はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する
- 英治出版 (2017年7月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862761675
作品紹介・あらすじ
子育て、介護、環境…地域づくりに取り組む人をみんなで応援する仕組みをつくろう。若者たちが始め、金融機関、自治体、企業、大学、そして多くの個人を巻き込んで広がる「地域のお金を地域で生かす」挑戦。
感想・レビュー・書評
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使い方が見える金融の形。
地域の中で使われる金融の形。
素敵な挑戦詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お金、って、事業の成果や感謝の気持ち、応援するという意思などを表すひとつの手段なんだよな、ということが、この本全体を通して感じたこと。自分の将来のためにお金を増やすだけでなく、またどこかで誰かの役に立つだろう…と赤十字に寄付をするのでもなく(広くお金が使われることの例として)、自分「たち」の将来のために、ちょっとずつお金や時間を差し出していくことが、自分たちの地域をちょっとずつ良くしていく。そんな仕組みを作っているのがNPOバンクやコミュニティ財団の役割。NPOで働く身としては、もっと周りにある色んなリソースを活用できるようになりたい、そのためにもっともっと活動の目的やビジョンを分かりやすく周囲に伝えられるようにしていきたい、と思った。
本の内容もさることながらもうひとつすごく響いたのが、全ページの言葉ひとつひとつからmomoの理念、木村さんの想いがビシッと伝わってきて、先日の講座で聞いたのと全くズレがなくて、すごく分かりやすかったこと。寄付者やボランティアなど色んな他者の力をNPOの力に変えるには、それを何のためにするのか?をしっかり伝えていかないといけない。そのプロセスの中で、ひとつひとつの言葉、表現をずーっと磨き続けて来られたんだろうな、と感じた。
それから、「モモ」をもう一回読みたくなった。 -
子供や孫が未来まで安心して生きていけるように。
行政だけじゃどうにもならなくて、もっと小さな単位で困ってる人はいくらでもいて、そしてそれはいつ我が身にくるかもわからなくて
それを解決しようと情熱をもって動いている人たちがたくさんいる。その人たちに賛同して、行動やお金で支援している人たちがたくさんいる。
自分のお金をどう、なにに使うか。
増やすだけじゃなくて、地域のために使う。
売上じゃなくて困ってる人のために働く。
未来を想像して設計する。
名前や説明など、参加しやすい設計をつくる。
学ぶことがたくんだったなぁ -
地元のこういう取り組みをたまたま知れてよかった!!
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SROIについて少し知ることが出来たが、著者が経営問題で代表理事を辞任しており、色々とヒアリングしたかったのだが残念である。