デザインコンサルタントの仕事術

  • 英治出版
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本棚登録 : 279
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761927

感想・レビュー・書評

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  • 最近経営にはデザインが重要と言う本を立て続けに読んだのでタイトルに興味を持って読んだが正直あまり頭に残らなかったが、破壊的時代のための破壊的アプローチ、マーケットを破壊する強力なアイデアを創造し、実現する為の段階的プロセスを書いた本となっている。

    常識を破る5つのステップを中心に進んでいく。
    ・破壊的仮説をたてる:正解する為に、まずは間違える
    ・マーケットに眠る破壊的チャンスを見つける:一番目につかない場所を探す
    ・破壊的アイデアを幾つか生み出す:想像もつかないアイデアには競争相手もつかない
    ・アイデアを単一の破壊的ソリューションに仕上げる:新しさのための新しさは無駄
    ・破壊的売込み(プレゼン)を行い社内、社外のステークホルダーから投資や参道を得る:観衆の心をつかむストーリーの作り方

    気に入った個所
    破壊的チャンスを見つける:目立って痛む事を探すより、もっと分かりずらい、問題とみなすには小さすぎる、「イライラ」が溜まる点(テンションポイント)を探す。(小さくて一見して支障がない所こそイノベーションの可能性が豊富に眠る領域)

    チャンスをアイデアに変換する際の阻害要因3点
    ・チームや個人が圧倒され、方向性を失い目的に集中できない
    ・多くの組織では未だに個別の商品、サービス、情報毎に世界を分断している
    ・ほとんどのアイデアは雑談の域を出る事が無く、明文化されない

    イノベーションを仕上げる際は「手早く雑に」
    プロトライプ作りの3段階
    ・ストリートボードを紙に書く
    ・簡易モデル(マジックテープとダンボールで作る)
    ・動画・画像シナリオをカメラで撮影

    プレゼンは3段階9部構成
    1段階
     ・現状
     ・観察
     ・物語
    2段階
     ・洞察
     ・チャンス
     ・比喩
    3段階
     ・ソリューション
     ・利益
     ・エトス

  • イノベーションを起こすには常識を疑い、「もし・・・なら?」を考え続けることが必要。また、製品やサービスの断片、利点をどう混ぜ合わせるかによって破壊的アイデアは生まれる。さらに、そのアイデアにどんな名前を付け、どんなプレゼンをするかによって、イノベーションを起こすことができるかは大きく左右される。

  •  アイデア出しから仕上げ方からプレゼン術まで、frogのノウハウをまとめた本。キーワードは破壊的なアイデアとソリューション。商品の仕様を変えるといった既存のモデルの焼き回しでは戦えず、淘汰される。イノベーションの議論に近いものだと思うが、全く新しいアイデア、ビジネスモデルをどのようにして生み出すかということを、オリジナルな手法を持って解説している。
     まず、確りした世界の潮流、業界の流れや置かれた状況、個別の状況まで理解しているという前提で、破壊的な仮説を立てることから始まる。こんな事あり得ないというアイデアの中で大切な切り口が生まれる。その次に、破壊的なチャンスがあるのかどうか、具体例では3つの不揃いな靴下を売れないか?といった事だ。「実は、そこにチャンスがある」という直感と分析を持つということ。そして、想像もつかないアイデアを形にする。ということは、競合も思いもついていないことでもある。これが競争優位だ。
     しかし、こうしたプロセスを阻む3つの要素がある。チームや個人が圧倒され、方向性を見失い、目的に集中できないこと(ブレストしてその量に圧倒されるだけ)。未だに個別の商品・サービス・情報毎に世界を分断していること。ほとんどのアイデアが雑談で明文化されていないことである。
     アイデアには、名前を付けて、説明できる(ラベル、ユーザー、利点、方法)ようにする。
     あとは、プレゼン。映画「ラスト・リミッツ」の中で、7時58分に集合させられたランナーたちに、コーチは「なぜ7時58分に集合させられたのか不思議に思うだろう。すると全員がその理由が知りたくて7時58分に集まるからだ。」というセリフがある。9分という時間が退屈するまでの限界時間。10秒で掴み、9分以内に終わらせる必要がある。スライドの作りまで解説(そこまではいらないかと思ったけど)。

  • 面白い。

  • アイデアを形にしていくプロトタイプは“洗練された完璧なもの1つではなく、大雑把なものを複数”の方が、考えが広がるというのが記憶に残った一文。デザインって幅が広いなぁと改めて思った。

  • アイデアの発想から具現化、プレゼンまで事例を踏まえた書籍

  • 後半が少しダレる。

  • 原書のタイトルは「Disrupt」(破壊)。
    破壊的思考は、常識を打ち破るもの(従来の改善とは全く異なったレベルで)。

    ペインポイントではなくリトルミスマッチを起点にするところがポイント。
    ストレスを感じているところに「すき間」を見つけ、すき間を埋めることから破壊的なソリューションを導き出す。
    問題(理想と現実との差)を起点としないので、生み出されたソリューションは、問題を解決するものではない(実はなくても困らない)ことも非常に興味深い。

    問題解決だけがソリューションではない(売れるアイデアはもっと他にもある)ということに気づかせてくれる。

    9分間プレゼンも非常に面白そう。ワークショップに使ってみたい。

  • 2014年103冊目。

    自社本のため割愛。

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著者プロフィール

ニューヨーク大学スターン・ビジネススクールのバークレー・アントレプレナーシップ・アンド・イノベーション・センター所長、およびイノベーション分野の教授を務める。世界的デザインコンサルティング企業frogのフェロー。欧米・アジアの大企業からスタートアップまで、交通、金融、ヘルスケア、食品、小売、家電製品、メディア、通信、ソフトウェアなどのさまざまな業界において、100以上の新製品やサービスのデザインに携わってきた
また、破壊的イノベーション、起業、文化変容などのテーマで世界各国において講演をしており、これまで招聘された国は21か国におよぶ。彼のコメントは『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』、『ファスト・カンパニー』、『GQ』、『アトランティック』、『ウォール・ストリート・ジャーナル』、『フォックス・ビジネス』、『MSNBC』などのメディアで定期的に取りあげられている。また、米国において50件以上の特許取得物を考案している。

「2014年 『デザインコンサルタントの仕事術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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