「学習する組織」入門――自分・チーム・会社が変わる 持続的成長の技術と実践

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  • 英治出版
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762108

感想・レビュー・書評

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  • センゲの「学習する組織」は、不思議な本で、読めば読むほど、味がでてくるというか、なんだか難しくなってくる。

    最初に読んだときは、「そうそう」みたいに読めたのだが、2度目、3度目となるにしたがい、理解と共感が深まるとともに、「これってどういう意味なんだろう?」「本当にそうなんだろうか?」といろいろな思いがわいてくる。

    一つの解釈には収まらない、さまざまな読み方が可能で奥の深い、いわば古典みたいなものなんでしょうね。

    読むたびに新しい気づきとインスピラーションを与えてくれる、いわゆる経営学を超えた本だ。

    とはいうものの、実用的、実践的に、どうするのか、と考えたときには、やや困った本でもある。

    コンセプト中心で、具体的なツールや取り組みのステップみたいな話しは、「それは組織の状態によって違うよね」という感じなので、初心者、実務者には、「そうはいっても。。。」な気持ちが残る。

    という「学習する組織」を日本の文脈に合わせつつ、実践にむけてどうするかという視点で、とても丁寧に、かつ直球で勝負したのがこの「入門」。

    「入門」というには、やや難しい感じもするが、センゲに比べれば、相当に分かり易いと思う。純粋な意味での「入門」は、同時期に出た「マンガでやさしくわかる学習する組織」のほうとして、こちらは「実践者のための入門」みたいな位置づけで考えた方がいいかな。

    内容的には、センゲの「学習する組織」をカバーしているのは勿論、「フィールドブック」や「U理論」の主要なポイントもおさえている。さらに、「行動探求」「アプリシエイティブ・インクワイアリー」など、「学習する組織」に関連の深いさまざまな手法にも言及しており、「学習する組織」ファミリー(?)全体がどういう位置関係なのかが分かり易い構成になっていると思う。

    また、章ごとに事例が紹介されており、エクササイズやツールの紹介もあって、まさに本を読みながら組織で「学習する」のに最適な構成になっていると思う。

    「入門」というレベルには収まらない深い洞察と日本の文脈における実践からの知恵がつまっており、さらっとした表現のなかにドキッとする文章もたくさん入っている。

    じっくりと味わいながら、できれば、グループで学習したい。

  • ピーター・センゲ『学習する組織』を元に、
    5つのディシプリンについて事例を交えながらわかりやすく説明しています。学習する組織は難解ですがこれなら何とか理解できそうです。

    『学習する組織』はあらすじを知ったから損することはありません。あとがきの方のp386から能力取得の段階、5つのディシプリンについてまとめてあるので、本当に初めての方はここから読むと良いと思います。

    事例について、問題と対策の方針を考えていくことが大まかな進行です。自分で読むのはもちろん、組織学習に実践的に導入することが効果的と思います。

  • <目次>
    第1章 学習する組織とは何か
    第2章 組織の学習能力 ― 学習サイクルと学習環境、そしてディシプリン
    第3章 自己マスタリー ― 自分の意識と能力を高め続ける
    第4章 システム思考 ― 全体像をとらえ、本質を見出す
    第5章 メンタル・モデル ― 前提を問い、認識を新たにする
    第6章 チーム学習 ― 場と関係性の質を高める
    第7章 共有ビジョン ―「どうありたいのか」に答える
    第8章 実践上の課題と対策
    第9章 組織の未来、リーダーシップの未来

    2018.01.10 企業間FCにて。

  • 読み終わった

  • 今日の事業環境において、ますます激しく変動し、不確実性が増している。その中で変化への適応力をもち、常に進化し続けるために、「学習能力」を身につける必要がある。
    本書は「学習する組織」を、ストーリーと演習を織り交ぜてわかりやすく解説している。

  • 難しいけどためになるのでたまに読み返したくなる本です

  • 要約ダイジェスト

    「自らの強みを知ること」「目的意識に根ざしたビジョンを描くこと」、そして「現実を見つめて選択をすること」

    仕事を進める上でこの3点は非常に大切。

    振るえる武器は何か
    あるべき姿は何か
    しかし、取り売る選択肢は何になるのか

    戦略とはこの3ステップの繰り返しであり、過去の選択肢から選択肢が狭められていることも、ままあることであろう。

    この世は複雑系で動いている。
    物事をシンプルに捉えレバレッジを効かせる事、
    それにあった体制を作ること、
    これらは様々な仕事が並行して走ると、組織に合わなくなる。

    この時、また3ステップに戻るのが良いのではなかろうか。

    この書籍は漫画版もあるようだし、一度グループのメンバーで読み合わせしてみようかな。

  • 整えられた箇所が多く理解が深まった。
    改めて学習する組織を復習するのには向いてるかも。

  • 入門という割には文量も多く、内容もまだまだ難しいが、学習する組織そのもののよりかなり読みやすくなっていると思う。

  • 2017年60冊目。

    【メモ】
    ・「習」=まだ飛べないヒナ(白)が繰り返し翼(羽)をばたつかせて飛べるようになる
    ・信奉理論と使用理論の違い
    ・テッィッピングポイント:システム内の17%の人々が変化を受け入れた時
    ・企業の課題の3%しか数値化できないbyエドワード・デミング
    ・悪くなる前に良くなる=短期的な成果と中長期的な悪化
    ・話し方の4つの分類:「枠組みを設定する」「主張する」「具体的に説明する」「問いかける」
    ・ダウンローディング→ディベート→ダイアログ→プレゼンシング
    ・「船をつくりたかったら、人に作業を割り振るのではなく、はてしなく続く広大な海を慕うことを教えよ」byサン=テグジュペリ
    ・ビジョンが何であるかより、ビジョンが何を為すか
    ・何を大切にしたくて恐れや不安を抱いているのか

    ※自社本

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著者プロフィール

チェンジ・エージェント代表取締役。米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。
2005 年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR 経営などのコンサルティングに従事する。
組織学習協会(SoL) ジャパン理事長、グローバルSoL 理事などを務め、システム思考、ダイアログ、学習する組織などの普及推進を図っている。
著書に『「学習する組織」入門』(英治出版)、『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』(共著、東洋経済新報社)など、共訳書にピーター・M・センゲ『学習する組織』(英治出版)、ジョン・D・スターマン『システム思考』(東洋経済新報社)、ビル・トルバート他『行動探求』(英治出版)などがある。

「2017年 『マンガでやさしくわかる学習する組織』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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