日本人が海外で最高の仕事をする方法――スキルよりも大切なもの

著者 :
  • 英治出版
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本棚登録 : 125
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761576

作品紹介・あらすじ

20年、9か国の海外赴任。先進国も途上国も、新ビジネスも工場閉鎖も、現場も社長も経験した著者が七転八倒のストーリーで語る、多様な世界=これからの時代を生き抜くための「心の使い方」。

感想・レビュー・書評

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  • 海外赴任や海外プロジェクトへの参画において、結局一番大事なことは、相手が人であるということ。
    フラットに理解しようという姿勢と、自分が持つ感性や日本のおもてなしバックグラウンドを使いうことで、誠実で深い信頼関係を築いてきた糸木さんの経験談が書かれた本。
    自分の仕事でも感じることが沢山あり、感動して泣きそうになった。

  • 何のきっかけで知ったかは忘れてしまったけど、気になっていた本。ソニーで20年にわたって海外駐在をしていた糸木さんが著者。20年間の中で駐在した国は、インド、トルコ、ルーマニア、ハンガリー、オランダ、ドイツ、イギリス、ベトナム、韓国となんと9ヶ国!しかも販社の社長までされているので経営者でもある。そんな人が言うことなのだからと思い、買ってみた。

    一言で言うと、めちゃくちゃ面白い。
    現地の文化で自分がどっぷりハマれるものを見つけ、それを極めることでビジネスの場面でも活かしていく姿が、具体的なエピソードの中で紹介されているのでイメージしやすい。
    インドではボリウッド映画、ルーマニアではチョルバ・デ・ブルタという料理、ベトナムのでは「美しい音」という歌が糸木さんの仕事を助けてくれます。

    各国での駐在経験に分かれていて、様々な国での仕事ぶりが読めるが、個人的には後半のベトナム、韓国パートがグッときて好き。これこそが海外で働く意義。

    海外駐在をするビジネスマンはもちろん、留学や世界一周など、海外に出る人なら必読です。

  • ソニーで20年間に9か国の海外赴任を経験した著者による海外赴任の心得。私も海外赴任中なので、大変に参考になるところが多く、また励まされました。

    現地の文化を尊重すること、日本との違いがあることを認めること、そして現地の人々と交流すること。ローカルとオープン。言葉でいうのは簡単ですが、実はとても難しいことだと思います。本書では、現地の映画、音楽、料理に徹底的に浸ることで現地の人々との交流を図ったり、現地採用のスタッフと食事などを通した密なコミュニケーションを取る事例が紹介されています。これらは簡単そうに見えて、実は難しい。自分の殻に閉じこもって、上から目線で「だからこの国はダメなんだ」と言っていても過ごすことはできます。だけど、そこからは何も生まれない。勇気をもって一歩、現地の人々に近づくことが重要なのだと思います。

    避けようのないグローバル化をまずは受け入れる。そして外国の人々といかに交流をしていくかというのは、海外赴任だけではなく、日本に住む普通の日本人にも重要なテーマでしょう。相手の文化に興味を持つ、相手の人格を尊重する、自分をオープンにする。参考になるアドバイスが満載の1冊です。

  • 著者の東芝・ソニーでの海外勤務(アラブ・ヨーロッパからアジアまで、駐在員から、現地法人の社長まで!)の実経験に基づいて、どう考え、どう動くべきかを纏めた本。コンパクトに纏まっていますが、本当に多様な経験をされていて、すごいなぁと思う限り。
    自分はドメスティックな会社に入ったのですが、最近はグローバル化の波が押し寄せてきていることもあって、心構えを知っておきたく、本を手にとってみた次第です。海外勤務の予定は全くありませんが…。

    「スキルよりも大切なもの」というサブタイトルのとおり、大事なものは単に英語ができる、というものではなく、関心をもって現地のことを知り、取り入れ、行動することなんだというのを実例で示しています。結構良い話もあって、興味を切らさず読了できました。(ベトナムのブラビアのCMはついYoutubeで見てしまいました)
    ここまで現地にコミットして、お互いに理解が進んだら、当初は何も知らなかった土地でもきっと日々楽しい仕事ができるだろうなぁ、と思う次第。

