うようになれば、クリエイティブな衝動が目に見えるプロジェクトになる」
    「統率力とは、常にアイデアを追求しながら規模を拡大し、最終的に成功に導く能力・・・クリエイティブなプロジェクトを育て維持するには、みんながあなたのアイデアに情熱を持ち続けることが必要」

    これらが、キーメッセージだが、実践する上でのノウハウというより、肝は、以下のようなものが挙げられる。

    整理力
    アイデア実現をプロジェクトとして捉える。プロジェクトは、アクション・ステップ、バックバーナー、レファレンスの3つに分解し、これらを管理する時間をとる。ただし、活力の限界を知って優先順位をつける、確信がなくてもまず行動してボールを前に転がし続ける、「不安が生む作業」を減らし、集中力を持続する。

    仲間力
    アイデア実現には、関わる人ごとの役割があると認め、夢追い人、片付け魔、両刀使いをそろえ、アイデアを皆で共有し、自分が全力で取り組む。賢い自己宣伝を行い、コミュニティにアイデアを広める、さらにはコミュニティの外にアイデアを広める。

    統率力
    「働く見返り」を見直し、チームを育てる。一方で、自己統率力を引き上げる。一番難しいだろうことは、アイデアの所有権を誰かに譲ってしまうことだ。「アイデアを本当に部下に分け与えるということは、つまり
    信頼できるチームメンバーにプロジェクトの命運を預け、大きな決定を下す権限を与えるーーあなたなら違う決断をするかもしれないと思ってもーーことに他なりません。」

  • アイデアから現実のものとして、完成させるまでの、困難なことをひととおり説明してくれている気がする。
    行動が大事、反対する人も必要。わかっているようで、わかっていないことを気づかせてくれる一冊

  • 読み終わりました。
    頭に入ってきにくい内容でしたが、レゾナンスとマインドマップを駆使しました。

  • 自己啓発

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