学習する学校――子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する

  • 英治出版
3.86
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本棚登録 : 350
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (888ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761408

作品紹介・あらすじ

本書は、今日の教育システムを取り巻く諸課題を踏まえ、教室、学校、地域コミュニティにおける教育改革の指針を提示する。世界中で導入が進む「学習する組織」の理論に基づくその内容は、小手先の「応急処置」的な改善策とは一線を画す広がりと深みを持っている。教員、生徒、親、コミュニティの構成員一人ひとりが学校の直面する課題を理解し、未来の「学び」の創造のために協働することが求められる今、多様な専門家の知見を凝縮した本書はその最良のガイドとなるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • センゲの「学習する組織」のフィールドブックの3冊目。
    「学習する学校」
    888ページの大著です。1月に出版され、電話帳のような厚さに圧倒されましたが、1年近くかけて、どうにか読了しました。
    なかなか一人では読めないので、スカイプで読書会を行いながら、読みすすめました。
    私は、学校関係者ではないのですが、企業で使えるようなものがないかな?「学習する組織」を目指すのであれば、企業も学校的な側面は持つはずで、きっとアイディアがえられるはず、と考えながら読みました。
    で、読み終わってみて、細かいことから、結構、大きなことまで、いろいろな気づきがあり、私の期待はいろいろな面で満たされました。
    多すぎて、なにか、一つを紹介することはできませんが、「学習する組織」の理解がより多面的になったと思います。5つのディシプリンが、理論的にしっかりと、かつ分かりやすく説明してあったり、持続可能性との関係性がとても明確であったり、読み応えがあります。また、なによりも衝撃的だったのは、授業が、チェックインからスタートして、ダイアログがあって、瞑想の時間がある、みたいな完全にワークショップ形式になっているところがあること。こんなの日本じゃ無理だろう、と思っていたら、身近なところで、そうしたことを自然にやっている人がいたりして。。。
    あと、学校を、「教室」「学校」「コミュニティ」の3つのレベルで取り扱っていることも当たり前と言えば、当たり前なんだけど、組織をみるときにレベルを分けて考えることは、大切だと思いました。
    一度、読んだだけでは、消化できない本当にたくさんのコンテンツが入っています。
    他の2冊のフィールドブック同様、傍らにおいて、ときどき読み直し、ヒントを得て、自分の実践にいかしていく。そんな本です。

  • 未来の学校、未来の学習はどうデザインされるべきなのか。世界中で導入が進む「学習する組織」の理論に基づき、学校改革のビジョンと実践方法を示します。OPAC → http://t.co/nrhtEpHAs6

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99648550

    ピーターゼンゲの本は大好きです。本書は、今日の教育システムを取り巻く諸課題を踏まえ、教室、学校、地域コミュニティにおける教育改革の指針を提示する。世界中で導入が進む「学習する組織」の理論に基づくその内容は、小手先の「応急処置」的な改善策とは一線を画す広がりと深みを持っています。
    (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • 学習する組織の学校バージョン

    アクターが明確になり、会社ではなく学習そのものをする場で学習する組織としてあるための要素を示した本。
    理論に関しては学習する組織と同じ。

    今学習指導要領でも言われる開かれた学校、地域との協力など、学習する組織としてあることが述べられている。

    実践事例が読みづらいが、近代型の工業型の教育との比較で、学習する組織としての学びの共同体とはなにか考えさせられる。

  • 学校という組織が成長するためのさまざまな話が詰まった一冊です。私は学校教育には関わっていませんが、組織学習の参考になると考えてこの本を手に取りました。
    『学習する組織』でも紹介されている「5つのディシプリン」を元にした、さまざまな学校関係者の取り組みがまとまっています。子どもたちと共に学び、親と協力して、コミュニティと一緒になって成長する学校組織を築いていく様々な話は、どれをとっても学ぶところが多く、帯の「教育改革のバイブル」のとおりな内容だと思いました。
    密度も濃く教育について関心がある方すべてにお勧めしたい本ですが、900ページ弱もあってすべてを読むのに多くの時間がかかるのが本書の欠点でもあります。幸いにも前後関係を気にせずに読めるので、目次などを元に気になったところから読み進めるのが良いと思います。

  • アメリカの教育事情や、旧来の教育方法システムの問題点、新しい教育システムの開発、実践結果、などなどについて書かれている本。(「などなど」には、かなり多様ないろいろなものが含まれる。単純に説明しきれない)

    あまりにも奥深く、今まで本などで学んできたことが全て関わり合ってくる。
    研究図書に入れてもらった本だけれども、途中で自分で所持したくなって、購入。
    内容が濃くて読み進めるのが一苦労なので、朝読書の10分を使って10ヶ月がかりで読んだ。

  • 800ページぐらいの本である。教職大学院では使えるような気がする。

  • Schools That Learn:
    A Fifth Discipline Fieldbook for Educators, Parents, and Everyone Who Cares About Education
    http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2140

  • 【請求記号】370.4||797

    教育図書館OPACリンク:
    http://nieropac.nier.go.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB16233427&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • とにかく訳がお粗末すぎますが、訳しようがなかったのかな…。
    それでもガマンして読んでいたら、それなりに共感できるところはありました。
    自分で流し読みするよりも、この内容を講義で聴きたい気分です。

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