    たとえ、国内志向の人で望まぬ海外転勤を提示されたとしても、この本を読めば少し気持ちを切り替えて、前向きに考えるための役に立つんじゃないかと思います。
    それだけでなく、もはや明日鎖国したら日々の暮らしが成り立たなくなるような今の時代、「海外」というものとの付き合い方は誰もが知っておくべきなのかもしれません。その意味では、例えば著者が苦手意識を持っていた韓国に赴任し、現地を自ら理解していく中で考え方も変わっていくという姿は、お手本のようです。
    20年間、9カ国に赴任した著者が「どんな国でも、そこに目を向けてこちらが微笑めば、必ず微笑み返してくれます」と言うのは、素晴らしいことだなぁと感じました。

  • 新地ではいつも新人。
    郷に入っては郷に従え。

  • 2014年80冊目。

    元ソニーで9ヶ国の海外赴任経験を持つ著者による、海外という異文化の中で働く上での心得。
    先進国も途上国も、新規ビジネスも向上閉鎖も、現場も社長も・・・
    あらゆる立場を経験してきた著者の歩みがそのままストーリーで追体験できるため、
    文体はライトだが、一つひとつのアドバイスにとても説得力がある。
    自らをオープンにし、関心を持った異文化にとことん飛び込む姿勢を見習いたい。

    【メモ】
    ■マネジメントに近づく=人との接し方が仕事の成否を左右する
    ■「現地に学ぶ」スタンスをはっきり示す
    ■異なるバックグラウンドでも論理は通じる
    ■違いは「理解」ではなく「体験」する
    ■常にカーテンを開けておけるような生き方
    ■模範事例はトップダウンで押し付けずにボトムアップで自発的に活用できるように
    ■全てバラバラと同時に、何もかも共通化するのも非効率
    ■「人を尊重」と「厳しい施策」は相反さない
    ■意見を「重要」「緊急」「簡単に手をつけられるもの」に分ける
    ■サイレントマジョリティの声を聞く
    ■マネジメントは最終的に「人々に」「自ら」動いてもらうこと
    ■変えると決めたからには、日々の行動で示して、やり切る
    ■意見を取り入れる以上に、権限を移譲する
    ■目の前の安定という「小義」を捨てて、組織全体への影響という「大義」を取る
    ■会社がはっきりと掲げている方針に合わない行為にはしかるべき対処をする
    ■組織改革は地道な施策と象徴的な施策を組み合わせる
    ■現地の文化で何か一つでも「極めてみる」

  • 仕事の方法は、常に改良が必要なもの。
    今後、海外住まいを前提に働くつもりなので、ヒントがないか確認してみたい。

  • 文化を理解しようとする姿勢や自己開示を積極的に行うことは、コミュニケーションの基本としてどこの国であろうと重要であるということ。
    マネジメントのレベルになるとまた少し違うとは思うが、どのようにすれば仲間や顧客に信頼してもらえる人間になれるのかということは工夫することが必要。自分に欠けているのはプロフェッショナルになる部分だから、ひたすら勉強かなと思っている。道化は掴みだけ。その先は実力が問われるのだから。
    ただ、そこを最近やりすぎて野球以外に現地の文化に興味を示さなくなっていたことを思い出させられ、反省した。

  • ■海外で働く

    A.海外の現地法人に赴任した時、大切なのは、現地に溶け込むとだ。その手段の1 つに、映画がある。お勧めの作品を現地の人に教えてもらい、観て、感想を伝えれば、相手との距離が近づく。そして、その国の社会、文化、慣習も理解できる。

    B.企業にとり、社員を海外に送り出して異なる環境・文化に相対させることは、組織の国際化を進めるだけでなく、多様性や革新性を高めることにもつながる。また、赴任者個人にとっても、世の中の流れに適応し、創造的に仕事をする力を身につける上で、異なるものに向き合うことは重要である。

  • 著者は、現地法人マネジメントとして、二十年間で、インド、トルコ、ルーマニア、ハンガリー、オランダ、ドイツ、イギリス、ベトナム、韓国を渡り歩いた元ソニー・マン。

    そういえば昨日、インドでソニーの液晶ディスプレイが韓国企業勢に負けず好調のニュースもありましたな…。液晶ディスプレー事業における技術的差異のつきにくさ、価格競争の苛烈さについても、ソニー韓国では社長を勤められた著者によって、本書で明らかにされているところです。

    基本、現地法人では販売代理店マネジメントも主要業務となるため、如何に早く実質的に信頼関係を構築するかが重要になるのだが、だからこそ、素朴に真摯に積極的に現場に向かう必要があるのだということが腹に落ちる一冊。

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