未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう――震災後日本の「コミュニティ再生」への挑戦

  • 英治出版
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761866

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  • 東日本大震災後、東北地方の人たちの中には、新しい時代のコミュニティの動きがたくさん生まれたようです。

    震災後、全てを失ったかのような人々。行政や"他の誰か"、が何かをしてくれるのを待つのではなく、自分達ひとりひとりが他者と繋がりながら行動を起こしていく。それぞれの出来ることを持ち寄り、安心して発言できる場を作り、お互いを癒し合う。試行錯誤しながら新しい社会を作っていく。

    この本では、最近よく使われるワードがたくさん出てきます。例えば、地域、繋がり、場づくり、コミュニティ、レジリエンス、などなど。

    著者は、これらの"場づくり"で活動する外国人のとても優れたファシリテーター。彼が、震災後の東北の人々と共に活動する中で見聞きしたことを分析し、記録しています。

    この本は、古い価値観が崩れ、「本当の幸せな生き方とは何か」を探し作っていこうとする人たちにとって、やり方の教科書のような一冊になるのではと思います。リアルで詳細で新しい方法論の本でした。そしてその方法論は、現在も進行中のもので、決して誰かに何かを押し付けるハウツー本のようなものではありませんでした。これからも著者の経験と共に、ブラッシュアップされていくだろうと思いました。

    日本の様々な地域で、同じようなことを今まさにやろうとしている人にはとても貴重な本だと思います。そうではない人には、もしかすると退屈な本かもしれません。

  • 著者が日本という文化を通して、震災を通して、見えてきたもの、見ているものを語ってくれます。
    ハウツー本ではありませんが、そこらのハウツー本よりも、よほど実践的で、理解も進み、なるほどと納得する点も多く、とても参考になります。
    なによりも、著者のあり方にも、とても感銘を受けます。旧パラダイムから新パラダイムへの返還が、今まさに求められていることでしょう。
    一回では深く読み込めない本です。再読が必要です。それほど深く、内容の濃い本です。

  • 私がこの本を読もうと思ったきっかけは、地域のコミュニティのあり方、組織のあり方について知りたかったから。

    ファシリテーターの役割は

    •問いかける力
    •問いを作る力

    また、人々にこの問題は自分たちで解決できると信じ、一歩踏み出す勇気を与える仕事
    信頼感を高める場づくり、人の心を開かせ深く考えさせる問いかけの力だという。






    "土 " ローカルな人



    "風 "そこに去来する地域外の人
    との協働

    でそこにもともとあるものに気づき、変われることを信じ繋がり合いながら進む。


    *+*+*+ボブ氏の活動、指針から私が学んだこと*+*+*+

    問題がなんであれコミュニティ自身が答えを持っている
    ルーツを知り、繋がり合い、色んな選択肢を吟味し、答えを導くことでコミュニティ自身もまだ気づいていないが望む方向へ向かっていけるのではないか。


  • 本にも出てくる東北の復興に取り組む知り合いたちからBobさんのことはたびたび話に聞いていて、どんな方なんだろう?どんなことを一緒にしているんだろう?と思っていた。なので、震災後、Bobさんがなぜ日本での仕事にかかわることになったのか?みんなが混乱する中で、
    みんなでほしい未来を、どうやってつくりだそうと
    してきたのか、などなど、じっくり読むことができて嬉しい。本の中では、とくに「自分の混乱とちゃんと向き合うこと」というあたりの文章が気になった。私もちゃんと覚悟を決めて向き合ってみたら、New Normalを生み出していくところに貢献できるかも。

  • No.774

  • ばづくーるラボメンバーS.U. さんオススメ

  • 2015年55冊目。

    対話を通じてコミュニティの開発・再生を行う社会変革ファシリテーターのボブ・スティルガー氏の著書。
    彼は3.11以降頻繁に日本を訪れ、東北で同様の活動を行ってきた。
    そこで出会った多くの「普通の人たち」の再生のストーリーと、ボブ氏の深い内省による気づきが綴られている。
    「ないものを与える支援」ではなく「あるものを引き出す」という一貫した哲学に非常に強いものを感じる。
    悲しみや混沌に対して、急いで答えを出そうするのではなく、あるがままに受容し、そこから生まれて来るものに耳を澄ませるU理論的な姿勢もとても参考になる。

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