あなたの中のリーダーへ

著者 :
  • 英治出版
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761361

作品紹介・あらすじ

誰かが動かなければ、変わらない。本気で動けば、組織も社会も変えられる。――

世界銀行副総裁として、途上国の貧困と闘い、巨大組織の改革に取り組んできた著者。「国民総幸福」で知られるブータン政府や多くの企業のアドバイザーとして活動しながら、その目に今、日本と日本人はどう映るのか。働き方と組織文化、リーダーの姿勢と行動、危機や課題との向き合い方、求められる変革の本質……深い洞察と揺るがぬ信念で綴られた、心に火をつける一冊。2009年に英治出版より出版された『国をつくるという仕事』の姉妹本でもある。

感想・レビュー・書評

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  • 本気のスイッチを入れなければ動けない。

    信念は情熱を呼ぶ。
    信念は信頼を怖れない。

    感想:信念を持つことができないときはどうすればいいのか?よく考えてみた。信念と言う文字を眺めていたら、ふと漢字が分離した。

    人・言・今・心

    今の心を人に言う

    今の思いを人に言い続ければ、そのうちきっと信念になるにちがいない!

  • 2014年71冊目。

    自社本のため割愛。
    ===================
    2013年28冊目。(再読)

    ====================
    2012年32冊目。(一読目:2012年4月28日)

  • 元世銀副総裁の西水美恵子さんが電気新聞に連載していた記事をまとめたもの。

    西水さんの世銀時代、退職後の英国領バージン諸島でのエピソードを綴ることによって、読者を突き動かすパワーを与えてくれる本。

    学んだこと
    ①常識を覆す原体験は、その人の原動力となる。
    ②意志を持って、本気で取り組めば、必ず物事は変わる。
    ③人を巻き込み賛同を得るには、相手をパワースピーチで感動させる必要がある。

  • 【推薦者】
    保健医療学部救急医療学科教員 中澤 真弓

    【学生へのメッセージ】
    著者は、世界銀行副総裁として発展途上国の支援に尽力された方です。現地で市民と交流し、市民目線を持ちつつリーダーシップを発揮し活躍されています。東日本大震災後の講演内容は、現在のコロナ禍にもあてはまる珠玉の言霊が溢れています。

    ▼配架・貸出状況
    https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00531125

  • ○人の命に関わること
    世界各国が直面する開発問題への解答は、「何をすべき」ではなく
    「すべきことをどう捉えるか」に在る

    ○おねしょのおしえ
    こどもがおねしょする部下の相談に、小学生を母親の仕事場に誘ったことで、
    いつも家にいない親の仕事に意味を理解し、子供が誇りを持った。
    以来、人事のすべてにおいて、職員のみを対象とする思考を捨てた。
    家庭を対象に入れ、人間としての幸せを考えるようになった。

    ○就職した姪への祝い言葉
    信用は、銀行家の命。お金に目が眩むと、その命を失う。
    失ったら最後、取り戻すのは、不可能に近い。
    お金のむこうを見るように。
    お金が助ける物づくりや人づくりを、いつも頭に置くように。

    ○切り絵のビジョン
    皆の夢にピッタリ合う切り絵のモザイク画をつくって
    発表会では、皆の夢が共有できた。
    人間は、感動なしでは、本気で動かない。
    本気で動かぬ人間の組織に、ビジョンを追求し続ける改革は、在り得ない。

    ○本質を見極めるチームの性格
    1.指導権に固執せず、状況に応じリーダーシップを分かち合おう
    2.個人に責任はなくても、チームの共同体責任を快く負う
    3.自発性に優れ、チームの目標を自分たちで設定して行動に移す。
    4.正直な会話を好み、幅広く開放的な議論で問題を解決する
    5.仲間との仕事を楽しみ、よく笑い、チームの集いを待ち遠しく思う

    ○国づくりは人づくり
    義母危篤の知らせを受けて、旅券切れに気づいてワシントンの日本大使館に
    行ったが、冷たくあしらえわれた。
    英国大使館に行った際の、会ったこともないない一等書記官の言葉
    「エリザベス女王陛下の政府にとって、英国人を夫にもつあなたは
    陛下の臣民と違わないのです」
    急遽、特別ビザの発行と英国航空の空座席を秘書に指示してくれた。
    わが国の政治は、このような国づくりをしているのだろうか。。。

  • ビジネス

  • 著者のエッセイ集。国際機関の中でダイバーシティを受け入れつつ、理想に向けて信念を持って組織を動かしていく気概が綴られている一冊。
    同じような話とブータン賛歌が多いので、個人的にはあまり胸を打つところはなく、途中で飽きてしまった。残念。

  • 電気新聞にときどき載っているのを見つけては読むのを楽しみにしていた西水さんの文章がまとまって本になった。こうして本になると半分以上を読み損なっていたことに気づく。
    とても平易な語り口で、ズバズバと本質にせまってくる。たくさんの勇気をいただいた。
    前著の「国を創る仕事」もそうなんだけど、エッセイを集めたものなので、重複する話しもある。次は、書き下ろしを読んでみたいな。できれば、世銀での組織風土改革を中心にした話しがよみたい!!!!

  • ・本気のスイッチを入れる。

    ・オバマ前大統領のパワースピーチ(迫力ある演説)は、人を信じること、信頼の有無など、本物のリーダーたる根本条件を持ち合わせているからこそ。

    ・本気で動かぬ人間の組織にビジョンを追求し続ける変革は在り得ない。

    ・お金だけでは幸福は買えないのに主流の政策思考は経済成長に偏りすぎる。今、正す時が来ている。(地球幸福指数 1位 バヌアツ、ブータン13位、日本95位)

    ・Think out of the box(型にはまらず考えろ)。

    ・闘ってはいけない。闘うことは敗者を生み、相手から何かを奪い、憎しみが生まれる。常に新しい市場を生み出す。社会をより良くしたいと思っていれば、新しい市場のタネは至るところにある。もし我々が闘うこととがあれば、その相手は自分の中にある安きに流れる自分の心。

  • ’国をつくるという仕事’で著者の事を知り、本作は第二段。コラムをまとめたものという事でそれぞれの章がまとまってはいるが、例え話と言いたい事のギャップがやや大きい時があり、さらっと読むと一体何を言いたいのかよくわからない所が多々あった。毎回起承転結があるが、何となく内容やその思いよりその技巧的は部分が気になってしまった自分はちょっとひねくれすぎか。。むしろ他人が書いた解説の方が心に響いてしまった。

    記憶に残ったのは以下かな。
    P.86 Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutely ジョン・ダルバーグ・アクトン
    P.123 国づくりは人づくり

    後者はどっちが先なのかなぁ。かつてフィリピンに住んだ時に国は人がつくると強く感じた事を思い出した。その他はブリティッシュ・バージン諸島にちょっと興味が出た。

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著者プロフィール

1975年、米ジョンズ・ホプキンズ大学博士課程終了後、米プリンストン大学助教授(経済学)。80年世界銀行入行、生産性調査局開発リサーチ課開発政策担当スタッフ、産業戦略・政策局上級エコノミストなどを経て97年より南アジア地域担当副総裁。日本人女性として初の世銀副総裁に。南アジア担当として、アフガニスタンやスリランカの復興支援なども手がけた。2003年12月に世銀を退職。

「2003年 『貧困に立ち向かう仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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