なぜデザインが必要なのか――世界を変えるイノベーションの最前線

  • 英治出版
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本棚登録 : 541
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761200

作品紹介・あらすじ

『世界の問題は、デザインが解決する。』

コミュニティを生み出す劇場、泥をエネルギー源とするランプ、落ち葉と水だけで作られる食器、赤ちゃんの命を守るモニター、携帯電話を使った遠隔医療、空気をきれいにする建築資材……
世界をより良いものにするための「デザイン」の数々。

2010年ニューヨークで開催された大好評デザイン展
"Why Design Now?"のすべてを収録!
44カ国から集めた138のデザイン・イノベーションの実例集。

感想・レビュー・書評

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  • デザインで世界を救えるか。あらゆるデザイナー達の挑戦。その挑戦は複雑なモノをつくるのではなく、シンプルに、様々な提案を行っている。見ているだけで楽しい。そのシンプルなデザインのひとつにTwitterが入っていたり、無印良品、iPhineなども登場する。
    Artが人に投げかける問いとするならば、Designは人に提示する一つの答えであることが、写真、文章から伝わってくる。この発想力、発想するためのがんばりを学びたい。

  • スミソニアンに属するクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館の2010ナショナルデザイントリエンナーレ「Why Design Now?」
    http://archive.cooperhewitt.org/why-design-now/exhibitions.cooperhewitt.org/Why-Design-Now/index.html

    世界のデザイナーたちは製品を送り出し、試作品を作り、提案を行い、ビルを建設し、景観を設計し、メッセージを発し、社会と環境の様々な問題に取り組む。どうすれば地域社会が安全で持続可能な環境の中で暮らせるようになるか。原料を取って廃棄物を捨てるという開放系を閉鎖系に転じられるか。どうすれば世界中の人々が富を分かち合い、生み出せるようになるか。医療技術の革新を通して世界中の人々の生活の質を高められるか。どうすれば効率よく創造的にアイデアを伝えられるか。どうすれば最小限の資源しか使わないシンプルな形に美を見出せるのか。ー総体としてみれば、より健康に、より豊かに、より快適に暮らし、同時に、人と人の住む地球の生態系とが調和を取り戻すこと。デザイナーはそれを模索している。(イントロダクションより)

    以下気に入った物をいくつか紹介。

    Energy
    究極的にはマスダールのようなスマートシティ、そしてこの展覧会以降爆発的に普及したLED電球などもあるが面白いのは凧で風力発電をするM10カイトパワー・システム。開発するマカニ社をGoogleが2013年に買収した。現在ではプロペラで上空まで飛び、風に乗ってからはそのプロペラを今度は発電機代わりに使うところまで進歩している。
    http://www.google.com/makani/

    Mobility
    次世代高速鉄道AGVやこの本の帯に使われたIFモード折り畳み自転車(lasakka.com,定価25万じゃなあ)もいいけど個人的に興味があったのはE/S orcelle cargoの石油とバラスト水不要の貨物船。2025年建造を目指している。
    World's First Zero Emission Vessel- E/S Orcelle - YouTube

    Community
    建築はデザインと一体なのでここではモジュールごとにレンチだけで組み立てられる次世代住宅ロブロリー・ハウスを紹介
    http://www.kierantimberlake.com/pages/view/20/loblolly-house/parent:3

    Materials
    最近話題の3Dプリンターハウスや実用化されてきている植物原料プラスチックもいい、しかし一押しは二酸化炭素を原料にするカーボン・ネガティブ・コンクリート
    http://www.calera.com./beneficial-reuse-of-co2/process.html

    Prosperity
    グローバル・イノベーション・ヒートマップが面白い。
    http://weforumihm.org/WEFAPP.html#
    他にもダルフール難民のためのレンガを使った粘土コンロや自転車をヒントにした脱穀機、屋内での呼吸器疾患を防ぐ低コストのコンロ(中国の空気と同様に途上国の屋内の調理による空気汚染は問題なのだ)とBOP市場向けに必要な製品はまだまだありそう。

    Health
    4秒で装着できるコンドームアプリケーター、なるほどね。度数を自分でカスタマイズできる19ドルの眼鏡アドスペックス。視覚障害者の行動範囲を学習しセンサーで危険を警告するスマート杖とヘルスについてもまだまだ世にない製品は出てきそう。ここではヘルスマップを紹介、アプリも出てるようです。
    http://www.healthmap.org/outbreaksnearme/

    Communication
    もうどうしようもなくやはり出てくるiPhoneとKindle。しかし紹介するのは見やすい道路標識用のフォント、クリアビューHwy活字
    http://www.clearviewhwy.com

    Simplicity
    無印良品がアイコンになってるけど、最後にいかにもデザインというロープと一体になったランプを。
    http://archive.cooperhewitt.org/why-design-now/exhibitions.cooperhewitt.org/Why-Design-Now/project/te-83-hanging-lamp.html

    眺めているだけでなかなか楽しい本です。

  • こんなに便利な今の世界だけれど、まだまだこんなに工夫と創造の余地がある。デザイナーのひらめきと可能性に感動です。

    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=255414

  • パラパラと斜め読みしただけですが。こういう本はそれでも楽しめちゃうと思う。個人的に目をひいたのはホンダの簡易型のパワードスーツみたいなアシスト器具かな。実用化されてるのか気になったけど、ggってもかすりもしなかった…

  • 副題「世界を変えるイノベーションの最前線」のとおり、
    社会、環境の課題を解決することにより、
    世界を変えようとするアイデアのカタログ。

    凧の風力発電や、菌類でできた断熱材のような新技術だけでなく、
    デザインにより人々を意識を変えることで社会問題を解消するなど、
    ハードからソフトまでさまざまなアイデアが紹介されている。

    私はこれまで環境問題、社会問題というと、
    「とりあえず自分にできることだけ」ということで
    節電、募金など、自己満足で終わることが多かった。

    しかしこの本に描かれているのは、
    自分の技術・スキルを駆使し、困難な問題に挑戦する
    エンジニア、デザイナーの熱意である。

    自分には解決できない、関係ないとあきらめないで、
    挑戦したい、良い世界にしたい、そんな気持ちになる。

  • コンセプト主導で地に足がついていないという向きもあるかもしれないが、世界に向けて明確に発信している感性を評価したい。
    今は見たことも無く、10年後には当たり前になっているものがここにあるかもしれない。

  • よく考えられたデザインでは、見た目の美しさ、実用性とそこから発せられるメッセージが高いレベルで共存しうる。デザインとは問題解決である。

  • 2012年に出版された本だけど、翻訳本だから内容が少し古くなってしまっている。こういう本は出来るだけ原書で読めるようになった方が良い。専門用語ばっかりだからまず、無理だけど。

  • デザインの奥深さを知る1冊。デザインは、それだけで独立しているわけではなく、環境やビジネス、教育などにも深く結び付いているものなのだと実感した。写真だけでも眺めて楽しめたら十分だと思って購入したが、思った以上に深くて勉強になった。ただ、芸術の世界は未知のものが多くて、説明を読み飛ばしたページも大半。今まで興味を持たなかった分野や踏み込んだことのない世界の書物を読んでみるのは、大変おもしろいことだ。

  • たくさんの事例がうわーっとまとめられている。

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